見出し画像

マレーシアの車事情

マレーシアの国産車主要メーカーは2社ある。 「Proton(プロトン)」と「Perodua(プロドゥア)」だ。 プロトン(Proton)は1983年にマハティール・ビン・モハマド元首相によって設立されました。最初のモデルは1985年に導入された「プロトン・サーガ」で、三菱自動車との技術提携に基づいて開発されました。プロトンはその後、独自の技術開発を進め、多様なモデルを展開しています。また、イギリスの自動車メーカーであるロータスを所有することで、スポーツカーや高性能車の開発にも取り組んでいます。

一方、プロドゥア(Perodua)は、1992年にマレーシア政府とダイハツ工業(日本)の合弁会社として設立されました。プロドゥアは、小型車市場を中心に展開し、燃費の良さや信頼性の高さを売りにしています。そのモデルには、ミニバンやSUVなどが含まれます。プロドゥアは、マレーシア国内で最も人気のある自動車ブランドの一つであり、国内市場においてプロトンと競合しています。

マレーシアでは、車の価格は高いため、多くの人々が中古車を選択しています。また、日本車も人気が高く、トヨタやホンダなどのブランドが広く普及しています。さらに、雨季の多い気候条件に合わせて、多くの車が高い排水能力と安定した走行性能を持っています。

都市部では交通渋滞がよく起こるため、公共交通機関やバイクなどの移動手段も人気があります。また、マレーシアは左側通行です。その他にも、マレーシアの自然豊かな地域ではアウトドア愛好家にとって魅力的なドライブコースが多くあります。

また自動車産業だけでなく、電動バイクや自転車の需要も増えています。特に都市部では、環境への配慮や渋滞回避のため、これらの代替移動手段が注目されています。また、近年では電気自動車(EV)やハイブリッド車の普及も進んでおり、持続可能な交通手段の促進が盛んになっています。

さらに自動車産業だけでなく、自動車部品の製造や輸出も重要な産業の一部です。特に、アジア地域での自動車部品の生産拠点として、マレーシアは注目されています。さらに、近年では自動運転技術やコネクテッドカーの開発も進んでおり、先進的な技術を取り入れた車両が市場に登場しています。

プロトン(Proton)とプロドゥア(Perodua)は、それぞれ様々な車種を展開しています。以下に、それぞれのメーカーの代表的な車種をいくつか挙げます。

**プロトン(Proton)**:
1. サーガ(Saga):プロトンの最初のモデルであり、小型セダンとして人気があります。
2. パーソナ(Persona):コンパクトセダンで、快適な内装と燃費の良さが特徴です。
3. エクソラ(Exora):コンパクトMPVで、家族向けの広い室内空間と快適な乗り心地が魅力です。
4. サトリア(Satria):コンパクトハッチバックで、スポーティな外観と走行性能が特徴です。

**プロドゥア(Perodua)**:
1. マイヴィ(Myvi):プロドゥアの代表的なモデルであり、コンパクトハッチバックとして広く知られています。
2. アクシア(Axia):コンパクトカーで、経済的な価格と優れた燃費が魅力です。
3. ビヴァ(Bezza):サブコンパクトセダンで、スタイリッシュなデザインと低燃費が特徴です。
4. アルザ(Alza):コンパクトMPVで、大人数や荷物を積む際に便利な車種です。

これらのモデルは、それぞれのメーカーの代表的な車種であり、マレーシア国内で幅広い需要を満たしています。

プロトン・サーガは、一連のサブコンパクトカーであり、現在マレーシアの自動車メーカーであるプロトンが生産しているシティカーです。1985年に導入されたプロトン・サーガは、マレーシア初の自動車となり、同国の自動車産業における大きなマイルストーンとなりました。サーガはプロトンで最も長く、最も売れているネームプレートであり、37年間(1985年から2022年)で世界中で190万台以上が販売されました。

1985年に導入されたプロトン・サーガ
新旧プロトン・サーガ

80年代の日本の自動車技術がマレーシアの自動車産業に移植され進化して来た。デザインを見るとクラシカルな80年代に比べて近代化されるにつれて丸みを帯びた近代感が表現されている辺りも日本の自動車産業の近影を感じられる。マレーシアの自動車産業も調べてみたら中々面白かった。また車について発見があれば続報を書いていきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?