すぎ&もり

盲学校、肢体不自由特別支援学校を中心に活動してきました元教員です。教員は卒業しましたが…

すぎ&もり

盲学校、肢体不自由特別支援学校を中心に活動してきました元教員です。教員は卒業しましたが、子ども達との活動は、現在も進行中。まだまだ学ぶ身ですが、身も心も一回り大きくなった今😂、見る力の弱い子ども達の子育てや、関り方などについて、今考えていることと共に投稿していきたいと思います。

マガジン

  • 視覚と肢体不自由を併せ有した子ども達、視覚活用の導入について

最近の記事

  はっきり見えているかな?

”見る力に課題にある子ども達への支援”    〜近視、遠視、乱視…などの有無は?〜  久し振りのnoteです!  猛暑だったこの夏、今年も見え方に関する研修会に声をかけていただきました。その中で、相談支援センター様からお話しいただいた上記の表題の研修会、12年目になります。ここ3年ほどコロナの関係で資料をお送りして、地域の保育所、幼稚園、福祉機関、保健センター、小・中・特別支援学校学校等へ配布していただいています。今年も対面ではなくて、資料を配布していただきました。 長い間

    • 視覚障害と他の障害を併せ持つ子ども達の、見る力を育てていくために

       もう少し、視覚の活用について書きたいと思います。見る力は視覚を使うことで育っていきます。能動的に他の感覚も使いながら見ることを重ねて、見ることができるようになっていくのです。以前にもお伝えしたかと思いますが、育つという視点はとても大切です。特に、他の障害を併せ持つ子ども達にとっては、周囲の人の見る力を育てるという関わりが、より大切になります。今ある姿や見えにくいことが当たり前ではないのです。  子ども達の見え方は、視距離や明るさ、色み、大きさ、すでに関わったことがあるなど

      • 子ども達の”見る力を高める”ために      ~視覚の活用を促す、見ることへの      準備と、何をどうしたらよいのかといった見通し(予測)の大切さ~                     

        新緑の萌黄色、本当に美しいですね。初夏の良い季節となりました。なかなか切ない日々が世界では続いていますが、自然界では淡々と営みが続いていることに、ホッとしています。見る力を高める視覚の活用の話、今回で5回目になります。 何を行うにも、準備や次に何をするのかな、どうなるのかなといった見通し(予測)を知ることは、子ども達だけでなく私たち大人も、次の動きや行動に向かいやすくなりますよね。視覚を活用する際にも同じことが言えます。 1 ”見る力を高める”ための準備として、   大切

        • 見えにくさと身体の不自由を併せ有する子ども達の視覚の活用                             ~手作りおもちゃ、教材の紹介~

           今日、今年初めて鶯の鳴き声を聴きました🦜。まだまだ練習中の感じで、思わず微笑んでしまいましたが、春を感じさせるうれしい日でした。   早いものです、もう3月も半ばをすぎてしまいました。                 感染もなかなかおさまらない中、世界の情勢も刻々と変化していますが、今回も前回に引き続き、視覚の活用を促すことができる遊び、おもちゃ教材などを紹介します。                           タイトルの写真はシマシマ入りの手作りのきらめきカード

          はっきり見えているかな?

        • 視覚障害と他の障害を併せ持つ子ども達の、見る力を育てていくために

        • 子ども達の”見る力を高める”ために      ~視覚の活用を促す、見ることへの      準備と、何をどうしたらよいのかといった見通し(予測)の大切さ~                     

        • 見えにくさと身体の不自由を併せ有する子ども達の視覚の活用                             ~手作りおもちゃ、教材の紹介~

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        • 視覚と肢体不自由を併せ有した子ども達、視覚活用の導入について
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        記事

          視覚の活用を促す”手作り絵本” その2 Aさんのリクエストは、取り外しできて、自分で選んで髪につけることができる、リボン🎀絵本でした!

           昨年11月の初投稿の時に、書かせてもらいましたAさんについての続きです。Aさんからの注文は、表題の写真のような取り外しのできる🎀絵本でした。この時、就学前でしたが、自分の意思や思いをしっかり持っており、自分の周辺の人もウオッチングしており、自分なりのジャッジは鋭いものがありました。Aさん、言葉は発せられませんでしたが、こちらの質問に口をあけて「YES!」、口を閉じて「NO!」と、はっきりやりとりできましたので、こちらの質問に応える感じで、注文を私たちが聞いていきました。そし

          視覚の活用を促す”手作り絵本” その2 Aさんのリクエストは、取り外しできて、自分で選んで髪につけることができる、リボン🎀絵本でした!

          しっかり見る、見てわかるために必要な見る力は、”視力”だけではないのです。

           2回目の投稿になります。あと10日余りで2022年になりますね。    早い早い、光陰矢の如し 切実に感じている今日この頃です。そして、記事を書く大変さも寒風と共に身に染みています…。 今回は、視覚の活用のベースとなる、見る力について書きたいと思います。  見る力(視覚・視機能)について       私たちが、外界からさまざまな情報を得る際、目からの視覚情報が80%以上の役割を担っているといわれています。ところが、私たちは見ることについて、あまり意識することなく、当然の

          しっかり見る、見てわかるために必要な見る力は、”視力”だけではないのです。

          子ども達のリクエスト!手作りmy絵本

           はじめまして。  私達は特別支援学校の教員を退職しましたが、今も子ども達との関わりを続けています "すぎ&もり" といいます。盲学校、肢体不自由特別支援学校で主に勤務してきました。盲学校の教員時代は、幼児教育を主に担当してきました。また、視覚の障害や視覚の活用に困難を有する、学齢前の乳幼児から小中・高校生まで、視力の弱い子ども達の見え方の理解と視覚の活用をベースにした育児や学習支援、便利な遊具や道具、おもちゃの紹介等、様々な教育相談活動も行ってきました。  現在は、自宅

          子ども達のリクエスト!手作りmy絵本