見出し画像

ニュージーランドの医療制度について


先日、彼が精巣ガンで抗がん剤治療をしたため今はIVF(体外受精)の順番待ちをしていると書きましたが少し追記させてください。

1度目のガンが見付かったときに、そのときは手術をすることとなりましたが後に抗がん剤治療をするかもしれないので、精子を凍結保存しておいた方が良いとドクターに勧められました。

ニュージーランドでは精子の凍結も基準を満たせば無料でできるので、そのときに凍結した精子を使ってIVFをする予定です。(現在の精子でどれくらい生殖機能が戻っているか分からないため)

ニュージーランドの病院事情ですが、公立病院は治療が無料になります。
ただ、公立病院は緊急性のある人が優先的に治療を受けられる仕組みのため、待機時間がとても長いことがデメリットです。
例えば、脳梗塞や心筋梗塞など、今すぐに治療が必要なものが優先されます。
反面ガンなど進行がゆっくりなものに関しては数週間後(ときには数か月後)に専門医との予約が取れ、そこから治療法を計画していくので対応に時間がかかってしまいます。

私達はスキャンでガンの可能性があるかもしれないと言われた時点で、私立の病院での治療を選択しました。少しでも早く治療を進めたかったので。
私立の病院での治療はもちろん実費となりますので、多くの人は健康保険に加入しています。
保険代もバカにならないので、加入していない人も多くいると思いますが、私は絶対に入っていた方が良いと思います。
私立の病院で治療することを決めてからは、数日後には専門医と会えて、その翌日に手術してくれました。
もし公立で順番を待っていたらどれ位スピーディに対応してもらえたかは分かりません。

実際に公立病院で待たされたケースで言うと、二度目の流産のときは散々でした。
その時がタイミング悪くとても混んでたのかもしれませんが、流産が発覚してから手術まで最短で2週間後と言われました。
そしてそのアポイントメントの時間に病院に行くと、「今日は急患が入ってたので対応できない」と言われ、また1週間後に延ばされました。
なので結局流産してから約3週間手術をしてもらえず、その間仕事に行くわけにも行かないし車も運転できないのでとても不便でした。
不便なだけでなく、少しでも早く気持ちを切り替えたいのに体調が追い付かずメンタル的にもきつかったです。

このように、公立病院の待機時間はヒドイです。
無料なのは有難いけれど、一刻も早く治療を受けたいときにただ待つしかできないと言うのは精神的にもキツイので、保険代を払う価値があると思いました。

ニュージーランドの医療制度に興味のある方の参考になればと思い共有させていただきました。
それではまた☆



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?