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本を読んで考える004

 人間の先入観というものがどれほど他者との関係性に置いて厚く高い壁になり得るか、それを思い知った。

 他者と接するときには、事前あるいは現在瞬間的に得た情報だけで、ある程度の期待を相手方に対して持っている。本を読むことも同じで、ベストセラーだったり広告や評判からその本や著者に対して先入観を持って読む。そしてその期待を上回れば感動し、下回れば失望するわけだ。

 要するに全然つまらなかったんだが、僕の読みが浅いという問題もはらむ。
 とにかく読み辛い。これも先入観の悪行だろうかと先入観の所為にしてしまいたいところだが、全然腑に落ちてこない。人間の頭の中なんて本当に千差万別だ。

 初読の解釈としては、自分が承認欲求が強いので、相手の承認欲求を常に満たしてやれば人間関係はうまくいくという話だ。それを歴代大統領などの著名な成功者を具体的事例として取り上げて立証しようとしている。

 いちいち反論したくてしょうがないが、本の主旨を酌み取ると適切でなくなってしまう。

 しかし著者は非常に実践的であると思う。理論や考察よりも、実際に多くの人に会い情報や経験を集積し、それを講演や教育などのアウトプット用にまとめ上げ、結果本が出来上がっているらしい。
 そしてその努力は歴史的なベストセラーとして世に君臨する。

 という、こんな世辞が誠意として伝わるのかどうか分からないが、そういう言葉で締めようと思う。

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