イラストレーター ササダテ スイ

「物語や音楽、ふと見た風景から湧くイメージを表現したい」そんな風に自覚する前から、絵を…

イラストレーター ササダテ スイ

「物語や音楽、ふと見た風景から湧くイメージを表現したい」そんな風に自覚する前から、絵を描いていました。 幻想的な情景、アンニュイな女性たち、色鮮やかな花々が主なモチーフ。 週一冊以上は読書。感想文も書いてます。 https://suimage.net イラストレーターズ通信会員

最近の記事

第11回クリエイターEXPO初出展 準備したもの・こと

前回の投稿でも書きましたが、6月29日〜7月1日に東京ビッグサイトで開催されるクリエイターEXPO、イラストレーションゾーン[ j-07 ]に初出展します。 勢いで予約したクリエイターEXPOですが・・・ 準備することやものが本当にたくさんあり、余裕を持って準備していたつもりですが、まだ終わっていない状況です。 何を準備していったのか、ブログにまとめていますので、ご興味あったら読んでみてくださいね。 また、初めて作成したパンフレットが途方もなく大変だったので、それもまとめ

    • フランスの映画監督、ジャン・ジャック・ベネックスの訃報を聞いて、あらためて彼の作品を振り返った。

      今月の13日、ジャン・ジャック・ベネックス監督が長年の闘病の末、亡くなったとニュースで知った。 ジャン・ジャック・ベネックス監督といえば、「溝の中の月」「DIVA」「ベティ・ブルー」「IP5」「ロザリンとライオン」などなど、たくさんの名作を生み出した監督だ。 特に「ベティ・ブルー」は、世界中で大ヒットし、監督の代表作となった。 私が「ベティ・ブルー」を見たのは、二十歳くらいだったと思う。 激しいセックスシーン、ベアトリス・ダルが演じるベティの愛と狂気、全体を彩る鮮やかな色彩

      • 「人ごと」じゃなくなった時、どうする?「息子のボーイフレンド」イラスト感想文

        こんばんは。イラストレーターのササダテ  スイです。 #読書の秋2021 の課題図書の中で「え?」と気になるタイトル。 少し内容を予想しつつ、読みました。 あらすじ専業主婦の莉緒は、高2の息子・聖将に、自分が男性しか好きになれないとカミングアウトされて、衝撃を受ける。 受け入れがたい気持ちに揺れながらも、なんとか理解したいとそのボーイフレンドを家に招くのだが、雄哉は本当に好青年。 だけど、夫にはなかなか切り出せないのだった。 夫は果たして受け入れられるのか・・・?

        • 私は誰かの「声なき声」を聞いてこられただろうか?「52ヘルツのクジラたち」イラスト感想文

          こんばんは。 読書大好きイラストレーターのササダテ  スイです。 町田そのこさん初の長編小説であり、様々な賞を受賞・大反響を呼んだ「52ヘルツのクジラたち」の感想と、そこから湧いてきたイメージイラストを描きました。 あらすじ過去の傷を抱えて生きる貴瑚は、「誰とも関わりを持たないで生きたい」と決心し、一人で港町で暮らし始めた。 しかし周囲から好奇の眼差しを向けられ辟易している。 そんなある日、偶然気になる子供と出会う。その子供は、身なりは汚い上、言葉を話さないのだ。

        第11回クリエイターEXPO初出展 準備したもの・こと

          求めながら、相容れない・・孤独な女性を描いた「ナイルパーチの女子会」イラスト感想文

          こんばんは。 読書大好きイラストレーター、ササダテ  スイです。 以前、「ナイルパーチの女子会」がBSテレ東でドラマ放送しているのを知り、放送は見られなかったんですが、原作の紹介に興味を引かれたので読みました。 「第28回山本周五郎賞」「第3回高校生直木賞」を受賞したそうです。 あらすじ大手総合商社に務める栄利子は、仕事も順調、見た目にも抜かりない女性として、はたから見たら憧れの対象だった。 ・・・のだけど、本人は「女友達がいない」ということにコンプレックスを持って

