見出し画像

1月11日(火)

昨夜、映画「モリのいる場所」観る。アマゾンプライムにサムネイルを見つけて迷うことなく選択した。わが敬愛する画家である熊谷守一氏の映画だ。外すわけがない。寝床で横になってパソコンで見ていたら、向こうで大写しの守一が横になってこちらを見ていた。パソコンを挟んで横ざまに見つめ合うふたり。なんだか可笑しな光景だった。

モリのいる場所

かれの居宅跡に竣工した美術館は、大昔に訪ねたことがあった。あのとき受付にいらしたのが櫂さんだったのか、と今になってみれば惜しまれる。映画では広大になっていたが、現実は猫の額ほどに狭いお庭だった。それがいかにも熊谷守一らしくてよかったのだ。
ほかにも脚色で気になるところがいくつかあったが、なにはともあれ文化勲章を辞退したシーンは掛け値無しに面白かった。
熊谷守一、かく生きたり。「モリのいる場所」かく撮ったり。

7時半起床。晴れのち雨、時どき雪。
きょうは天気が不安定につき、畑仕事はやめにして「8月6日のバット」の修正・加筆に専念した。とはいえそれほど進まず。漢字の用法をいつもと変えるのは、ことのほか大変な作業だ。

夕方、古い女のひとをリハビリに送迎。帰宅して風呂に入って飯食ってから、作業のつづき。
なにか欲にかられてやってるのを守一に見透かされたような気がして、気恥ずかしくなってほどほどでやめる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?