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生姜無い? しょうがねーなー …という親父ギャグを AI翻訳すると

ガラスの棺のジョークの DeepL 翻訳を解説したフォーラムへの投稿を、言語ビッグバン講座のチームメイトのゆーばんさんが読んでくれた。講座が始まった日、私の自己紹介に返信をくれたフランス在住の日本語の先生だ。

やっぱりジョークは難しいんですね。
いわゆる駄洒落やおやじギャクもDeeplさんにとっては、まだまだ難しいでしょうね。

父の「おはこ」の親父ギャグ
「生姜がない? しょうがねーなー。」
→英語:No ginger? I can't help it.

AI翻訳 DeepL は、「しょうがねーなー」という砕けた表記でも、ちゃんと意味を読解して I can't help it. と英訳できる。でも、駄洒落のおもしろさは消えてしまう。出てきた翻訳は、親父ギャグにはなっていない。当然だが。

→それをさらに日本語で:
生姜がない? どうしようもないですね。
本当に「どうしようもない」訳になりました!

ゆーばんさんは、DeepL の右のウィンドウに出てきた英訳の

 No ginger?  I can't help it.

を、今度は「原文」として DeepL の左側のウィンドウに入力し、右側ウィンドウの設定を「日本語」にして日本語訳させた。そうしたら、

「生姜がない? どうしようもないですね」

という翻訳になったというわけ。まさに、どうしようもない。

せめて、

「生姜ない? ショウガナイですね」

これなら笑えるのに。

こんなふうに訳せるようになるまで進化してほしい。DeepLさん。
でも、ハードル高いかな。

「生姜が」の「が」をわざと落として「生姜ない」にして、「しょうがないですね」の「しょうがない」をカタカナ表記にする。これを、原文の No ginger? I can't help it. から考えるのはやっぱりハードル高いかな。

そもそもこの英語が pun じゃないのに、日本語の駄洒落に翻訳する理由も無いか。

ゆーばんさんは、大量の日本語テキストを外国語に訳すときには、時間の節約のために AI 翻訳を使い、表示された外国語テキストを再度 AI 翻訳で日本語訳をしてオリジナルとの違いを見て間違いがないかチェックをしているという。

それで、日本語の親父ギャグも同じ方法で 日→英 英→日 で DeepL にかけてみたということね。

DeepL にとって、ジョークの翻訳はやっぱり難しい。

*記事中に引用した DeepL の翻訳は 2021年8月当時のものです。DeepL は日々進化中のため、現在は引用とは異なる訳が表示される場合もあります。

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