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着なくなった制服をリメイクしたはなし

「制服捨ててもいい?」
実家からのLINEで約10年前(!?)に卒業してからずっと仕舞ったままになっていた高校の制服の存在を思い出しました。すっかり忘れていたものの、いざ捨てるとなると思い切りがつかず、一旦待ってほしいと返信をしました。

わたしの通っていた高校は私服登校OKでほとんど制服を着なかったため、かなり綺麗な状態だろうなと思い出しながら、何が出来るか考えました。高校は数年前に制服をマイナーチェンジしており、寄付する選択肢はなさそうだし、定番のミニチュアに作り替えてもらうサービスもピンとこない…。
そうこう考えているときに思い出したのがアパレルブランドfoufouの染め直しサービスです。購入した白いドレスを利用者の好きな色に後日染め直すことができるサービスです。

わたしの通っていた高校の制服はコナンくんのような真っ青なジャケットが特徴でしたが、形は全くもって普通のブレザーで校章などの装飾もついていませんでした。そこで色を変えてしまえば今着てもおかしくないと考え、ネットで見つけた着物染色の老舗「株式会社京都紋付」さんに黒染めを依頼してみることにしました。

【before】真っ青なジャケットにたくあん色のネクタイとグレーのスカートでした

注意事項には化学繊維が含まれていると綺麗に染まらないことがあると記載されており、制服のタグを確認すると「100%毛」と表記されていました。毛とは…?ネットで検索すると動物の毛、つまり天然素材とのこと。問題なく染められることがわかりました!

衣類表示で「ウール」と表示されている場合は、羊毛を指します。では「毛」と表示されているときは、何を指すのでしょうか?

「毛」と言うのは、羊毛を含むカシミアやアルパカ、アンゴラなどの動物の毛全般を表しています。つまり、表示をすることで化学繊維との区別をしているのです。

rolca onlineshop

注文して1ヶ月、黒く染まってイケメンになったジャケットが帰ってきました!
糸だけ化学繊維だったため染まらずステッチやボタンホールは青いままの仕上がりとなりましたが、逆にそれがいい味を出していて制服だった名残りを感じられる愛おしいポイントになりました。

【after】黒く染まってシックで素敵なジャケットになりました
糸は青いままです。ボタンは1930sのチェコ製のものに付け替えました🪡

工夫をして長く使い続ける努力をすることによってこんなにも愛着が増すのかと驚きます。
制服でなくてもシミができたり経年劣化で変色してしまった服や、色の好みが変わって着なくなってしまった服がある方は、是非黒染めサービスを使ってみてください🫶


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