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幼少期に自分でかけた呪いが解けた話

私は三姉妹の長女で、幼少期は結構厳しく育てられた(と思う)。具体的には、
・10歳くらいのとき2歳の妹のいたずらを私がやったと断定され数時間説教されたり(絶対分かってたやろがい)
・3歳の妹が走り出してしまったときに4歳の姉として監督不行き届きをなじられる
などである。年齢差の使い方がおかしい?その通りです。

ちょっと(どころでなく)何を考えているのかよく分からない(好意的に解釈するならワンオペで深刻におかしかったのだと思われる)のだが(おかしすぎてカッコ書きが増えまくるのだが)、とにかく母はこのようにあたりがきつく、父は調停できず、父側の祖母(母の義母)は母へのマウンティングに私を巻き込むのに忙しかった。おかげで今も政治闘争に巻き込まれやすい。

このうち特に母から、虐待…というほどの行動があったかなかったかというと、あった時期はあったという回答になる。(上の例には書いていない)

母は、私に訳の分からない濡れ衣を着せる裏で、妹2人を溺愛というほどかわいがっていた。

こういうこともあって、社会生活を営むにあたり人との距離感を上手く持つのが難しい時期が長く続いた。愛着障害というやつだったり、アダルトチルドレンというやつだったりだと思う。というか、まだ人との距離感は難しい。

さらには、保護者に捨てられたら死ぬという圧倒的不利状況の中で抑圧されながら正解を出し続ける、というスキルで生き抜いてきたため、社会人になってもこれまた長らく、「好きなこと」「やりたいこと」がわからなかった。というか、こっちもまだよくわかっていない

とはいえこれらの根底にあるのはこういう「呪い」だったんだ、ということが先日ふと分かったので、似たような人の参考にならないかなと思い紹介する。

私は昔から、それって無駄ですよねとか、それって嘘ですよねということが見えてしまう子供だった。(例:小3のとき原発に見学に行き、「事故ったらやベーから人が少ない田舎に作るんじゃん、というかつまり私被曝してもいい枠じゃん、まじ適当なこと言ってごまかすなよ」と思った)

原発エピソードの時点では「思っても口に出さない」ということを覚えていたが、おそらく、2歳とか3歳とかのころは普段から空気を読むということも知らずぶっこみまくっていたと思われる。なのである日、両親と祖父母がそろってピリピリしてるところに、ピリピリの原因を思いっきりぶっ刺したのだ。おそらくElephant in the roomを言ってしまったのではないかと想定するが、まあまず大人はやらない。ただ、私は知らなかったんだろうね。

そのときにヒステリー女(母)と調停できない無能男(父)とマウンティング女(祖母)と男尊女卑芸人(祖父)に一斉に責め立てられ、私は「こいつらは全員敵である」「私の正しさを納得させるために、こいつらの考える完璧に立派な人物になり膝を折らせる必要がある」と決めたのである。

これが呪いである。

え?いい子でいなきゃとかでなく?はい。まあ優等生にはなりましたが…

どういうことかというと、

まず、「こいつらの考える立派な人物」はとってもありがちに解像度がしょぼく、「いい大学に行き、いい会社に就職し、センスのいい服を着て都会に暮らす」みたいな感じである。
(もちろん結婚関連もあるのだが都合よくガン無視した。原因は不明)

私は社会人数年目くらいまで絵を描くのが好きだったのだが(出張先のホテルのメモにも描くくらい)、「あいつらのひざを折らせる」のに「コスパが悪い」ので、あるときから絵を描くことを辞めてしまった。もちろん、顕在意識上は「あいつらのひざを折らせるにはコスパが悪い」なんて考えておらず、「ビジネススキルにならないから」とか考えていた。で、なんでビジネススキルになることだけやろうとするかというと、その裏に呪いがあったわけ。

でも、「いい大学に行き、いい会社に就職し、センスのいい服を着て都会に暮らす」を、大学、会社となんとなく消化していくと「出世」あたりに突き当たる。ここで、どうも周りとの温度差が目立つようになってきて、大変なことが分かる。私、出世に向いていない能力が高いからと上げてくれる分にはいいけど、野心的にゲームに参加するモチベーションがない。なぜなら競争心がないから。さらに、競争心がないので競争心を向けられると言われなき攻撃としか受け取れず精神が参ってしまう。(今でも、会社はクライアントを向いて協働するとこじゃねーのかよと思ってる)
ここまできて、祖父は中小企業社長、父は学閥に恵まれない晩年平勤務医なので、ひざを折らせる方面(無意識)でも「出世って要らないぽいな?」となるし、ビジネススキル方面(顕在意識)でも、「あれ、みんな出世に夢中だけど、私が”いい会社”で成し遂げたいことis 何???」となってくるのである。

おそらくこの気づきに至るまで、「あいつらを土下座させられないからやらない(無意識)」「ビジネススキルにならないからやらない(顕在意識)」と決めたことが無数にある。そもそもの進路も呪いに基づいて導出されており、私が本当に化学がやりたかったかなんて怪しさの極みである。

…という構造に気づいてから、化学とか日本の技術とかもしかするとどうでもよくて、何か別のことをやりたいのでは?と色々考えている。

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