あるドラマーの為のスティックケース
それは昔一緒にバンドをやっていたドラマーであり、
バンドがどうとか言う以前の小学生の頃からの今でも事あるごとに会う数少ない友達である。
そんな友達がふとある時に
「バンドを ドラムをもう一度やってみようと思う」というではありませんか、
既にバンドをやめてから10年以上経っている現状での話、
新しく趣味でバンドをはじめるということなら、まだしも。
昔から活動されている大御所バンドにサポートに入るという物凄い決意と覚悟。
(無論本人もですけどそれ以上に家族の理解、神)
「GOOD4NOTHING」
そんなさ、決意を聞いたらば応援するしかないですよ。
さらに「ドラムを再開するにあたりせっかくならと、スティックケースを革で作って欲しい」というではありませんか。
うん
うん
僕にできることなんだ?
良いスティックケースをつくってそれを餞別とすること。
使ってもらうからには、本人はもちろんのコト、僕自身もちゃんと良いと思えるものを使って欲しい。
過去、スティックケースの修理はしたことがありますが作ったことはない・・
ひとまず、どんな形があるか数々のスティックケースをネットで見てみた
(市販で売っている物、革でオーダーメイドで作った物等々)
が
僕の中で良いと思えるものが全然ない。
こ れ は
より革屋としても、やりがいしかねぇ。
とにもかくにも、手を動かしシンプルな形でサンプルを作り、それを手に相談しながら形づくっていく。
最終的に形になったスティックケース。
わりかし 自信を持って良いカタチになったと思うし、
使う本人も気に入ってくれた と思う。
ドラムスティックケース
そうして こうして 出来上がったスティックケース
すでに使ってくれているハズできっと彼の物凄い量の汗にまみれていることでしょう。
手入れ してるかな・・笑
それはそうと、
こうして写真を見ながら書いていると僕の中で一つ変えたいところが出てきてしまった。
金具の色をゴールド(真鍮)からニッケル(銀色)にしたい・・
大抵のドラムセットは金具部分、銀色ですし。
そっちの方が、スティックケース単体としての存在というよりも、やはり「ドラム」というまとまりが生まれる気がする。
そこが引っかかるな・・
物をちゃんとつくる人、みんなそうだと思いますが
やっぱり、作って完成 ハイ終わり じゃ終われないこともありますよね。
うん
うん
友達じゃし
今度、相談しよう そうしよう。
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