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バルセロナ滞在記#7 生まれ持った競争力

サッカーコーチをしている砂川太希です!
1/30から2/22までバルセロナに滞在します!
自分用のメモも兼ねて、滞在記として更新していきます!

1月30日に日本を発ってから3週間が過ぎました。
体感としてはあっという間ですが、
3週間前のバルセロナ到着したての出来事を思い出すと、もっと昔の記憶のように感じます。

スペイン時間で現在2/21(火)午前2時。
時差ボケ対策も兼ねて、最後の滞在記を夜更かししながら書いていこうと思います。


生まれ持った競争力

帯同させて頂いたUEコルネジャのU-14(インファンティル)は
2月11日(土)にリーグ戦を惜敗。

物々しい雰囲気のまま当日は解散し、次の月曜日にトレーニング再開。
前週よりも率直に元気がないかなという印象。
監督のセルジも冷静にチームを見つめているのが印象的でした。
というかロッカールームに1歩踏み入れた瞬間、テンションの低さが手に取るようにわかりました。

次のトレーニング日の水曜日。
月曜日よりも多少活気を取り戻したチーム。
練習前にセルジに惜敗した試合の振り返りを聞きます。

「競争心が足りない」

意外な答えでした。
サッカーの中身の話になると一段と熱量の増すセルジだけに
戦術的な話になるかと思いきや、別の角度からの回答。

あれこれ考えた上で、
行き着いた答えのように感じました。

しかし我々は指導者。
いかにして選手に競争心を植え付けるのか。
セルジからその作業を見れることは絶対に学びになる。
そう確信しながら、
どのように競争心を植え付けますか?
と問うと、

「競争心は生まれ持った性質」


なるほど。確かに。
Vale,vale,vale.
深く頷きました。

「生まれ持った性質」といいつつ、そこにチャレンジする姿勢がさすがだなと感じました。


恐怖のカンプノウ

2月16日(木)
カンプノウにて
FCバルセロナ vs マンチェスターユナイテッドを
観戦しました。


超満員のカンプノウに入る前に
ある出来事がありました。

一緒に観戦した仲間たちと腹ごしらえがてら
近くのバルに寄りました。

テラス席はFCバルセロナサポーターで大盛り上がり。
注文を済ませ、談笑していた矢先。

テラス席で両クラブのサポーターが乱闘。
テラス席は机がひっくり返り、椅子が宙を舞う。
残念ながらケガ人も発生。
負傷者が店内に駆け込む事態となりました。

純粋に恐怖です。
注文はキャンセル。支払いのみ済ませ足早にその場を離れました。
バルの方向へ向かうパトカーや救急車。
テラス席を選んでいたら確実に巻き込まれていた。
考えるだけで足がすくみます。

カンプノウに入ってからも
ユナイテッドサポーター席の荒ぶる様子や
すぐ近くの席で両クラブのサポーターが口論する様子に出くわす度、
試合中でしたが怖すぎて早く帰りたかった。

それくらい殺伐とした雰囲気でした。
子どもだけでは絶対に行かせられません。

試合結果は2-2。
負傷者続出&ターンオーバー採用していたバルサが
良く追いついたというような展開。


バルサのミスが続き明らかにビルドアップが上手くいかなくなった時間帯がありました。
ユナイテッドの圧に押され消極的なプレー。
そのタイミングで9万人のサポーターのバルサコール。
サポーターも目が肥えている。
その後、再び押し込むような状況に持ち込めました。

バルサの1得点目の場面もサポーターの存在感は偉大でした。
バルササポーターの中心地のゴール裏側でのコーナーキック。
スタンド上段にいましたが、隣の人間の声さえも聞き取りずらいような大歓声。
ピッチレベルでそれを浴びているユナイテッドの守備陣も乱れます。
この状況でピッチでコミュニケーションが取れるのか甚だ疑問です。
案の定、走りこんだMアロンソがドンピシャヘッドで先制。
スタンドはさらに大歓声に包まれました。

メディアを通して、映像や文面で
「カンプノウの雰囲気はすごい」
「本場のヨーロッパサッカーはサポーターが暴徒化する」
そんな断片的で薄い情報を手にしますが、
実際に現地で体感する1次情報は
刺激が強くクラクラしてしまうほどです。

殺伐とした雰囲気のスタジアムの中心で
9万人からの注目を浴びながらプレーする選手たち。
セルジの話を思い返しながら、
彼らはどれだけの「競争心」を持っているのだろうかと想像しましたが想像できません。
あのピッチでプレーできるくらいの「競争心」を育もう。
正直、無理です。僕にはできません。
なんせスタンドに座っているだけで恐怖です。

そもそも「競争心」とは。

指導者にも出来ないことはいくらでもありますが、
それでも、
出来ることはないのか探求していきたいものです。

街を歩くとサグラダファミリアが。まさにシンボルです。


バルセロナへの滞在も今日で終了。
すべての出来事や学びを滞在記に残すことはできませんでした。
自分の整理も含めて、帰国後に備忘録として今回のバルセロナ滞在を振り返ろうと思います。

最後になりましたが、
今回、事前準備から滞在期間中、常にサポートいただいた高田純さん、
帯同させて頂いたCEコルネジャの皆さんに感謝申し上げます。

Gracias!!


バルセロナ滞在記#1
『CEエウロパの衝撃』


バルセロナ滞在記#2
『共に学びあう関係性』


バルセロナ滞在記#3
『リーグ戦文化の作用』


バルセロナ滞在記#4
異質な存在『FCバルセロナ』

バルセロナ滞在記#5
コーチの創意工夫は万国共通?

バルセロナ滞在記#6
サッカーの捉え方は人それぞれ

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