友達の話

好きだった友達がいなくなってから3年
今どこで何をして生きているのか車両の一番うしろに寄りかかって遠ざかっていく景色をみながら考えてしまう
私が高校3年生の頃、ネットで出会った中学2年生の彼女
彼女がどんな顔でどこに住んでいて日々を過ごしているかなんか知らない
端からみたら薄っぺらいただのネッ友かもしれないが、私にとっては大切な友達の一人だった
彼女と縁が切れたのは恋愛関係
はぁ…めんどくさい展開
彼女が当時付き合ってたネットの彼氏、そいつの住んでるところも本当の年齢も顔も知らないが、私と同い年だった
私達3人は仲良くなった
いつしか3人のグループもできていた
彼女はすごく重たい子だった
彼氏に対しても私に対しても
すみちゃんが一番、すみちゃんも私の事好き?
寂しいのか、愛情を知らないのか、不安なのか、
好きな気持はある、ただ友達として、彼女のことは好きだ、だが平等に他の友達も好きだ
彼も同様だった、我々は彼女一筋に想えなかった
それは彼女にとって苦しかったんだろう
彼氏とは実際に会ったりしていたらしいが、彼氏の家に彼女がきていたらしい、リアルなら普通かもしれないが、県をまたぐんだぞ
中学2年生が、バイトすらしてない女の子が、遠出する、親に許可は取ってあるのか、お金は平気なのか、心配なことが多かったけれど、なんとかやっていそうだったから何も言えなかった
でもそれから二学期になると、彼氏がリアルの生活が忙しくてネットにあまり出てこなくなり電話の日々が続いたらしい
私も受験生だったからネットを控えて勉強に専念していた時期だ、彼氏の気持ちもわかる
でも彼女にとっては寂しかったようですれ違いが起きた
あげく私が仲介者となっていた
別れを告げても別れたくないと泣きじゃくる彼女
失いたくない気持ちはわかる
彼氏の気持ちも配慮してあげれる心がまだなかった
結局別れた
その後は彼女は高校受験のために勉強に専念するといってアカウントを変えて勉強垢を作って頑張っていた
そこからだ、問題は
別れたあと彼氏は私ともともと仲が良かったから延長線で話すようになった
それを彼女が見た
なんで別れたことを知ってるのにすみちゃんはあいつと仲良くしてるの!私の気持ち知ってるよね
っと言われてしまった
あーわからなくもない
だが私の人間関係にとやかく言われるのが好きではないので
その二人の問題に私は関係がないじゃないかとプチッと切れてしまった
強気で言った、後悔している
今となれば自分が子供だったなと、失ってから反省してしまった
私はあなたたちが別れてもどちらとも接するようにしたかった
二人の問題に仲介に入ったけれど、元に戻れば良し、戻らないなら良し、でも私まで糸が切れる必要はないと強く思ってた
でも彼女からみたら、未練がある男と友達が仲良くしてたら嫉妬して狂うに決まってることも感じた
私はもし付き合って別れても縁は切りたくない人間だ
縁が切れるのが一番怖い人間だ
欲張りなのか
図々しいのか
だからお互いが理解できなかった
そして彼女はネットから去った
謝りたい、ごめん、仲直りしよって言いたい
たしかにネットは薄い、そして軽い、そして寂しい
遠いいからこそ程よい距離感だが、心は埋まらない

今どこで何をしているのか
私を覚えているか
もも、仮の名
私はあなたの声をいつまででも覚えています
笑い方も喋り方もアイコンも、優しさも
もう会えないと思うけど、私を覚えていたら嬉しい
あなたが幸せに暮らしてますように、
あの時はごめんね



別の話

縁が切れるのが一番怖い人間だと言いました
それは彼女が私の目の前からいなくなってから強く感じたことでもあるけれど、最初は幼馴染の言葉から始まってます
小中と幼馴染だった子が、自転車の帰り道に言ったんです
中学卒業したら縁切るから〜
風がなびくように言葉の音が空気とともに遠くに行きました
信じられなくて
え、それってうちらも?
おん
「おん」?????????
嫌いではなかったと思う、洗い流したかったのか??おん???薄情というか、人を信じていないというか期待してないというか、心の闇が深そうと言うか、わからない人でした
その時、当たり前の日常が消えることが嫌で、悲しかったたんです
え!?いやだよって言いました
そのストレートがよかったんですかね
今でも幼馴染してます
今では大学も違うのに月に一回は会ってます
かけがえのない幼馴染です
連絡なんて別に取らなくてもいいし会う頻度=愛ではないと思う
ただインスタのいいねとか、あなたがなにかを投稿するとか、ほんの一回のアクションで届く世の中だから、それで生存確認ができれば、何をしていても安心できる、この世界からいなくなるのは仕方ないことだけど、私の前からはいなくならないでほしいといつも思う
いつから自分はこんなに重くなったのかわからない
けど、カレカノは付き合ったら別れるものだと思っています


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