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本物の四輪駆動

スズキのジムニーを見ると「本物の四輪駆動」という言葉が思い浮かびます。ちょっと車を知っている人なら異論は少ないのではないでしょうか。地球上のありとあらゆる場所を走行する事において、これと並ぶライバルと言えるのはジープ、ランクル、ウニモグ・・・、しかしジムニーが圧倒的に勝るのはこの小ささと経済性、それゆえ唯一無二の独自のポジションを築いています。

なお、私はジムニーJB23W8型を10年以上乗っています。

今回は夢半分、冷やかし半分で現行型JB64ジムニーを見てきました。やっぱり今でも納車まで1年待ち、JB23は納車まで1ヶ月だったので絶望的な扱いの差に夢破れ本当に冷やかしになってしまいました。

JB23からフルモデルチェンジして大きく変わったのは誰が見ても分かるとおり外観デザイン、ゴツくオフローダーっぽくなった気がします。内装のデザインについても同じ、ラダーフレームにリジッドアクスルといった車体の基本構成は変わりませんが、デザインだけで大分イメージが変わりますね。今なお納車1年待ちの大人気の理由は、ひとえにこのデザインにあると思います。

デザインだけで買いたくなる車、エンジンプッシュスタートや液晶インフォメーションディスプレイ、標識読み取り機能、ステアリングスイッチ、ブレーキサポートなど今時の装備は一通り備えています。剛性のあるラダーフレームの上に弾性のあるゴムを介して乗っている独特の揺れ、振動がありますが、決して長距離走行が苦手とかではありません。個人的見解ですが横須賀から出雲への一気走りも難なくこなしてくれます。デザインだけで買っても後悔しないのではないかと思います。

デザインを買ったら世界最高峰の四輪駆動が付いてくる、というのが現行のJB64なのではないかと思います。

しかし、この本物の四輪駆動は活躍するシチュエーションがほとんどありません。

副変速機が付いているので四輪駆動モードが通常の雪道走行とかに使う4Hとスタック脱出時に使うローギヤードの4Lがあるのですが、4Hは年に1,2回、4Lは10年10万キロ乗って2,3回といった頻度でした。

通常のアスファルト道路を走る際はFR二輪駆動で、四輪駆動は宝の持ち腐れ状態です。しかしファッションであれ本物の実力を持つ四輪駆動が世の中に多く出回るのは大変喜ばしい限りです。

四輪駆動は保険です。普段は使わないけれど、いざという時に役に立つ。そんな安心できる存在がたくさん走っているというのはうれしいことです。買いたくてもすぐ手に入らないというのはきついですが、これが一過性のブームではなく、続いていって欲しいと個人的には思います。そして工場のラインを増やして欲しいと願っています。

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