2009年入院日記 11日目~15日目

2009年3月26日 入院11日目

朝4時起床。
まだデイルームには誰もいないよな、と思ってたら、話し声が聞こえてきた。
…誰かいる…
軽く身支度を整えてデイルームへ。
そしたら天野さんが泣いてました。
家庭のことで悩んで、ひたすらに泣いてた(でも家庭環境が悪いわけではない)
あたしは他の人みたいにアドバイスできないから、ただ話を聞いて、温かいココアを出すことしかできなかった。

辛くて泣いてて、疲れちゃうから、ココアがいいかなって思って。
甘いものを飲むとほっとするから(あたしだけかな)

本当に情けないけど、アドバイスすらできない。
だから、部屋に戻されたとき、天野さん宛に手紙を書いた。
口では上手くは言えないし、伝わらないかもしれない。
けど、文章なら…って思って自分の思ってることを書いてみた。
それが天野さんにとって励みになるかは分からないけど。

暫くしたら返事がきた。
どうやらちゃんと伝わったらしい。
それだけでほっとした。
あたしが昨日責任レベルについて泣き喚いたとき、なにもしてやれなくてごめんって書かれてたけど、多分誰も手がつけられなかったと思う。
看護師二人がかりで更には主治医が登場ですからw

他にも無理して笑ったりとか、男なのに泣いたりして情けないとかカッコ悪い言ってたので、そのへんにある紙に、
『誰が大人の男が泣いたら情けないとかカッコ悪いとか決めたの?素直に泣けるのはいいことなんだから、泣きたいときに泣きたいだけ泣けばいい』
と書いた紙を渡しました。
あたしの言葉で少しは楽になれたらいいけど。

あ、自分のことですが、今日は院長の診察日だったけど、急遽出張が入って診察休止。
昨日の事や不安時頓服について、外泊について話したかったのに…
どうしても今日中にもやもやした気持ちをどうにかしたくて、無理をいって担当とは違う先生に診てもらいました。

昨日の責任レベルについては、窒息感や孤独感などを話して、責任レベルをあげてほしい、気分転換に外泊したいと言ったら、渋々外泊許可が下りました。
全責任は外泊許可を下した先生が持つそうです。

あとは、担当看護師と言い合い。
昨日の責任レベルについて大騒ぎしたことを聞かれて、もう話したくないのにまた話して…
担当のくせにあたしのことちっとも見てないし、解ってないし、知ろうともしない。
だから話してる途中に
「もういい」
と言って自分の部屋に戻りました。
もしあたしのことを理解してくれようとしてるなら、追いかけますよね?
それすらしてこなかったし、夕食後まで何の反応もなし。(話してたのは昼食前)
むかついたので食欲が失せて、昼御飯食べませんでした。
ずっと泣いてた。
他のスタッフに、担当看護師代えてくださいって懇願した。
変わらないんだろうけど。

あ、診察の時に、思ったことを紙に書きなさいと言われました。
嬉しいことでも苛々したことでも何でもいいから、と。

それを実行してたら、天野さんが苛々した様子で登場。

「紙に書いたら落ち着くかもよ?」

と、紙とペンを渡したら…逆効果。
余計苛々させてしまった。
余計なお世話だったな。
でも、少しはスッキリしたって言ってくれたのと、苛々した原因の中に、あたしの苦しみが書かれてたのが嬉しかった。

ここはスタッフよりも、患者同士の方がお互いをよく見て、気づいて、どうにかしようとしてる。
昨日泣き喚いて、今日診察で思ってることを吐き出したら、すっきりしたいい顔つきになったって患者さんに言われたし。

天野さんが苛々した原因を紙に書き出して、それを坂田さんが明日の朝のミーティングで言うみたいです。

なんか余計なことしたなー…
紙に書いたらすっきりするのも人それぞれだから、これからは気を付けよう。


2009年3月27日 入院12日目

昨日の天野さんの苛々は、朝の集いで議題になりました。
みんな思ってたこと大爆発。

すごく嬉しいこと言ってくれて泣いたけど、怒ったあたしは怖いらしく、後々色んな人に
「狩島さん、実は怖かったんだね…」
と言われました。
超低音で
「言い訳ばっかして、そんなんただ甘やかしてるだけやん」
と、冷たくぴしゃり。
これが「実は怖い」ポイントみたいで。

そもそもの説明をしますと。
時間を守らない人がいる。
ミーティングも出なかったり遅刻したり。
夕食後タバコ吸いに行ったら、施錠した後に戻ってくる。
そんな人がいるとルールを守ってるのがバカらしく感じてくる。
自分で時間の管理が出来ない人が自由に動けてて、その遅れてきた数分ですら病棟から出れず苦しんでる人がいる、それなのに放置?暗黙の了解なの?

