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Halo at 四畳半というバンドを本気で追っていた話

ロックバンドが解散とか活動休止するとき、「このバンドは私の青春でした」って、よく聞くよね。わたしは中学生の頃からロックバンドが好きで、割と幅広めに色々なバンドを追っかけてきた。なぜかわたしは自分のバンド追っかけ人生で、この「私の青春でした」っていう言葉を使う日なんて来ないと思ってたんだけど、昨年案外あっさりその機会が来てしまって。それから気づいたら1年経とうとしてた。ふと思い出したので、ここにベラベラ喋ろうと思う。Halo at 四畳半っていう青春の話。

Halo at 四畳半というバンド名

中学3年生の時、まだ未知のバンドを漁るのが趣味だったわたし。色々漁ってると関連動画とか関連ワードが広くなっていくんだけど、そこでHalo at 四畳半という奇抜な名前のバンドを知って、その名前に惹かれてすぐに曲を聴いて、ビックリしました。なんだこれ良すぎる。

出会っちゃった感あったよね。え!好き!(鬼チョロ女)ってなったの今でも覚えてる。その曲が忘れもしない「春が終わる前に」。

メロディもMVも全部がシンプルなロックなのにすごい引き込まれて、一気に好きになった。ここで音楽学生らしく、音楽理論視点からの文章を書けたらいいんだけど、生憎それ相応の知識がないです。この曲の音楽的な良さとかは、絶対に他の人が書いたものを読んだ方が伝わるのでわたしの感想は割愛します。というか曲を聴いてくれ。とにかく良いから。このとにかく良い「春が終わる前に」が、わたしのHalo at 四畳半を知ったきっかけになった。

熱しやすすぎるわたしは、そこからアホみたいにHalo at 四畳半漬けの日々を送るようになりました。狂ったようにリピート再生。(億千回脳内でリピート再生、って言おうとしたけどこれはハンブレッダーズだった)(急に脱線するな)。億千回リピート再生してたのでYouTubeの履歴全部Halo at 四畳半。この前5年前のLINEのスクショが出てきたんだけどね、ちゃんとプロフィールに「メル・ユース」設定してた。メル・ユースはいいぞ。

メジャーデビュー発表をした、cinema staffとの渋谷CLUB QUATTRO対バンは行くの迷ったけどお金的に行けず、自宅で配信で観てた。配信だったのにも関わらず、「メジャーデビュー決定!」のお知らせで1人でめちゃくちゃ号泣キメてる変な女になってたな。今想像したらちょっと絵面オモロいな。

それから、MURO FES2018 で初めてHalo at 四畳半のライブをみて、完全に「ハロの人」と化したわたしは、行けるライブは全部行くようになった。本当にたっっっくさんライブ観て、曲を聴いて、グッズも買って、ハロ繋がりのお友達もできて、Halo at 四畳半がいるのが当たり前〜!な人間になった。これまでスタンディングライブで、モッシュがあって、ディッキを履いて汗かきながら観るようなバンドのライブにしか行ってなかったわたしからしたら、ほとんどその場を動くことなく拳を上げ続けるオーディエンスしかいないHalo at 四畳半のライブはかなり異質なものだった。けどそれにもすぐに慣れたし、また別のライブの楽しみ方を知れた気がして嬉しかった。

Halo at 四畳半に対するわたしの行動力のキモさはほんとにピカイチで、18年11月にKEYTALKの巨匠と渡井さんが同時に出る企画が名古屋のUPSETであったんだけど。遠征もしたことないのに1人で名古屋まで行った。「これわたしのための公演だよね!?!?」って友達に言いふらしてたな。やかましいわ。でもこれは行かないといけないってガチで思ったんだよね。自分のフットワークの軽さに引く。

本気でHalo at 四畳半を知ってからの変化は多かったし、当時のわたしは本気でこのバンドを一生追い続けようって思ってた。この先も一生追い続けられると思ってた。でもその当たり前はそんなに長いこと続かなかった。

「私の青春」になっちゃった

わたしがHalo at 四畳半を追いかけ始めたのが2018年。ワンマンもフェスもサーキットも、とにかくライブに通いつめた2019年、この年の終わり頃からコロナがではじめて、2020年はライブに全く行けず、2020年4月に予定していたHalo at 四畳半のツアーファイナルは中止になった。それからオンラインでのライブだったり、渡井さん個人のツイキャスとかもあったりで、嬉しいけどやっぱり対面のライブに行きたいなあと思うばっかりだった。

年が明けてだんだんライブが緩和される空気感が出てきて、今年こそは、なんて思ってた矢先の2021年1月、1番見たくないタイプのTwitter通知がきた。


Halo at 四畳半は活動を休止します。

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頭真っ白、バイト終わり大号泣、なにがなんだかよくわからん。活動休止ってなに?解散ではないの?いつまで休止するの? Halo at 四畳半が活動休止したら、わたしはどうしたらいいの? まじでパニックだった。何回記事を読んでも活動休止だし、一緒に載せられていたメンバーのコメントも死ぬほど読み返した。けどやっぱり活動休止って言ってる。なにこれ?わたしまだ3年もこのバンド追ってないよ。ここ1年間はライブも行けてない。そもそも、あまりにも出会うのが遅すぎた。今までこの界隈に居続けて、他のバンドが解散したり活動休止したりするのを遠くから見ていたから、ロックバンドには絶対に終わりがあることはわかってたはずなのに、Halo at 四畳半はそんなことにはならないだろって心のどっかで信じ込んでたんだよな。ぜんぜん、そんなことなかったよ。

ラストライブは5月9日。これでHalo at 四畳半は活動休止。現実をあっさり突きつけて、Halo at 四畳半は「活動休止に向けての活動」をし始めた。クラウドファンディングとか、活動休止前ラスト企画とか、ラスト音源発表とか。ラスト音源の「星巡りのうた」、あまりにもHalo at 四畳半らしすぎて死にたくなったよ。

