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新年の抱負はいつ決める?

● 29歳の正月



もうすぐ年末、そして新年がやってくる。

お正月は大抵、両親の住む雪国に帰省し、コタツに入りながらのんびり過ごすのが恒例だった。2006年のお正月を除いては。

2006年のお正月、私は空の上にいた。

カナダでの8カ月間の語学留学を終え、帰国の途につき、日付変更線を跨いで1月2日に成田空港に降り立った私にはスーツケース1つがあるのみだった。

家なし、金なし、仕事なし、彼氏無しの29歳。

ついでに言えば、特別な仕事のキャリアなんてものもなかったし、
こんなときにどこかの映画の中のきらきらストーリーにならありそうな、
将来のビジョンや夢なんてのもなかった。

ほんとうに何もなかった。

たぶん、普通に聞いたら崖っぷちな状況。

でも、なぜか焦りも不安もなかった。


振り返ってみると、本当にここがまたあらたなスタートになったんだと思う。
何もないからこそ、どうにでもなる。


何もないから、(可能性は)全部ある。



● 新たなスタート後に得たもの


まずは友達の家に1週間ほど居候させてもらい、その間に手早くアパートや派遣社員の仕事を探して生活の基盤をつくりあげた。
(一週間、1組しかないシングルの蒲団をシェアしてくれた友よ、いまでも本当に感謝しかない。)

その後、派遣契約期間も終わり、当時の不況の中では正規雇用はなかなか見つからず、次の派遣のお仕事を探しているうちに、次の家賃が払えるのか、というギリギリのところまで追い詰められた。
とりあえず食い繋ぐため短期でも良いからと働いたところから、まさかという奇跡的な流れで現在の仕事を得て、快適な住まいを持ち(ローン完済は先が長いが)、素晴らしいパートナーもいる。

奇跡的にとはいえ、もちろん何の努力もせずに手に入ったものではなく、
明らかにあの時の留学経験があったからというものだ。

今の仕事につけたのは、28歳からでも1から地味に勉強して英語を身に着けたからだし、
そのお給料で素敵な住まいを手に入れた。
東京で出会ったカナダ人のパートナーは、偶然にも
私がカナダで住んでいたあまりメジャーではない街で、
ほんの数ブロック先に住んでいたことのある人だった。もしかしてそんな共通点があってのご縁かもしれない。

それに、なんといっても日本という狭い世界から
一旦抜け出せて大きく価値観を変えることができた。

まあ、何が言いたいかっていうと、28歳の自分、グッジョブ!

薄っすらといつかやってみたい、
と思っていたことを
さっさと実行にうつしたあの時の決断力と行動力。
それがなかったら今はなかった。

いつか英語が話せるようになりたい。
いつか海外に住んでみたい。
本当にこれだけだった。

そんな年齢で留学してどうするの?
帰国したら仕事あるの?どうするの?
アラサーで英語をまったく話せないのに大丈夫?
英語のクラスは若い子ばかりなんじゃないの?
ほとんどない貯金全部使って行くの?

なんて思っていた人もいたと思う。
(幸運にも面と向かって言う人はいなかったが)

いや、たぶんどこかで刷り込まれた全部自分の心の声だっただけかもしれない。

振り返ってみたら、そんな心配、全然いらなかった。
それどころか、想像以上に得られるもののほうが大きかった。

あの時大きな決断をし、
帰国後に何もないところから
新しい一年を、人生をはじめたことを
本当に誇りに思っている。

この経験から私は大丈夫、という自信を少し持てた。

● 今日はスタートに良い日



今日12月23日は山羊座の新月。
2022年最後の新月の日だ。

新月のタイミングで書き出した願いは
月が満ちるように自然なリズムにのって実現する。

そして山羊座という星座には「目標に向かっていく、成果を出す」という意味合いがあるらしい。

2023年はどう生きるのか、どんな一年にするのか、

2023年の好スタートを切るために、今日考えておこう。

どんなことだって願うのは自由だ。
いつからだって遅くはないし、新年の抱負を元旦まで待つ必要もない。

なりたい自分をイメージし、それに向かってまずは一歩を踏み出す。

不安はあって当然。
でも動けないでいる理由は何?
その不安に思っていることって本当に絶対に起きるもの?

やらない言い訳を永遠に作り出すのが脳は得意。
もしやってみてダメなら、別のことをしたらいいだけ。

もっと理想を言えば、結果的に選んだ道を正解にする。

そうすると決断し行動した自分のことがもっと信じられるし、好きになる。
経験が、知識が積みあがる、そしてさらに自信がついていく。

こんなnoteを読んだことすら忘れている頃、
もしかしたら、2023年の12月の終わりには
想像もしてなかったところまで来られているかもしれないね。









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