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出会いと別れの季節

2024年 3月 # : suke

徳政令後の初日記。



3月3日(日)

地元の友達YTが渋谷でDJをやるということで共通の女子友達(milet)と(dtkc)の3人でCircusという箱に行った。

最近この女子二人とは結構遊んでた。hikoやKNとかと。

着いてすぐYTの出番だった。

YTはDJでボーカルはYTの音楽関連の知り合いらしい。
YTのDJは違う日にも見たことがある。めちゃめちゃ上手い。

舞台がライトで照らされた瞬間、俺の目は釘付けになってしまった。



ボーカルに。


本来、俺はYTを見に来たつもりだったがボーカルの顔があまりにも高校の友達Eに似ている。もはや似ているというか同じ。

その友達Eとは高校当時かなり仲が良く、いつも遊んだり、家に泊まって学校に行ったり、旅行したりとかなりの時間を過ごした。

だが、ある日俺ではないが、別の男子と揉めて疎遠になってしまった。Eは高校関連の全男子女子のLINE、インスタを消したため、現在の彼を知っている人は誰もいない。生きてるかも分からない。


話が少し脱線したが、ボーカルはE本人ではなかった。顔は全く同じだが、声が違うのとYTに聞いたところ出身地や本名も違かった。
逆に言えば、出身地などを聞いたレベルで顔は同じ。


曲自体は俺の好きなような雰囲気でよかったと本当に思った。

もちろん、YTのDJも上手いし、ボーカルの歌もよかったのだが、なにより久しぶりにEに会えた気がしたことがよかった。嬉しかった。

YTの出番終わりも、バーカウンターや喫煙所にボーカルの子がいた時ずっと眺めて昔を思い出してた。


今お前どこで何してるんだ。
いつかどこかで会えることを願ってます。

「紙飛行機」
動画ばかりだった。今でもたまに見てるよ。
Circusより


3月20日(水)

今日はついに大学の卒業式。

実は履修していた英語の期末テストを受け忘れていたなどのハプニングがあったがなんとか単位を取得できた。

今日で5年間の大学生活が幕を閉じる。

一緒に留年した唯一の友達スケーターはもう一年か半年留年らしい。なにしてんねん。

一個下に知り合いは全くいないがせっかくだしとりあえず卒業式に出てみることにした。
ゼミの先生にも最後くらい挨拶をしておきたいし。

数年ぶりの正装ってことでスーツや靴が全く見つからない。

結局スーツは見つかったが、靴が見当たらなくドクターマーチンを履いていった。(たぶんそんな奴いない。)

上のようなことがあって結局卒業式に遅刻した。
式の途中に案内されて後ろから体育館へ入った。

結局、5年間遅刻ばかりの大学生活だったなぁ。


式が終わり広場的なところに行ってみる。


誰も知らない。

「あ、学校で見たことある人だ。」とさえ、一度も思うことはなかった。

これもしかして入学式なんじゃないかと思うレベルだった。

一文字も発さず、一枚も写真を撮らない卒業式は人生で初だった。

しばらく喫煙所で時間を潰したり、椅子に座ったりしたあと、ゼミの教授に挨拶しに行った。

先生は久しぶりに俺に会えて嬉しそうな様子。
なんだかんだ最終的にはお世話になったしだいぶ仲良くなってた。

卒業後のこと、ワーホリはまだ考えているのかなどを聞かれた。

正直、この一年ワーホリに行きたいとはずっと思っていたが、金銭面的に一旦自分の中で保留になっていた。

そのような話をすると、先生からオーストラリアの方が時給が高いし、貯めてから行くのではなく行ってから貯めるでもいいと思うということを言われた。

日本人のイメージ的によく仕事をすると思われがちらしく、割と仕事も採用されやすいとのこと。

ずっと保留になっていたワーホリだが、この先生との数十分での会話でモチベが上がった。卒業式に出てよかったかもしれない。そう思った。


最後にLINEを交換しようと言われ交換した。


「私から連絡することはないと思いますが、何かあったらいつでも連絡してください。」先生がそう言った。

いい人だった。

進路が確定したら俺から連絡しよう。絶対に。

「卒業と留年」
卒業式後スケーターを呼んでロシア料理食べに行った。
マトリョーシカより


3月30日(土)

