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旅の小技100-006

旅の重点を→例えば、食べものとか

旅になにか力点があれば、力点の分だけ深くなる。まんべんなくの旅は、ふりかえると薄っぺらな感じであることが多い。ささいなことでもいいんだけれども、1つだけポイントをつくる。そのポイントを軸に旅をするのだ。

たとえば、わたしの場合は「食べる」が軸になることが一般的だ。たとえば、牡蠣が食べられないか? ご当地の名前がつくラーメンはどうか? ソウルフードはどうなんだろう? などなど。地図に食べものを書込み、その目印を軸に旅程をいじる。その点は、主な名所を旅するスタイルとは一線を画している。

軸は、それぞれが決めればいい。歴史が好きな人は歴史を中心に旅をする。電車が好きな人は存分に列車を中心にすればいい。真ん中に何かを置くことはしあわせなことでもある。

ある意味で手づくりなのだ。ガイドブックを中心にすえた旅は、もしかしたら借りものの旅かもしれない。

じぶんの旅はじぶんでつくる。

そんな当たり前のための余裕が、私たちに減ってきていることが、すこし気がかりである。