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9月短歌自選と作風の話

こんばんは、透影です。
月末ということでお気に入りの短歌を集めました。
後半は、自分の短歌の作風の話です。

サムネのうたも、闇に纏わりつかれている感じが好きだったんですが、入れ忘れたので、捩じ込んでみました。

▼9月短歌自選


9月の収穫は計32首、連作2つでした。
ひと月を通して、夜とアイデンティティを題材とした短歌が多かったですね。


▼短歌の作風の話

応募していた短歌コンテストの結果が返ってきまして、掠りもしてませんでした。それ自体はよくあることだと思います。

でも、私は衝撃を受けました。受賞作が軒並み自分の短歌とかけ離れていたからです。人間の生々しさが強くて、肉感っていうんでしょうか……。人間が人間なんですよ。私の短歌ってどちらかというと、骨とか骸骨の類いだと思うので、骨じゃなくて肉を動かさないといけないんだって。
(受賞作や選者を否定する意図は全くないです! 一応、意思表示しておきますね)

それで、私なりに肉を付けようとした結果が、アイデンティティのうたになるんですけど、皮膚がひび割れてるみたいな、やっぱり水気のないうたになっちゃって!
結局、十数首詠んだんですけど、自分でむず痒くなってきちゃって、生き生きとした人間を描くのは私には難しいんだなって、諦めることにしました。とか言いながら、どうせまた挑戦してみたくなるんですけどね。

私は、嘘と嘘と、嘘に、嘘が入り交じっているような掴み所のない短歌が好きです。嘘を重ねて見えてくるほんとうが堪らなく愛おしいです。
難解過ぎることもあるけど、それ含めて自分の短歌だよと堂々と思えたらいいなと思います。

最後までお付き合いありがとうございました。

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