活動休止するにあたって、しっかり恩返しというか、ファンに向けての感謝というか。そういうのをちゃんとしようとしているんだなっていうのが死ぬほど伝わってきて、逆に辛かった。本気で活動休止しようとしてるんだなって実感が嫌でも湧いてくるから。

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ちなみにクラウドファンディングの内容は「配信ライブを映像作品として残すこと」。20年に行われた配信ライブをBluRayにするためのクラウドファンディング、たしか目標は300万円だったんだけど、最終的に700万近く集まってたかな。Halo at 四畳半は愛されてるなあってマジで思った。上の写真、ブックレットとTシャツと、真ん中のdvdがそれなんだけど、ケースにサインを名前ありで入れてくれて、クレジットにも名前を載せてくれて、届いて開いた瞬間泣いた(ガチ)。ていうかハロ絡みのこと全部泣いてた。お陰様で友達にガチの心配された。けっこう、ガチメンタルやられてたよ。あの説はお世話になりました。

こうしてわたしがバンドを追っかけていく中で最も使いたくなかった言葉、「このバンドは私の青春でした」は、最も使いたくなかった相手、Halo at 四畳半に向けて使われることになった。

あの日からずっと夢を見ている

5月9日を予定してたラストライブは、コロナの関係で1回開催延期になった。結構情勢が危ない中6月8日の開催となったけど、2回目の延期は免れてなんとか開催できた。開演前、久しぶりすぎるハロ繋がりの友達数人と会って、久しぶり〜のくだりをする。私達って、ハロのライブ以外でほんとに会わないね。って話をした。Halo at 四畳半が活動休止することで、この人達と会うことも少なくなるんだと思った。悲しいし寂しい。

チケット完売していた会場内は本当に人でいっぱいだった。あ、マジでこのライブが終わったらHalo at 四畳半が活休しちゃうって実感が湧いて、初めてライブが始まってほしくないって思った。SEはいつも通り、トクマルシューゴの「Rum Hee」、じゃなかった。SEの時点でもう違う空気感に包まれていて、1曲目が始まる頃には既に泣いてた。ライブで泣く速度記録更新!なんなら全曲泣いてたよこの人。脱水症状なるわ。

ライブ後半のMCで、一人一人が話す場面があったんだけど、メンバーも泣いてた。いつも通り写真を撮って、渡井さんは「またライブハウスで」を何度も何度も叫んで。いつも通りのまるで次もあるかのように、Halo at 四畳半のラストライブは終演した。さっきまでほんとに解散するの?笑 なんて話をしてたのに、終演後に友達に会った時は全員号泣しすぎてグシャグシャだった。

帰り道の電車で、最後の最後に演奏した、締め曲定番「シャロン」の歌詞を見て泣きかけたし泣いた。この歌詞マジでダメだった。この日から暫くハロの曲聴けなかったもんね。泣いちゃうから。

さよなら 私はあなたに触れた                                 あの日からずっと夢を見ている

本当に、Halo at 四畳半に出会ったあの日から、夢みたいだったなー。あ、もしかして夢だったんかな。

これはラストライブの映像ではないけど、シャロンの音源がYouTubeにこれくらいしかないので貼る。活動は休止してるけど曲は生きてるからね!まだこれを知らん誰かに聴いてほしい。こんなアツいライブするロックバンドある?あ〜、わたしもまたこうやって拳ブチ上げたい。いまなら天井突き破る自信がある。(やめて)

再会を果たすその日まで

活動休止ライブからだいたい1年。Halo at 四畳半が本気で4人バラバラになって、ボーカル渡井さんのVarrentia活動とか、ベース白井さんのmay in filmプロデュースとかあるし、僚くんとかはサポートでドラム叩いてるらしいし。だけどわたしは個人活動を誰ひとりとして全く追ってない。もちろんハロ繋がりでそのまま渡井さんの弾き語りライブに行っている人は沢山いるし、セットリストとか見るとハロの曲もまだ少しながら演奏しているそうなので、いいなあ、とは思う。でもわたしはライブには行かない。というか行けない。これは決して嫌いになったとかでなくて、わたしが好きだったのは4人の「Halo at 四畳半」だから、と自分の中でまとまったから。Halo at 四畳半以外のバンドで歌ってる渡井さんを、わたしは見れんと思った。

だからわたしはHalo at 四畳半が残してくれた今までの曲をこれからもたくさん聴いていこうってことにしました。最後に貼る「リバース・デイ」は、友達と話していて、好きな曲は沢山あるけど、Halo at 四畳半といえばなんだかんだこれだよなあってなった曲。

こいつ、こういう文章書けたんだ。いやそれな?自分でも無駄に真面目すぎでビックリしてるしキショくて笑ってるよ。でもここまでキモい文を書けるくらいに熱量持って追えたバンド、なかなかないな。本気でHalo at 四畳半は、「私の青春」でしたよ。

まだちょこっと、ほんとにちょこっとだけ、ラストライブの時の「またライブハウスで」を信じるなら、もう一回だけでいいから、Halo at 四畳半のライブが観たいなって思ってる。個人個人の活動を見ていると、みんな本気でやりたいことをやってて、第2の人生始めました!みたいな感じがするから、もう戻ってこないんだろうなっていうのは、物凄く感じてるけど。齋木さんに関しては27歳で大学行き始めてるしな。

でもさ、さっきのリバース・デイで渡井さんは「再会を果たすその日まで」って歌ってるもんね。わたしはね、KEYTALKとHalo at 四畳半が対バンするまで死ねねえのよ、生きてれば再会できるよね。またね。

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