          求めながら、相容れない・・孤独な女性を描いた「ナイルパーチの女子会」イラスト感想文

          天才の世界を疑似体験できる!「蜜蜂と遠雷」イラスト感想文

          こんばんは。 読書大好きイラストレーター、ササダテ  スイです。 恩田陸さんの長編小説で、映画化もされ話題になった本のイラスト感想文を投稿します。 かなり分厚いので読むまでに覚悟がいりましたが、読み始めてからは、グイグイ引き込まれました! 音楽の世界の天才たちの世界を垣間見た気がして、イラストを2枚も描いてしまいました。 あらすじ「このコンクールを制したものは、栄光の未来を約束される、と言われる」芳ヶ江国際ピアノコンクール。 そこに出場する、背景も個性も全く違うピ

          天才の世界を疑似体験できる!「蜜蜂と遠雷」イラスト感想文

          良いとか悪いとか、もうそういう段階ではないのかも?「代理母、はじめました」感想文

          垣谷美雨さんが書いた小説です。 まるで「冷やし中華始めました」みたいな軽いノリで、代理母?? インパクトあるタイトルに引き付けられ、一気に読んでしまいました。 あらすじ少子高齢化が進み、富士山噴火で都市機能が麻痺した近未来の日本。 義父が働かないせいで貧困に陥った家族を救うために、16歳のユキは中国人女性の子供を産む代理母になる。 世間知らずだったが本来聡明だったユキは、義父に利用されていたことに気がつき、産後逃げ出す。 一方、ユキの担当医だった倉持芽衣子は、いま

          良いとか悪いとか、もうそういう段階ではないのかも?「代理母、はじめました」感想文

          レズビアンの話?いや、壮大な愛の話。「ののはな通信」イラスト感想文

          こんばんは。 読書大好きイラストレーター、ササダテ  スイです。 「読書の秋2021」の課題図書、「ののはな通信」を読みました。 かわいらしい表紙から想像した内容とはかなり違った・・・! 少女たちの密やかな恋の話、ではなく、とてもとても大きな愛の物語でした。 あらすじ女子校で出会った、ののとはな。 二人は意気投合、親友となり、毎日のように手紙を送りあうようになった。 でも、微笑ましく温かい友人時代から、もっと強い感情を持つようになった時に生まれてしまった、苦しい

          レズビアンの話?いや、壮大な愛の話。「ののはな通信」イラスト感想文

          痩せたらコンプレックスは本当になくなるの?「やせる石鹸」イラスト感想文

          こんにちは。 読書大好きイラストレーターのササダテ スイです。 歌川たいじさんが、2015年に書き下ろしで刊行した小説「やせる石鹸」のイラスト感想文を書きました。 かわいいマトリョーシカみたいな人形(キャンドルだそう)の表紙ですが、帯には「やせたってアンタの心はデブのままよ。」の文字が! かなりなインパクトでした・・・。 あらすじ家庭の愛情不足から食に救いを見出したたまみは、「巨デブ」と言われる域に達する体になっていた。 太っていることで数々の傷を負ってきたたま

          痩せたらコンプレックスは本当になくなるの?「やせる石鹸」イラスト感想文

          あなたの「世界」は、目の前の一つだけじゃない

          櫻いいよさんによる、世界は「 」で満ちているを読みました。 げみさんが描いた美しいカバーイラストが目を引く青春小説。 でも、思春期の子供を持つ私にも響いた小説でした。 あらすじ中一の由加は、仲のいい家族のもと、涼ちゃんという親友にも恵まれ、毎日が楽しくてしょうがなかった。 でもある日を境に、周囲から完全に孤立してしまう。 そんな中、幼馴染だったのにいつからか距離ができてしまった、ゆう君に引き寄せられていくのだった。 でもゆう君もかなり複雑な事情を抱えているようで・

          あなたの「世界」は、目の前の一つだけじゃない

          煌めきと豊かな色彩で、幻想世界へお連れします。

          初めまして、イラストレーターのササダテ スイです。 noteに登録してからもう1年以上になりますが、これが初投稿です。 こんなイラストレーターです「物語や音楽、ふと見た風景から湧いてくるイメージを表現したい」そんな風に自覚するもっと前から、気がつけば絵を描いていました。 家にあった世界文学集のロシア民話、ミヒャエルエンデ、宮沢賢治、小川未明などの物語から、たくさんのイメージが膨らんでいきました。 私たちが今現実だと信じている世界の、すぐ隣に広がる重力のないアナザーワー

          煌めきと豊かな色彩で、幻想世界へお連れします。