見出し画像

2023年11月 文学フリマ東京に行ってきました【東京流通センター】

夏の旅行のお話を終えていないのにまた脱線して……とは言え、忘れないうちに昨日出かけた「文学フリマ」について書きたいと思います。

場所は東京流通センター。車で行きましたが、交通機関なら東京モノレールの東京流通センター駅から徒歩で2分です。入場無料。敷地内にある駐車場は350台収容できて30分260円。

文学フリマというものには初めて出かけたのですが、一言で言うとおもしろい! 
二つの巨大な会場を埋め尽くすほど所狭しと並んだサークル(ブース)では様々な分野の書籍だけでなく写真やアクセサリー、ちょっとした文具なども売っていて、丁寧に見ていたら一日かかります。

第一展示場の様子


フリマは第一展示場(主に純文学、エッセイ、ノンフィクション、詩歌、イラストや写真など)と第二会場(エンタメ小説、ファンタジー小説、SF小説、歴史小説、ラノベ、戯曲・シナリオ、海外文学の翻訳、評論、サブカルなど)に分かれています。

入口では胸につけるシールと買った本を入れるトートバッグを無料配布してくれました。予想より買ってしまったので、これは助かったなあ。

あまり時間がなかったため、まずは見本誌コーナーへ。ここに並ぶ本にはアルファベットまたは五十音と数字を組み合わせたコードが貼ってあり、気に入った本と同じコードのサークルに行けばその本が購入できるという便利なシステム。時間がある人はぜひゆっくりと全部のサークルを回って欲しいですが、急いでいるならこの方法が効率的です。

見本誌コーナー


とにかく売っている本も売っている人も個性的でおもしろい! 懐かしのヒッピーみたいなおじさんやボヘミアンかみたいなおばさん、読書大好きそうな老婦人、学者にしか見えない人、子どもを膝に乗せた普通のお父さん、食事を拒んでいるかのような細くて青白い絵に描いたような文学青年、おそらく商品に合わせたキャラのコスプレしている人…私が一番好きなのは、年齢や性別関係なく如何にもな在野研究者タイプ。こういう人たちは実によく研究していらっしゃるので、売っている本も笑っちゃうくらいヲタっていて本当に楽しいですね。

表紙が大事なのは本屋さんもフリマも同じ。本の装丁は、その辺の商業文芸書より美しいものも少なくありません。それでも中には如何にもな手書き、リーフレットを集めただけ風、貧乏学会誌風とこれまたさまざま。

ただそれほどまでに気を配る表紙に比べてフォントやページごとの字数、目次の見やすさなど、中のレイアウトはちょっと雑なものが意外と多かった感じがします。本を作る側の方々には、ネット販売を除けば基本的に「手に取る」から「買う」までにもう一つ、「パラパラと見る」があるのも忘れないで欲しいです。

本を買うとご自分の普段の活動の宣伝や作者のプロフィール、ちょっとしたお礼のようなリーフレットや小冊子、お菓子をくれた方もいらっしゃいました。サインを入れて下さった方も。こういう個々の販売努力が見て取れるのもフリマのいいところですね。

事前にネットで調べたところによると平均して5000円くらい使うそうなので、まあそのくらいは使う覚悟で行きました。小説については買いたがったらとめどないぞ……と注意していたのですが、無警戒だった歴史料理本を大量購入してしまいました。だって絶対ネットの本屋さんでは買えないんだもの、「今でしょ」ってなるのはしょうがない! 結果、予定の四倍近い額になりました。

豊漁でした


最後に支払い方について。電子マネーが使えるサークルを見かけたのでカードを使えるところもあると思いますが、私は全て現金で払いました。現金派が圧倒的優勢だったようです。

このフリマは東京の他にも札幌、岩手、大阪、京都、香川、広島、福岡の8都市で年間9回(東京で2回)開催されています。

以上、想像より絶対楽しい「文学フリマ」レポでした。本当に楽しめたので、お時間のある方はぜひ!





この記事が参加している募集

文学フリマ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?