ファッションのトライアンドエラーから経験値を正しく積み上げる事が出来る人はむしろ少数派。

自分が書いた「『一生ものなんてない』のか?」というエントリーを読んだ、こういう意見があって

>メイクも服もやり過ぎくらいやってみたらいいのに。そこから加減ってものを覚えて、工夫をしてみて、理由が分かって、自分に合うもの合わないものを知るんじゃない?そうやって自分で選んだものは、誰に貶されたって選んだ意思を大事にできるはず。万人が好んで認めるものなんてないんだから。

ファッションは「主観性」と「客観性」で成り立ってて、「『一生ものなんて無い』のか?」では徹底して客観性な視点のみで詰めて書いたから、(その意見の人は)それをきちんと受け止めた上で「でも主観性なファッションの領域もあるよね」という建設的な議論の積み上げとしての補足的反論だと、まあ思うのね。あくまでポジティブな反論として。
ただ細かいケチつけると最後の結論「>万人が好んで認めるものなんてないんだから」あたりは少し引っかかるけど。それって開き直り、単なる自分ファーストを正義ぽく言い換えてるだけでは、そう疑念が残る。まあどうしても短いツイートに発言者の真意を全て込めるのは(また書かれてない先の奥行きまで誤読せず読み取るのは)無理なのだけど。

するとその反論を今度は自分が受け止めた上で「では主観性と客観性の二元論の平行線に陥らず、両者の適切な折衷なりバランスのありかは?」みたいな話に更に積み上げるのが筋なのだが、あえてそこには真っ直ぐには行かず、

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