隣に座った男性は「意識が高い」のかな?
こんばんは。とても素敵な青年に新幹線で乗り合わせましたという日記です。
斜に書いていくと思うのですが、嫌いではないです。
下界に自分の感情などを表出できるのは尊敬できるなぁ、と思って。
ガタガタッと音を立てながら、窓際にいた私の隣の隣に座らっしゃった男性のことです。すぐにノートPCを取り出して、以下でありました。
〇口が半開き
〇カバンのチャックを開く音も、キーボードをたたく音も、ペットボトルを握る音もうるさい
〇「フゥー」とか「n~」とか言いながら天を仰ぐ
〇ノートPCを開いたり閉じたりする速さはジェット桐生
〇髪をポリッと一回だけしばしば掻く
〇二千円前後のお土産が床にある
〇足の裏で地面をリズミカルにしばしば叩く
〇スマホなどの小物は机などに置くときに少し放り投げる
〇七分丈の薄いパンツ
〇やる気をなくした時に、すごい猫背になって三白眼になる
〇ほぼ全動作の直後に小さくどこか周りを見る(めっちゃけん制がうまい投手のよう)
〇骨を鳴らす
〇しきりにノートPCの画面の角度を調整する
〇ゆるめの服の胸元をつかみ、気化熱で涼む
〇やっぱり、Enterキーがうるさい
〇半分くらいBackキー押している
〇リュックにもなるカバンをリュックで使っている
〇鼻鳴らす
〇スマホとノートPCを行ったり来たりせわしない
〇次第にスマホの時間が長くなる
〇透明のプラ製のカフェラテを手放さない
〇ストローは、ズッズッと短く何度も吸う、カワセミみたい
〇七分の裾を、六分にまくる
〇会議資料を取り出すも、すごい音を立てながらハヤテのごとく!めくる
〇財布の中の現金を何度も数える
〇名古屋から乗ってくる
〇黒くて少し長い靴下、と黒い厚め生地の靴
〇リュックの上にスマートフォンを投げ置くもすぐにまた手に取る
〇↑はひざを組んでいるにも関わらずそのまま前かがみになろうとしているので、取りずらそうだが、挙動を遂行する
〇フリスクの一番紺色のやつを何粒も口の中にかっこむ
〇髪を乱暴にかきむしる際は、最後の一撫ではとても優しく、元の髪型に戻る
〇しまいにはうつろな表情で麻雀アプリを楽しむ
〇駅に着くアナウンスが鳴った瞬間に立ち上がるので、幾分の時間を扉の前で揺れている
〇歩くの早い
Good-bye
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『紫スカートの女』以前からこのように私は人をじっと見て、その行動などを字面だけで捉え、自分の好きなものや自分の性格を対象実験のように比較させていただき自己の現在位置をとらえなおしている。感情のGPSがないので、居場所がよくわからなくなる。とはいえ、悪趣味かもしれない。
なんなら彼がしきりにこちらを見ていたが、わたしが読んでいたのは紗倉まなさんのエッセイ『働くおっぱい』である。悪趣味かもしれない。
わたしは、いつからか人様の目が過剰に気になる神経衰弱です。
なので、上記の彼のように、公共空間で音を立て、素早く動作し、感情を表出する様子は、野球はそこまで興味がないけれども大谷さんがホームランを打ったか気になるように気になるのです。
意識が高いという一言に封じ込めたくはないのですが、結局は意識の高そうに挙動している人を見て、モソモソとカピバラのように生きている私は、結句動物園で人間と動物のどちらが展示されているのか分からない状態に落ち込んでいく、非生産的なことを望む反出生主義者としての意地が、彼彼女のような方々を見かけてもにょもにょとした感情を生んでいる。
他人なんて、とは言えないから、『おやすみプンプン』を懸命に再読しはじめました。
noteにはかのエネルギッシュな人が、「めっちゃ目を引くキャッチフレーズの作り方」とか「私のノートが売れる理由」とか格好よく書きまくっていらっしゃる。
彼もうなりながらnoteを書いていたのかもしれないね。
ただぼくは、そういう言葉や行為の裏側に、人をおとしめるとか、人を馬鹿にして自分を高めるとか、哲学や愛のない単純な欲望しかないのなら、絶対に許さない。
んん、行動経済学は面白いです。「ナッジ」とかいってつつかれて、商品買っちゃうのが人間のためと本気で言い張るのなら、私は許さないぞ。
選択肢を広げ合うのが人の間と自称するわけではないですか。
こうして仮想敵と戦う仮想戦士も嫌いという自己矛盾で今夜も眠れなくなる。
結論は、夏目漱石を読もう!ということで降車!
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暑いのでご自愛くださいませ。ご閲覧ありがとうございます。
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