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ファイナンス学習メモ: Internal Growth RateとSustainable Growth Rate

MOOC (Cousera) 講座による学習を再開してみました。ついでに、カフェでの朝活も再開しました。朝7時に近所のスタバorマックにインして、9時頃に家へ帰って在宅勤務スタートという日々を先週5日間続けてみました。やっぱり朝、カフェで勉強すると最高に気分良いです。

さて5日間でちょうどコースも終わったので、復習メモです。
以前、USCPAでやったような基本の財務指標やデュポンフォーミュラなんかも時間が経ってかなり怪しくなっていたので丁度良い復習でしたが、中でもへー面白いなと思ったのは、Internal Growth RateとSustainable Growth Rateの概念。

企業の成長率はもちろん高い方がいいのですが、高ければキャッシュの心配もないかというとそんな事もない訳です。そこでファイナンスの出番ですね。ファイナンスでは資本をいれる場合と借入にて資金調達をする場合がありますが、ここでは資本による調達を行わない前提とします。

借入については、なんとなく個人の感覚でいくと、借金=貧乏のような気がしてしましますが、会社の場合の借入は、売上を無くしてしまった落ちぶれ企業だけではなく、成長著しい企業こそ資金需要があったりします。

一方で負債を抱えたら、利息も発生しますし、期限に返さなければいけないというリスクも発生しますので、借入をしないでまかなえる範囲で経営をしていくという選択も、もちろんある訳です。その際の限界の成長率が以下のInternal Growth Rateです。
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うーん。我ながら、この図よくまとめられていると思う。ポイントは、新たな負債を増やさないということです。計算にはROA(総資産利益率)を用います。

一方で、Sustainable Growth Rateは借入はするけれども、しすぎないで(つまりsustainableに)成長する限界はどこかという概念です。借入しすぎないというのは具体的には、負債と自己資本の比率を一定にキープすることを前提条件置きます。

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こちらは、ROE(自己資本利益率)を用います。そして、銀行がお金を貸すときには必ずこの自己資本に対する負債の率をみています。なので、ある一定のところを超えると一般的にデットファイナンスは難しくなるかと思います。つまり、既に現状マックスまで資金調達をしているオーナー企業の場合には、実質的にこれが限界の成長率に当たるのではないかと思われます。

そして、この2つのInternal Growth RateとSustainable Growth Rateを比べた場合、当たり前ですが、Sustainable Growth Rateが高くなります。(元々負債が0の場合は、同じになります。)

2つの違いは、以下の動画でイケイケお兄さんがわかりやすく説明してくれています。計算式が違う(簡略化されている?)のですが、大体同じ値になるからいいのでしょうか。ちょっとそこはわかりません。

もちろんこれはいくつもの非現実的な前提条件の上での、あくまでも理論にすぎないです。しかし考え方を参考として知っておくと、オーナー企業かつ無借金経営を自慢にしている企業がいるけど、それってある程度の成長率でしか成長していないってことだよなとか、株式の方で動きがないのにこの急成長ということは背景に結構な額の借入をしている可能性があるな等と、分析にファイナンスと成長性をつなげる側面を持たせてあげることができるかと思います。

ちなみに、Internal Growth RateとSustainable Growth Rateって日本語ではなんていうんでしょうか...なんかググってもよくわからなかった。

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