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独唱(ひとりごと)。

別に何回更新したって良いじゃない。ねこだもの。

先ほどは思った事・あの時感じた事を何の練り込みもせずに文章にしてしまったせいで、支離滅裂だった気がする。
まあそれだけ面接とかいう強ストレスがかかっていたという事なのである。

今はたらふくご飯を食べ、猫のゴロゴロ音耐久を聞き、なんとか息を吹き返したので、冷やしカフェラテを飲みながらこれを書いている。お供は米津玄師の“LOSER”。
これは多分ちゃんとした日本語になっているはず。


今朝は朝から奇妙な事の連続だった。
まずはこの写真をご高覧いただこう。

てちっと地面に付いた足跡。

これは駆け出しの名探偵である自分にもわかる。ネコチャンの足跡だ。
近くの水たまりにズポってハマってそのまま慌てて駆けて行ったんだろう。
可愛いから写真を撮って友人にも送った。

……猫よな? イタチとかじゃないよな?

朝から可愛いものを見てしまったと思いながらも外を出ると、いつもはいないご近所さんが立ち話をしていたので怖くていつもの道を使えず、いつもと違う道に出る。

デコボコで歩きにくい道を7センチヒール履いて(怒)駅に向かっていたら、今度は見知らぬおじいちゃん(装備:チャリ/ステータス:だいぶんプルプル)が道路の真ん中を横断しながらおはようございますと声を出してきた。

もしかして私に言ったのか……?

たまに見知らぬ老人に声を掛けられるの、よく分からん。マジで「???」ってなる。
知らない人間に声かけられたらビビるよ。猫だもの。
というかね、めちゃくちゃ車通り多い場所だから信号ないところ渡らない方が良いよと言いたい。
とりあえず知らない人だし怖かったので無視。
外に出るとあらゆるものが怖い。


やっとの思いで駅に着くと、なにやらカラスが騒がしい。
まあ、子育て期だから気が立っているのかもしれない。
もしかしたらまたゴミ荒らしキャンペーン期間に突入するかもしれない。

彼らは非常に賢いので、多分一点集中する事はしない。時期をずらしながら転々とゴミ捨て場を周回しているのだろう。
賢いからカラスは好きだ。カラスは自分の事好きかどうか知らないが。


それから久しぶりに満員電車に乗る。
やっと面接に向かうのだ。
乗っている時、色々な事を思い出した。
前職の事とか、人間がいっぱい乗り込んでくる駅に停車する度に心臓がバクバクする事とか。思い出して、そして心臓をバクバクさせていた。

前の職場には同期がいた事も思い出した。
彼女は快活な性格で、自分の芯を持っている人でもあったし、お酒も好きで、顔立ちもかなり華やかな人だったから、結構職場でもムードメーカーみたいな存在だった。

でも異動(同期といいつつ彼女とは所属する会社が違った)して全然見かけなくなり、久しぶりに来たと思ったら引継ぎの人を連れてきていた。辞めるのだという。

理由は聞かなかったが、噂によると異動先の幹部と揉めたらしい。最後の最後まで明るく振舞っていたが、結局「良い奴」から先に辞めていく。彼女は自分よりも年上だったけど、あの性格ならどこでもやっていけるだろう。
元気にやってるのかな。もうどうせ会う事はないだろうし、どうなっていても構わないのだが。
でもどうせなら幸せに生きてて欲しい。自分の知らないところで。

とまあ、面接前なのにクソどうでも良い回想をしながら慣れた乗り換えをして、見知った道を歩き、面接会場に辿り着いた。

そこからの内容は前述の通りである。
一応最終面接という事だったが、給与面や勤務形態についての話は一切、一ミリも出なかったので忘れた頃に不採用通知が届くと思う。

今までの会社はどこも最終面接でそういう説明があったので、断言できる。面接官にちょっと馬鹿にされた感じもしたし。
ちなみに補足しておくと、圧迫面接ではなかった。
なーにが「自分の苦手な人になりきって」「家族の事を貶してくるかもしれない」だ。的外れも甚だしい。疑って誠に申し訳ございませんでした


そして面接は宣言されていた通り30分で終わった。
何だか頭にモヤがかかったような感じで、電車に揺られていた。

今まで他社の面接も含め、面接後は深い絶望感に覆われ、悲痛な面持ちをしながら帰って一人反省会を開くのがデフォなのだが、今の気持ちはよく分からない。言語化するのがとても難しい。
悲しみもあるが、それ以上によく分からないフワフワとした気持ちである。薬を飲んだワケでもないのに。

空いていた電車からは春らしい青空が広がっていて、自分以外の全てが春のような瑞々しさを含んで活動しているように思えた。
幸いにも歩く気力はあったので、自宅最寄から一つ前の駅に降りた。
歩いて帰る途中に桜並木があるので、桜チェックをしながら帰ろうと思ったのだ。

だから、7センチヒール履いてるのに何故歩こうと思ったのか(怒)


結構高いと思う。3センチとか5センチくらいが普段使いだと思う。しかも田舎の道なので凸凸凹凹の凹凸が激しい道だ。グレーチングだって隙間開きまくりなので、普通にピンヒールだと嵌って抜けなくなる。自分は幾度となく望んでもいないのにシンデレラごっこをやった事がある。

……と嘆いても遅い。もう降りてしまったし。

癒されようと思って寄った桜並木は葉桜に変わりつつあった。
それでもまあ7割は花びらが残っていて、電車が通る度にひらりひらりと散っていく。
その散る桜の花びらが、「おかえり」「おつかれさま」と労ってくれているような気持ちになって、少しほっこりする。

もし実際に桜に意思があったならら「乙wwww」とか「無事死亡www」とか「面接失敗プギャーwwwざまあwww」みたいな事を言ってくる確率の方が高いが、まあ自分は桜の妖精ではないので言葉が分からないしセーフなのである。
そんな狂言はさておき。

家に辿り着いて、行きしなは余裕がなさ過ぎて出来なかったベビーリーフの様子を見る。

大きくなーれ。

ふかふかな土には小さい命達が芽吹いている。
カラス達がソワソワしているので、本格的にネットを設置しなければ。
彼らは雑食なので、きっと栄養の偏りにも気を遣うはず。体にいいからね、ベビーリーフ。

おわり。

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