「テーマ クラブの話」

3月は上の内容以外にも実は週一くらいでクラブに行ってた。しかも全部VIP。

メンバーは毎回違うけど全てに高校の友達兼バイト仲間のAはいた。


3月最終日。終電近くで渋谷へ向かう。

上で言ったAと同じく高校の友達Gと俺の3人でクラブに行くことに。

普段、VIPに行く時は事前に予約をしていたが、今回は急遽決まったため予約をしていなかった。

いつも行っているところを何件か回ったり電話したが、全て満席で空いていない。

仕方なく、街を徘徊し知らないクラブのキャッチを逆に探しに行く。

しばらくうろうろしていると声をかけられた。

立ち止まって話を聞く。


初めて聞いたクラブだった。
VIPルームにも今すぐ入れるらしく、料金も比較的優しめ。

二つ返事で入ることにした。


席に着き、とりあえず乾杯。

そして、すぐに俺はフロアへ動き出す。

クラブのVIPでは毎回Aに頼まれて、俺が一人で女の子に声をかけに行くというのが恒例化してきていた。もう慣れた。

だがしかし、AのNGな女の子の種類が3つある。

一つ目はギャル。単純に怖いから。
二つ目は年上。年下がタイプ、ロリコンだから。
三つ目は外国人。シンプルに英語が全くできないから。

この3つはNGということを常に俺は意識しながら探しに行く。

一つ問題点が発覚。外国人が多いこと。

もはや、日本に来た外国人同士の社交場なんじゃないかと思った。


若めの日本人女性を見つけたが、すでに黒人の2メートルくらいの3人に囲まれている。

そんなボブサップのような3人のとこに俺がいったらワンパンで死んじゃう。ボブサップ1人でも勝てないのに。

一旦、諦めた。


しばらくフロアで探すと前の方にいい感じの二人組を見つけた。

「すみません!今 VIP取っているんですけどよかったら一緒に飲みませんか?」

と丁寧目に声をかける。

2人はお互い顔を合わせ、行きますっていう意思表示を見せた。

席に着き、みんなで乾杯し喋る。

初めは暗くてよく顔が見えなかったが、よく見ると若干ハーフっぽい。さらに日本語の発音も少しカタコトだったのでハーフか聞いてみた。

「私はロシアのハーフ!でこの子はスペインのハーフです!」

と言われた。

すごい!ロシアハーフとスペインハーフだったとは。

ロシアハーフの子は日本語が結構できるが、スペインハーフの子は少しできないよりだったため俺らが話した意味が分からなかったらロシアハーフの子が英語で説明していた。

俺はワーホリのために英語を少しだけ勉強しているのもあって、女の子二人がなんて会話しているか気になり、少し耳を傾けてみた。

クラブの音楽の音が大きいというのもあるが全く分からない。

やっぱ、本場のネイティブの英語はすごく早いし聞き取るの難しいんだなと少し残念な気持ちになった。

しばらく飲んだり話したりして落ち着くと、女の子同士で会話することが少し増えた。

特に話す話題もなかったので今度こそ話を聞き取ってリベンジしよう!と頑張ってもう一度耳を傾けた。


やっぱり聞き取れない。内容が分からないどころか一単語も拾うことができない。

こんな分からないものなんだろうか。

ここで、そもそもロシアハーフとスペインハーフの2人は何語で話すんだろと思い俺は質問してみた。

「二人で話す時は何語で話してるの?英語?それともロシア語とかスペイン語?」

すると、

「モンゴル語だよ!」

ん?モンゴル?なんでモンゴル。
たぶん口に出てた。

「だって私たちモンゴルとのハーフだから!」


彼女らはモンゴル×ロシア、モンゴル×スペインのハーフというモンゴルベースで1ミリも日本が入ってなかった。


「こんにちは」さえモンゴル語でなんて言うか知らない。

俺は2人にモンゴル語で「乾杯」を「トルガツガーヤー」と言うことを教えてもらった。


「トルガツガーヤー🍻」


By suke.



「追記」
3月末で高一からバイトしていた蕎麦屋を退職。
もう7年?8年?もはや分からん。
すごいな、小学校生活より長いとは。
今まで本当にありがとうございました。
長い間!!! くそお世話になりました!!!
出会いと別れの季節。

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