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遺伝子検査と全知能検査を受けてみた:個別最適の学びへ

こんにちは、トキワです(Twitter:etokiwa999)。

ひょんなことから遺伝子検査と全知能検査を受けてみました。今回はその結果と、結果をうけて理想の教育について考えていきます。


遺伝子検査「早く知りたかった」

まず検査ツールの紹介から。遺伝子検査はだいたい健康リスクや先祖の把握のために行われることが多く、性格や能力特化のモノが少ないです。

今回色々調べてみてたどり着いたのがGenelifeのMyself2.0です。キットが届いたら唾液を少しいれて、3-4週間待つと、結果がWebのマイページで確認できて、全87項目もあります。

性格(15項目)

ネガティブな要素が目立ちます。「不確実なことへの恐れ」「損害回避」「落ち込みやすさ」はそれぞれ高く、「幸福感の感じやすさ」は低いです。

ただ一方で「ネガティブ思考」にはなりづらく、「ストレス」には強いようです。ネガティブにもいくつか種類がありました。

コミュニケーション(14項目)

陽キャみたいな結果でした笑。「調和性」「協調性」「開放性」「社会性」が高いそうです。

能力(11項目)

「注意力・集中力」「記憶力」「怒り・嫌悪の表情認識」が高いそうです。一方で「計算速度」は低いことが分かりました。この結果はあとの全知能検査ですごいことが起きます。

その他(体質・食生活)

今回個人的に驚いた結果だったのが、「カフェインの代謝が遅い」「カフェインによる不安の感じやすさが高い」ことでした。コーヒーが苦手なのは思い込みじゃなかったのです笑。あと飲酒の強さも分かりました。

全知能検査「もっと早く知りたかった」

こちらも検査ツールの紹介。知的能力検査(WAIS-Ⅳ:ウェクスラー式成人知能検査)というものを受けてきました。

場所は新宿御苑前カウンセリングセンターにて。時間は約2時間、費用は2万円ほど。

検査の内容は以下のとおりで、全検査IQという総合点と、言語理解、知覚推理、ワーキングメモリー、処理速度の4つがぶら下がっています。

今回私が受けたものは大人向けですが、子ども向けもWISCというものがあり、これで学習障がい・発達障がいの傾向もある程度わかるそうです。

以下の正規分布でいくと、最近社会問題になっているのはIQが70~85の境界知能と呼ばれる人たちで、普通に話してると問題ないっぽいのに実は知能に困難を抱えやすい、というのがあります。

メンサ(MENSA)というコミュニティに入るには130以上必要で、上位2%になります。ちなみに以下は偏差値の正規分布ですが、70以上が上位2%になります。

で、以下が私の結果になります!!!笑

総合的には高いほうなのですが、それよりも圧倒的に興味深いのは「処理速度の低さ」です。これは遺伝子検査でも「計算速度が低い」と出ていました。
(ただ人の表情を読み取るのは視覚情報な気がするけど、どうなんだろう)

一方で言語理解とワーキングメモリーがとても高く、圧倒的に、視覚<<<<聴覚だそうです笑。

各指標のばらつきが15~20以上のとき、ディスクレパンシー(discrepancy)というようで、発達障がいや学習障がいの傾向があるかも、とのことです。今回当てはまりそうです。

高い部分では120台、低い部分では平均の範囲内なので、ギフテッドや2Eではないですが、そういう傾向にはあるのかもしれません。(アメリカの州によっては120からギフテッドと認定されるそうです)

2Eの人の結果例

次は結果を振り返ります。


過去当てはまることが多すぎる

今回知能検査だけだったら「処理速度が低いのはマイペースで興味がないだけだからだよ」というコメントを真に受けていたかもしれませんが、遺伝子検査も受けたことで、それが遺伝要因かもしれないことも分かりました。

そしてコーヒーへの弱さだけではなく、過去思い当たることが本当に多いです。

特に視覚での処理速度の遅さは、学校のテストの問題がいつも時間内に終わらないことがある時期までコンプレックスでした。特に数学と国語・英語の読解問題。いつも音読させてくれよ!って思ってました笑。

の割には「頭がいい」と言われるわけです。この「頭の良さ」は何なのか。高校生の頃まで「うぬぼれでしかないのではないか」と思っていました。

一方で、社会人になるとミーティング(人との会話)で物事を考えることが増えました。その結果、言語化能力や分かりやすく伝える能力を発揮することになります。

人と話してると相手の言葉の意味が分からないことは人よりも圧倒的に少なく、だいたい同じ言語を使っていても分かりやすく翻訳することがとても多いです。

そこに記憶力の良さと知的好奇心の高さも相まって、さらに言語能力が高くなっています

数学や読書も知的好奇心としてはとても好きなので、Youtubeで聴覚的に学習できる環境は本当に最高です。

また、処理速度はギフテッドプログラムで改善できる、という話があり、ギフテッドプログラムの代表例としてSEMモデルがあります。ただこれがかなり現在の探究学習ととても似ており、私自身、この10年間は素で探究学習をやってきたと思っています。そう考えると、その前の私の処理速度は境界知能レベルだった可能性もあります。

しかし私は陽キャではなかった(環境要因)

遺伝子検査のGenelifeでは性格診断も付録でついてきます。その結果が以下です。ここから分かることは遺伝だけではなく環境からどう影響をうけたかです。

協調性どうした、って感じですね笑。いやもう自己認識では本当に陰キャだと自負していたので、遺伝でまさかめっちゃ「コミュ力お化け」みたいな結果になって驚いています。

色んなところで公言していますが、私自身、虐待環境で育ちました。おそらくその影響だろうと私自身は思っています。

加えて開放性=知的好奇心も本来はそこまで高くないはずなのですが、虐待による影響の中に脳内物質の処理能力が弱くなることがあげられます。

ドーパミンの処理能力が弱くなった結果、知的なものに対して依存状態になりやすいのかもしれません(ギャンブルじゃなくて良かったです笑)。

遺伝通りの人生でもよかったなあと思ったりしますが、そこは難しいですね。。。

IQや偏差値はハイパーどうでもいい、個別最適な学びへ

上位2%だからどうとか、遺伝によって格差がどうとか、よく言われます。だいたいいつも中途半端なことしか知らない人がうるさいわけですが笑。

ただ今回受けてみて思ったのは、知能検査なら4つの指標、遺伝子検査なら87項目もあり、さらにそこに性格診断もつくという、個性のオンパレード状態だということです。知能検査のパターン別の個性もあります(以下)。

自分の中で比較的何が強くて何が弱いのか。それが分かるだけで、適切な環境や適切な学習方法がわかります。たとえ全検査IQが高くても、不適切な環境にいると不幸を感じやすいかもしれません

「個別最適な学び」ということが最近文科省でよく言われていますが、こういった個性に合わせて環境が最適化してくれるといいなあと本当に思います。

そして、IQや偏差値で上位2%であることよりも、個性的であることに「上位2%」を目指したほうがいいです。

こちらにIQのメリットとデメリット、そして、IQ以外の大事な点をまとめました。

なぜならIQや偏差値はAIのほうが圧倒的に高くなっていき、個性的であるほうが自分らしさを自覚してより幸せに生きやすく、また他者との協働もしやすいからです。

私なんかは、この遺伝や知能に加えて、虐待経験や、社会問題研究、IT起業家、データ分析、私立の先生など色んな経験をしています。こんな経験をしている人を探すのはとても難しいほどに個性的です。

「個別最適な学び」や「個性」については以下で詳細に書きましたのでご覧ください。


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