って話。
最後の病棟から出れず苦しんでる、というのはあたしのことみたいです。
あの時以来いろんな人に気にされてるんだなぁ…

結局その人は今日付けで退院になりました。
夕方に突然決まったみたいで。
今回のことは良かったのか悪かったのか…

さて、明日は待ちに待った外泊です。
担当看護師さんからは、あまり遊び回らないようにと言われましたし、親にも言ったそうですが、どうしても行きたいところがある、と言って、そこだけは許してもらえました。

ようやく行けるよ…


2009年3月28日 入院13日目

そわそわして5時起床w
朝食もバイタルチェックもそこそこに、帰宅準備。
髪をいじったり、化粧をしたり…
普段すっぴんで、髪を結んだりしないあたしが、化粧をして髪をいじっている…!
「今日洗濯したのに!雨が降ったら狩島さんのせいやけね!」
と、天野さんに言われました。
知るかwwwwwwwwwww

外出・外泊は10時からできるので、みんな10時で申請してるけど、あたしは11時に申請してました。
理由…込み合って苛々するの嫌だから。
前回の入院で学習してます。イイコイイコw
11時まで天野さんとだらだら過ごしてました。
何故天野さんかと言うと、一番退屈そうで一番動いてなかったから。
木村さんもいたけど、木村さんはあっちへ行ったりこっちへ行ったりで捕まらないから。
スタッフでも良かったんだけど、同類の桐野さんは忙しそうにしてたので。
桐野さんと話すのが一番楽しいんだけどなぁ…(スタッフではね)

ようやく11時になって、薬と家族への監視用紙を渡されてシャバへ。

やっべえ!シャバの空気うめぇ!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

バスの乗り換えもスムーズにいって、地元直通の高速バスにも乗れて、2時間弱で地元へ。

即馴染みの古着屋へ行ったのは言うまでもありません。
パジャマがわりにしてた服が破れたりヨレヨレになったりしたから新しくしようと思って。
上下合わせてにせんえーん。
ふらふら出歩いてもおかしくない格好です(売店に行くくらいなら。まだ売店には行けないけど)

その足で友人のお参りへ。
予想通り、お供えものを置く場所がない。
ただ、ヨーグルトとプリンを置いたのは誰?
ナマモノはだめだろ。その日に回収するならともかく。

手を合わせて、友人へ色々言った。
そしたらすごーくすっきりした。
それを誰かに聞いてほしくて、共通の友人に電話。
声が吹っ切れてるって言われた。

お家に帰ってからは洗濯しーの、服を選別しーの、ピアスとマニキュアつめこみーの。
買い物がまだ残ってるけど、これ以上荷物増えたら自力で病院戻れないwwwwwwwwwww(バカ)

これから母が帰ってきたら百均で買い物して、明日病院まで車出してくれるかどうか要相談だな。

あ、ちなみに外泊だからといって夜更かしはしませんよ。
いつも通りなので、22時は寝てますよ。


2009年3月29日 入院14日目

買い物を済ませて即病院へ送ってもらいました。
新患並みに荷物があるwwwwwwwwwww
で、荷物チェックで、ネイルセットを預けて、タバコとライターを没収されて、危うくピアスを没収されそうになりました。
大量に持ってきたから…
その分穴があるのよw
自傷しない約束で預かりは避けられました。
あとは服。
服の整理だけで一時間はかかったwwwwwwwwwww
箪笥に入らないよ!(バカ)

みんなにいい表情をして帰ってきたね、と言われました。
そりゃそうだろう…

明日はついに責任レベルの発表です。
3-cになれー(念)


2009年3月30日 入院15日目

朝からそわそわして5時起き。
そろそろベンザリンからインスミンかダルメートかドラールになるんじゃなかろうか(天野さんが中途覚醒早朝覚醒がひどくてダルメートになった)
身支度整えてデイルームに行ったらまた居ました、天野さん。
入院してる意味がわからなくなった、家族に申し訳ない、という内容で泣いてました。
あたしにも当てはまるところがあったりなかったりするので、途中まで聞いて、看護師さんにバトンタッチ。

朝一番のタバコタイムには復活したみたいで、サンキューって言われました。
ふっきれたならいいよ、それで。
あたしができるのこれだけだし。

で、朝の集いで責任レベルの発表があったんですが、残念ながら3-bでした。
同性患者同伴で病院内自由。
やっと檻から出られます。
タバコ吸うときみんな固まって行くから、それに混じってれば問題なし。
あたしが泣き叫んでいたのを知ってる人は、自分の事のように喜んでくれて、早速一緒にタバコを吸いに行きました。
本当に嬉しかった。
例え患者同伴でも、病棟から出れる。

あと服薬レベルは、希望した覚えはないのに、一日自己管理をしてスタッフ前で服用ということになってました。
いいのかな?OD常習犯のあたしに一日自己管理なんてさせていいのかな?
でも飲んでもレキソタン5mg6錠だしね。大したことないよ。
やらないけどさ。

今日は本当にいいことがあった。
檻の外の空気はまだまだ冷たいけど、病棟内みたいに澱んでないから気持ちいい。

再来週の患者ミーティングで3-cを希望する予定です(早)


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