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じゃがいもの話。4(完結)

さて、今回でいよいよ人生初の家庭菜園が終幕となる。
相変らず子じゃが達はもりもりと森のように育っている。

お花は少し前にポロっと落ちてしまった(枯れている感じではなかった)ので、お花が咲く前に戻ったような状態である。

ぽちぽちと虫食い(?)

葉っぱに少し虫食いが見られたが、探してみても虫はいなさそうだったので、引き続き日当たり抜群な場所で経過観察をしていた。

変化があったのは5月24日。

若干黄色がかっている。


先に芽が出た方の葉っぱが、少し黄色くなってきた。
時期的にも3カ月くらい経っているので、そろそろ収穫の時期が近いのかもしれない。

他の方のポテトバッグ観察日記を見ていると、完全に枯れた頃が収穫時のようだったので、2株とも完全に枯れた頃に収穫しようと思う。
そんなワケで、とりあえず水やりだけしつつ経過観察。

更に6月1日。

結構目に見えて枯れてきた。

このように、根本に生えていた葉っぱは完全に枯れている。

6月3日。

先に芽が出た方は言わずもがな。

後から芽が出た方(逆植え)も全体的に黄色くなっていいる。


そして迎えた運命の6月4日。


一晩でこれだけ枯れる。

え。

急にシオシオになっている……!
昨日の今日でこんな急に枯れる事あるのか?

少し驚いてしまったが、一応枯れたら収穫のタイミングと聞いていたので、早速子じゃがを掘り起こしてみる事にした。
収穫するにあたって用意した物は以下のとおりである。

・スコップ
・ポテトバッグをすっぽり入れられる用のゴミ袋(45ℓ)
・収穫したジャガイモを乾かす用の紙(新聞紙、なければ紙袋を広げてもOK)

ではいざ……!

【ここで緊急事態発生】

ジャガイモを収穫しようと根っこを掴んだ瞬間、何かヒンヤリとしたものが指先に当たった。
ん? と思ってよく見たらなんとナメクジの子供が……!

発狂した(ナメクジ嫌い)

大きさは小指の爪程度しかないので冷静になると何も怖い事はないのだが、嫌いなものだからまあ怖い怖い。戦々恐々。恐れ慄いた。
対処の仕方が分からず困っていたら、義母がやってきてひょいっとつまんで遠い所に捨ててくれた。古今東西、母より強い生き物はいない。
ありがとうございました。

ポテトバッグを袋に入れてからカットする様子

気を取り直して採掘を再開(しかし大分テンションは下がっていた)
スコップで土を削っていくと、中から丸いものが顔を出す。

あった!!!
ジャガイモ出来てる!!!!!

次々と顔を出すジャガイモ達。
掘り進めていって、2つの株からこれだけのジャガイモを収穫する事が出来た。

大玉が3つ、小玉が4つ、ピンポン玉が4つ、ビー玉が3つ。大玉と小玉の殆どは逆植えした方の株から収穫した。

大玉3つは手のひらサイズで、スーパーに売っているものと遜色ない。
小玉はまあ、道の駅とかで安売りされているサイズだ。

大玉なジャガイモ。98円の値札シールを剥がさない不精者。

問題なのはピンポン玉とビー玉サイズのジャガイモである。
色々ネットで調べてみたが、食べられるという人もいれば食べない方が良いと言っている人もいて賛否両論だったので、今回は食べない事にした。
慣れない事ばかりであったが、こうして無事収穫段階までもってこれた。ハッピーエンドである。

今回ジャガイモを育てて分かった事をまとめると、

・水は土が乾いてからたっぷりと。
・最初は芽が出やすいように土を3分の1程度減らしておく。ある程度大きく育ったら土を戻す。
・逆植えした方がジャガイモが大きく育つ。
・普通に植えた方は小さいものが沢山コロコロと出来た。
・農薬は使わなくても意外と虫が来ない(これは環境に左右されると思う
・思っている以上に芋は強い(確信


以下はオマケの調理篇。

大玉は義母に献上して、小玉は折角なのでお昼ご飯の一品として食べる事にした。
綺麗に洗って電子レンジでチンして、柔らかくなったらフライパンで炒めてバター&塩で味付け。実にシンプルなジャガイモ料理である。
そうして出来たのがこちら。

ちょっと焦げた。

新ジャガの如く皮が薄く柔らかかったので、綺麗に洗って皮ごと炒めてみた。
食感は驚くほどねっとりとしていて、塩とバターがジャガイモの甘味を引き立てており、大変美味。
これは中々お目にかかれないクオリティ(当社比

余談だが、ジャガイモはすぐに食べないのであれば、土を付けたまま風通しの良いところで保管しておくと美味しさが長持ちするらしい。
今回はすぐに食べるという事だったので水洗いしたが、出来るなら土が付いた状態で保管しておきましょう。



以上でジャガイモの話シリーズは完結となる。
土は収穫後に燃えるゴミで捨てられると説明書に書いてあったのだが、折角なので何か次の植物を育てる用に置いておこうと思う。
ここまで忘れず読んでくださりありがとうございました。

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