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日記こそだち

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子が育つさまを文字にしています。
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記事一覧

絵を描く子

最近ひらがなの読みをマスターし、音声読み上げソフトの雰囲気でなんでも読む子。手紙も書く。位置関係を大胆に無視する。
そしてお絵かきも大好き。近くにいる親のApple PencilつきましたiPad miniを笑顔でもぎ取り、Good Notesで色変えも軽やかに、水色の髪の女の子を描いて見せてくれる。

食に貪欲な子

ドラッグストアのクーポン券の話を親がしていると、突然「食べたい」と言い出した。
はじめは意味がわからず、何度も聞いてようやく理解した。

「5パーセントオフ」
→「ごぱーせんとおふ」
→「ごぱーせん豆腐!」
→「ごぱーせん豆腐食べたい!」

親が自分をそっちのけで美味しいもの食べようとしていると勘付くと、ガンガン割って入って主張する。

トレーニングする子

春からの幼稚園に備え、紙オムツを外せるよう、いわゆるトイレトレーニングというものを親がさせたがっている。
これは、尿意をもよおした時に、その場でそのまま放出するのでなく、おしっこが出そうな旨を親に告げ、トイレに行って便器に用を足すというスキルだ。
トレーニングパンツというものを着用し、ある程度は尿を吸収するが、紙オムツと違って濡れて気持ち悪い感覚が生じるようにして、放出から申告へと行動変容を促すも

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わし、カレーパンマンなんだけど

人形あそびばっかりして遊んでいる。ライナスの毛布よろしくアンパンマンのぬいぐるみを始終持ち歩き、声色を変えて人形視点で話したり、人形のきもちを代弁したりする。2つ使って、人形同士で喧嘩したりする。
声色を変えるほか、一人称が変わるので、側から見てもなんとなくわかる。アンパンマンが「ぼく」なのはいいとして、なぜかカレーパンマンが「わし」と言う。

古田新太な子

好物を目の前にして、目を細め、にっこりと笑った子のまん丸な顔が、誰かに似てるんじゃないかと考えていたら思い当たった。
これ、古田新太だ。

しかし、この子に限らず、世の子というものは普遍的に、満面の笑みを浮かべると古田新太顔になるのかもしれない。

自分のタイミングで食べる子

保育園ではどうなんだろう。
家で家族そろってご飯を食べるとき、全然もしくはほとんど食べたがらないことがある。好き嫌いなのか、お腹がすいてないのかと思い、片付けると、片付け終わったあとのタイミングで食べたがることがままある。「〜〜食べたい」と言っておきながら、出されても食べようとしないこともある。
その振る舞いに対し、親たちは時になだめすかし、時に厳しく指示し、時にやりたいようにさせ、と、あまり一貫

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振り付ける子

自分のやりたいことを主張する時期を経て、「〜〜やって」「〜〜って言って」と、親に要求することが増えてきた。それも、「絵本読んで」みたいな可愛らしいやつから、親の着る洋服にも注文をつける。メガネを外させようとする。
関係あるのかよくわからないが、ぬいぐるみに自分がしてもらったことをしてあげることも増えてきた。抱っこおんぶしたり、椅子に座らせたり、言い聞かせたりする。
空想遊びはとても増えた。絵本のた

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歌う子

ほかの子がどうかはわからないが、歌を聴かせると、歌を歌ってあげると喜ぶ子だった。だから特に1対1でいるときはよくそうしていた。
最近は自分でよく歌う。フルセンテンスのこともある。同じところで毎回飛ぶやつもある。前に、間をもたせるために私が適当に作った「おべんとさん」の歌を覚えていて、時々口ずさんでいる。
母親がよくかける曲の中で、星野源が好きらしく、「あーあ、あーあ、あーあーあーあ、あーあ、あーあ

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登り降りる子

うちの家は築100年との噂がある木造家屋で、階段があるのだが、おばあちゃん家のごとく急なつくりになっている。その階段を、器用にスイ、スイと登り始めたのがもう数か月前。登れるけど降りることはできなかったので、誰かに降ろしてもらっていた。それが、最近は段に背を預け、壁や手すりに掴まりながら、器用に降りるようになった。やや危なっかしいので目は離せないが、移動範囲は日々爆発的に広がっている。

外の階段を

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元気な子

いつごろからかわからないが、最近は平日の昼間に外に出かけるようにしているらしい。
そうでないと、体力が余りすぎて、夜に寝ないからだという。
夜ご飯を食べて風呂に入り、服を着て寝室へ行く。布団を敷いて横になる。そのときややぐずっていれば、乳を飲みながら寝てしまう。しかしそこで歩き回り、はしゃぎ、奇声をあげ、棚のものをひっくり返し出すと大変だ。
抱っこしてみたり、絵本を読んだり、強制的に添い寝してみた

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食べる子

再開宣言から早や1か月。
実質4〜5か月空いて、もはやどこから書いたらいいか迷うが、とりあえず思いつくままに。
なお、私は平日の昼間は出かけていて、その間の子のことは、子の母である人から聞く間接的なものしか知らないので、ここに書いていることが実は間違っている可能性も高い。

よく食べる。
食べものをすり潰して作ったり、お店で売っていたりする離乳食はほとんど手をつけず、すっ飛ばして米をむしゃむしゃ食

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僕が「こそだち」を書く理由

とか言いながら、だいぶ空いてしまったけれど、またこつこつと、子が育つさまを断片的に、ノートに記録していこうと思う。
「こそだち」を書くことが、今の自分にとってどんな意味があるか、考えてみる。動機の言語化。
たぶん、子をよく見たい、子に気づけるようになりたいのだろう。
書くためには、よく見ないといけないから、書くネタを探そうとすると、自然と子を観察するようになる。
平日に朝から晩まで外で仕事をしてい

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手首のスナップを利かせる子

手首を曲げ伸ばしすることを覚えたのか、気づくとぱたぱたと振っているのをよく見かけるようになった。けっこういいテンポだ。右手で見かけるのが多いが、左手でもやっている。
きっと感覚的に楽しいだけで、コミュニケーションとしての意味はないんじゃないかと推測するが、状況次第で色々な見え方がする。
こちらを向いているときは、呼んでいるように、あるいは追い払っているように。たまたま私のわき腹に触れていると、さす

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産まれたての馬仔

うつぶせの状態で手を突いて上体を起こしたところから、膝を曲げてそこに体重を乗せるようになった。土下座で表を上げたときみたいな感じ。
さらにそこから膝を伸ばして、両手両足で胴体を浮かすようになった。しかし、両手が付け根からほぼ真下に下ろされているのに対し、足の方は斜めに投げ出されている。なので、胴体をうまく支えられず、すぐに落ちてしまう。
ちょっとずつ耐久時間が増えていって、足ががくがく震えながら、

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