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【貧乏父さんの子育て論】「褒めて伸ばす」のタイミング

子育てママさん、パパさん、こんにちは。3人の子を持ち、子供たちと格闘する日々を送っている三木といいます。
育児をしてみて、はじめて“親の偉大さ”に気づき、育ててくれた両親へ感謝している今日この頃です。

さて、さっそく子育て論のお話しですが、今回は“かならず”といっていいほど聞かれる「子供は ほめて伸ばすもの」という言葉について考えてみます。
みなさんは、どのようなタイミングで実践していますか?

やってはいけない感情的な行動

よくある過ちに、「つい感情的になってしまった」があります。
例を挙げれば、つぎのようなものです。

食事のあと、食器を片付けてくれたとき
   「えらいね、よくお手伝いできたね。」
と、褒めてあげたのに、子供が食器を持ったとたん
   「そんなことしなくていいから、じっとしてなさい!」
と、怒ってしまうときがある。
お出かけ時の玄関で、自分で靴を履いてくれたとき
   「自分で靴を履けるようになったんだね?すごいね。」
と、褒めてあげたのに、子供が靴を履こうとしたとたん
   「もういいから、早くしなさい!ぐずぐずしないで!!」

と、怒ってしまうときがある。

いかがですか?こんな経験ありませんか?
いやいや、人間ですもの、いろんな事情があります。しかたありません。

でも、当の本人はどうでしょう。前回とおなじことをしたのに「まえは ほめてくれたのに、どうしておこられたの?」となってしまいます。

「ほめる」にも一貫性のあるルールが必要

学問である心理学の一つに、『行動分析学』があります。
みなさんは、‘パブロフの犬’という言葉を聞いたことはありますか?
ある犬にエサを与えるとき「ベルを鳴らしてから与える」を繰り返すことで、その犬はベルを鳴らすだけで唾液を出してしまうといった実験結果を言葉にしたものです。

このパブロフ氏とおなじように、あることをすると決まった反応を示すような実験を行っていたスキナー氏が考えたものですが、その研究結果から、子供の教育には『一貫性のある行動をしたほうが良い』と考えられるのです。

具体的にどのようなことか?という話の前に、行動分析学の例を一つ挙げてみます。

「おもしろくない」→『遊ぶ』→「おもしろい」
(なんともない → たのしくなる)

これは、うれしいことが起きる結果となるので、またやってみたくなります。
さらに、何度も起きれば放っておいても繰り返すようになります。これを‘強化’といい、自発的に行動する根っことなります。

では、これを応用して、子供にお手伝いをしてもらおうと願うのであれば

「褒められない」→『お手伝いをする』→「褒められる」
(なんともない → うれしくなる)

という体験の繰り返しを行えばよいわけです。子供は褒められようとして、進んでお手伝いをしてくれるようになります。

このことから、子供の教育には‘ルール付け’が必要となり、一貫性のある反応を続けなければならない、となるのです。
親というのは、本当につらいものですね・・・。(泣)

習慣づけてほしいことは「褒める」こと

ここまでで、お分かりいただけましたでしょうか?
「褒めて伸ばす」のは、そのタイミングがとても重要だということです。
そして、その根源は“うれしい”と思う感情と、それを喚起する「ほめる」行動なんですね。

「どうしてこの子は言うことを聞いてくれないのだろう・・・」と思う前に、まずは自分自身の行動に一貫性があったのかどうかを考えていただければ幸いです。
それから、子供に良い習慣を身に着けてもらいたいときは、間髪入れずに褒めてあげることも忘れないでください。(行動分析学では「60秒以内」というのが‘強化’に必要だと言われています)

最後に、子育て論についてひとこと。
「本に書いてあったから」「ネットで見たから」「○○さんが言ってたから」といった子育ては危険です。自分の家庭環境や教育方針と照らし合わせ、臨機応変に対応してもらいたいと思います。
良いと思ったことはやってみようと思うだけでよく、さらに、できそうなのであれば、やってみればよいのです。

親は、子供と一緒に成長するもの。その結果が「大人」と言われる所以です。
なので、無理せず、あせらず、一貫性をもった子育てをしましょう。
毎日の繰り返しだからこそ、しっかりと子供の成長を手助けしてあげたいものですね。

さて、今日は相方がパートのお休みいただいているので、お昼ご飯は作っていただけました。いや、本当に助かります。(ありがとう!)

みなさんと一緒に楽しく子育てができればと思い、このノートを綴っていこうと思います。
なにかの折に、思い出して行動するきっかけになれば幸いです。。。

■著者略歴
 三木 崇行(みき たかゆき) 昭和生まれ。3児の父。両親は死別。
 以前はICT関連事業で自由業として14年間生きる。現在は子供の教育関連で一旗揚げようと、家族を巻き込んで奮闘中。
 「こどもには論理と金銭教育が必要!」というのが持論で、国語と算数の勉強には口うるさく介入する。また、相方と一緒に考案したコインゲームによる教育も施す。
 「良いものは良い」と考えるので、主張に一貫性が無いように受け取られることがある。本人は、人生のゴールに一直線で向かっているつもりの凡人。
 貧乏でも毎日楽しく生きている楽観主義者。

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