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私は私でいいんだと思った瞬間

皆様、こんにちは。
ねずみです。
いつもご覧頂き、そしてスキ!やコメントありがとうございます😌✨

今回はメンタル不調に陥って看護師を辞めた後、人と交わることの不安を和らげてくれた出来事をお話をしたいと思います。


※今回はメンタル不調の様子を語っております。なるべくマイルドな表現を心掛けておりますが、今は見るのはしんどいなと思う方はご注意ください。



休職し始めた当時。

受診翌日からなぜか全身筋肉痛になり、ベッドから歩き回るのも一苦労な状況でした。
そして精神的にもかなり落ち込んでいて、テレビでコロナ禍で医療現場が大変だという映像が流れているのを見るだけで
「世の中の人はコロナ禍で皆頑張って働いているのに、私は何も出来ない…」
と夜中にベッドの中で泣き出したり…。

精神科医でYoutuberの益田裕介医師によると、メンタル不調で療養を始める時期というのは、例えると
『フルマラソンを走り切った後、その場に倒れ込んで動けなくなる状況』
で、休み始めはガクッと体調が悪くなるようです。

振り返れば確かにこんな感じだったかも…。


退職し療養を始めて、約半年。
身体的には朝決まった時間に起きて、夜は大体眠れて、だいぶ人間らしい生活ができるようになってきました。

でも気持ち的には勝手に涙が出たりすることは無くなったものの、
『誰の役にも立てていない自分』
が常に付きまとっていました。

私の退職について、誰1人咎めたり責めたりする人はいませんでした。
そして夫をはじめ周りの友達も優しく見守ってくれていました。

それでも私は看護師を辞めた自分が許せなかったんです。

私は高校受験の頃から看護師になると決意し、看護科のある高校に入学し、そして看護師になりました。

言わば人生の半分以上を
看護に捧げて来た自分にとって、
『自分の人生=看護師の私』でした。

自分の中で看護師を辞めたことに強く引け目を感じていて、
今までの私を知ってる人に会いたいけど会えない。こんな自分じゃまだ会っちゃダメだ。
と人と交わることに強い不安を感じ、最初の一歩を踏み出せずにいました。


そんな中、看護師時代の1人の後輩から結婚式の二次会の招待がありました。

その子は私にとって弟子であり、妹のような存在です。
私が勤めていた病院ではプリセプター制度という教育プログラムがあります。
新人看護師さんは病棟の皆で育てる方針ですが、新人さんの身近な相談相手や精神的フォローを担うお姉さん的存在をプリセプターと言います。
私は1年間、その子のプリセプターとして一緒に歩いていきました。

新人とは思えないほど落ち着きがあり、常にどっしり構えていて、私の前で泣いた姿を見たことはありませんでした。

またありがたいことに私のことをよく慕ってくれ、プライベートでも沢山遊んだ仲でした。

大切な後輩の結婚式。
退職してから病院の人と全く会っていないし、連絡も取れていない。
人に会う自信がない。
でも、もし行かないという選択したら?

自分自身が後悔する。

だから絶対に行く。

と心に決めて会場に足を運びました。


開宴するまで何人か元同僚に会いましたが、思った以上に緊張せず自然に話せました。
ホッとした自分がいると共に、なんだか拍子抜けだなと思いました。

いよいよ、新郎新婦が入場。
薄暗くなった会場の後方からゆっくりとスポットライトに照らされながら2人が姿を現します。

アンティークな落ち着いたピンク色のドレスが、その子の大人っぽさと女性らしさを一層輝かせているように見えました。

新郎新婦が高砂まで辿り着き、
クルッと一回転して出席者と向かい合った瞬間、
その子が私にニコッと笑いかけてくれたんです。

それだけで目頭が熱くなって
まだ泣いちゃダメって思っていたのに

その後の最初の挨拶で

「皆さん盛り上がっていきましょうって言おうと思ったのに。先輩の姿見たら、涙出てきて…。披露宴でも花嫁の手紙読んでも泣かなかったのに。」

と涙を流して始めたんです。

え?
新人時代全然泣かなかったあの子が、
私の姿見るだけで泣いてくれてる?

もう看護師じゃないのに。
もうあの頃の私じゃないのに。
それでもいいの?
今の私でもいいの?
私は私のままでいいんだ。

とその瞬間思い、涙が溢れてきました。

それからも私が近づく度に新婦の涙を誘ってしまうため

『涙腺ブレイカー』

と同席していた夫から名付けられ、
落ち着くまで新婦に近づくことを禁じられましたが、和やかに時間を過ごし式は結びとなりました。

あれから少し時は過ぎて…

『今の私』でいいから、会いたい人に会っていこうと思うようになり、

自分から仲良しの同期に連絡して退職後初めて会えたり、お世話になった人に連絡を取ったりすることができました。

社会復帰はまだまだだけど、
それでも自分の中で少しずつ変わって来ていることは実感しています。

落ち込む日もあるけど、そんな時

私は私でいいんだよ

とこの日を思い出すようにしています。


ここまで長い文章をお読み頂き、ありがとうございました😌✨

                  ねずみ

参考動画

益田裕介 [精神科医がこころの病気を解説するCh],2022年,1月25日. うつ病の治療の流れ、スケジュール,YouTube<https://m.youtube.com/watch?v=bG75XOSmxW0&t=21s>
(参照日2023年7月14日)

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