見出し画像

Suhm1

僕がやっている音楽プロジェクトのSuhmは、いわば僕にとってのライフワークであって、出来る限り長い時間、Suhmとして音楽を発表したいと思っている。
そこで重要なのはモチベーションだ。
モチベーションはフェチのようなもので、人それぞれ異なっているが、僕の場合はお金もモテも諦めていて有名になりたいわけではないので、音楽を作って聴いてもらえる喜びみたいなものがモチベーションになっている。
あと、未だに抱えた衝動を満たしているところもある。
よく創作物の中に登場する歌手志望の人物が自身の歌で人を元気にしたいと宣言する場合があるけれども、個人的に現実でそのような素晴らしい志を持って音楽をやっている人に会ったことがない。
だいたいが気持ちいいほどにエゴにまみれていて、恥ずかしながら僕もまたその1人であると自覚している。
今ここにはない何かへの強い欲があるかないかが重要で、強い主観のようなものが大切であるような気がする。
僕のエゴは"自由になること"で、曲を聴いてもらうことや衝動を満たすことによって、僕は自由に近づくことができるような気がしている。
ドラッグ+セックス+ロックンロール、飲む+打つ+買う、銃+病原菌+鉄、さまざまなバリューセットが存在するけれど、僕は自由になることが最重要で、あとはそこそこあればいい。

Suhmはマイペースにやるべく始動したので、亀の歩みのような活動をしているが、いよいよ年内にアルバムを出そうとしている。
今どきアルバムを出すよりシングルを連発する方がハッピーではないかと思うところもあったが、ご無沙汰してますと挨拶をする際に土産話は多い方がいいように思えたので、アルバムにした。
土産話なんていった例えをしたものの、僕は饒舌に身の上話をして周囲を和ませたり笑わせたりするのは得意なほうではなく、自分の話をするよりも人の話を聞く方が
好きだ。
そのせいか、これだけ生きてきても未だに会話の中で自分の番が来たときに上手くいかず、何か話を始めるとタイミング悪く途中で終わってしまうことが多い。
非常に多い。本当に多い。多数。数知れず。
なので、僕が自身のことを伝えられるのは会話ではなく他の形にあるんだと開き直ることにしている。
とはいえ、この能力に長けた人を「うらやまし〜な〜!」と内心、ないものねだりで駄々をこねにこねまくっている。

そんな口下手なところがチャームポイントな僕であるが、アルバムをリリースすることは対話を始めるための投げかけだと考えている。
反応をもらえるとすごくすごく嬉しい。
昔、仲間がたくさん集まって飲み会をしたあと、数名だけ残って何次会だか分からないものを行った。
お酒を飲み干し、やることがなくなった僕たちは4名の内ルーレットで指名された1名が本気の悩み相談を残りの3名にする遊びとも言えない遊びをすることになり、僕も指名された。
酔いも覚め、夜も深く、友人宅の隣人に迷惑がかからぬよう小さな声で相談をした際に意外と自分の悩みや疲れに無頓着であったことを自覚した。
眠れない夜には必ず理由があって、きっとみんなそんな夜を多く過ごしている。
不安、虚無、焦燥や諦観が悪夢を見せたり、ハートをブルーにしたりする。
そういう状況に寄り添えるような作品だと感じてもらえたならハッピーです。

このマガジンは、いよいよ出そうなアルバムの解説と記録用にしようと思う。
ただ、みんなに見てもらうには恥ずかしい内容なので、有料にしておこうと思う。
怖いものが見たい人だけ、その扉を開いてほしい。

つづく

ここから先は

0字
クオリティは保証いたしかねますので、あらかじめご了承ください。 ※一度ご購入いただければ追加された記事を読むことができます。

初めてのアルバムと初めての3DCGを用いたMVの制作、相次ぐトラブル、さまざまな出来事をありのまま綴りに綴った(現状では予定)音源付きのマ…

貯金はせず、音源やグッズの制作などにあてたいと思います。 よろしくお願いします。