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【MBAとは】合格までの受験プロセスや進学先選び

さて、今回は一般論としてのMBAや受験プロセスについて纏めてみたいと思います。これからMBAを目指す方やご興味のある方にとって参考になる内容になれば幸いです。

MBAとは。合格までのプロセス

MBA(経営学修士)はGraduate schoolと呼ばれる社会人向け大学院で経営学を学ぶプロフェッショナルスクールの卒業者に与えられる修士号。USCPAや公認会計士,中小企業診断士や弁護士などの資格とは異なり、大学院課程の修了者に与えられる修士号です。MBA受験プロセスは、日本の大学入試や資格の試験勉強とは異なり、学力は勿論ですが、それ以外を含めた総合力、出願パッケージで合否が決定するプロセスです。MBAにおける受験勉強では、学力や英語力の証明となるGMATやTOEFL、IELTSなどのテストスコアが必要となりますが、さらにエッセイと呼ばれる小論文や、レコメンデーションと呼ばれる推薦状、レジュメと呼ばれる職務履歴書、大学時代の成績であるGPA、最後は面接というプロセスを経て,合格か不合格が決まります。

筆記試験が合否にとって絶対的なものではなく、あくまでも足切りや、授業について行けるだけの英語力や基礎的素養や学力があるかを判断する参考情報の一つという位置付けになります。テストスコアが満点だとしても、エッセイや推薦状、面接などで合格者たるに相応しい内容が無ければ不合格になりますし、テストスコアやGPAが必ずしも高くないとしても、それ以外の要素で際立った強みやユニークな魅力があれば、難関校であっても合格できます。

海外大学を卒業していない留学生の場合は、英語力がある一定水準に達していることをテストスコアで示す必要があります。一部のMBA予備校などの偏った情報や、偏差値至上主義やランキング重視の大学受験に慣れてしまってる感覚では、どうしても筆記テストに必要以上の重きを置いてしまう受験生も多いですが、全体の出願プロセスからすれば、テストスコアはほんの一部に過ぎない要素です。勿論、人気校やトップ校を目指す場合は、高いに越したことはありません。MBAのランキングを算出するに当たっての一要素としてGMATの平均点が採用されるので、人気のある難関校やトップ校においては、admissionが要求する合格者のテストスコアは相対的に高い傾向があります。志望する大学や目指す学校に応じて、合格にとって理想とされるスコアや、実際に求められる試験の難易度や院試の倍率は異なります。各自のバックグラウンドや実際のスコアなどの現状や目指す志望校によって,受験対策や出願戦略も変わってきます。

テストについて

GMATやGRE,TOEFLやIELTSにおける受験勉強,学習プロセスにおいては、公式問題集などの優良教材やテキストを用いて,インプットよりも、アウトプット(試験本番で目標スコアを獲得する得点力)を重視した日々の勉強が必要です。

特に英語系のテストでは、語彙力増強や英単語の習得において求められる暗記力も必要ですが、リーディング,リスニングやスピーキングなど、実践的な形式での試験に対応できる即応力が求められます。帰国子女など,よっぽど元から英語が得意な人を除けば,難関校で必要とされるスコアを独学で突破するのは,多くの純ドメ受験生にとっては難易度が高いと言えます。MBA予備校のテスト対策講座などを活用して得点を伸ばすのが効率的です。スピーキングや英作文においては,模範解答のパターンがありますので,いかに事前にテンプレートを用意して,本番で即興で対応する脳のCPUを減らすか,がポイントになります。タイムトライアルテストという要素が大きいので、テスト特有の攻略テクニックを習得したり、タイムマネジメントのトレーニングを実戦形式で積み重ねるなど、訓練次第で試験攻略のスキルは上達します。

全体計画とタイムマネジメント。覚悟とモチベーション

ビジネスパーソンにとっては,仕事との両立で苦労しながら時間を捻出し,全てをこなすのはタイムマネジメントが肝になりますので,出願締切までのスケジュールを年間単位でしっかりと計画することが必要です。また,海外ビジネススクールを目指す場合,TOEFLやIELTSなど、英語系試験のスコア獲得に数ヶ月〜1年以上必要な受験生が一般的であること、さらにGMAT対策に半年以上かかる場合がほとんどであることを考えると,出願準備だけで平均2年かかるプロセスですので,継続するためのモチベーションも大事です。

特に海外ビジネススクールへ出願する場合は、出願の半年前までにはスコアメイクを終え、エッセイや推薦状などに取り掛からなければ、時間的に間に合いません。いくらテストスコアが高くても、エッセイの出来が良くなければ合格することはありませんので、全てのプロセスを妥協なく抜かりなくやり抜くことが必要です。

しかも、特に米国MBAなど、実際の留学や進学にあたっては多額な学費が必要となり、私費であれ社費であれ、何よりも人生やキャリアの大切な1年や2年を費やすことになるので、実際の進学に当たっては、相応の覚悟が必要になります。

合格し、入学が決まった後は、海外留学の場合は、渡航準備も必要になり、外国で新生活の立ち上げをする事から始まり、人生を取り巻く環境がガラリと変わる経験をすることになります。

合格の決め手となるエッセイ

出願パッケージにおいて最も合否にとって大切な要素はエッセイと呼ばれる小論文です。ただし、論述問題というものではなく、自由記述形式に近いもので、質問や課題に応じて、Why MBAやWhy now、学校への志望理由、アチーブメントやトラックレコードと呼ばれる、実務経験上の実績や人生において成し遂げたこと、リーダーシップの経験やスタイル、クラスで貢献できること、キャリアゴールと言われる未来の計画や、グローバルリーダーとして世界をどう変えるか、関わるコミュニティへどう貢献するか、など志も含め問われる内容となります。自費での進学や留学の場合は、奨学金の応募プロセスにおいても,応募書類としてのエッセイや小論文は必要になります。

このエッセイについては、書き方によって読み手への伝わり方がまるで変わります。一般的な大学院受験や大学受験など、合格するための小論文には添削が必要なように、MBAのエッセイ作成においては、エッセイカウンセラーやコーチなどの第三者によるネタ出しやアドバイス、添削が非常に有効です。特に海外大学院へ出願する場合は、ネイティブ英語スピーカーによる添削や最終確認は必要不可欠になります。いきなり英語から書き始めることを奨励するネイティブカウンセラーもいますが、母語が日本語である場合は、まずは日本語でしっかりと内容を練り上げてからの方が内容を深堀りしやすいでしょう。ボキャブラリーや表現が限られてしまう第二言語でいきなり書き始めるというのは、発散と収束というプロセスを踏むエッセイ作成プロセスにおいて、最初の発散段階でアイデアを出し切れずに表層的な内容にとどまってしまう場合が多いようです。日本語で書ける限りの内容をしっかりとブレスト,深堀り、ネタ出しした上で、文字数制限に応じ,内容を絞り込み、最終的に洗練された内容にクリスタライズ(結晶化)し、最終仕上げとして、プロフェッショナルな英語表現に仕上げた方が深みのある競争力のある内容になります。

国内大学院で必要とされる履歴書や小論文は、海外大学院やビジネススクールで要求されるような多岐に渡る項目を網羅する必要はない場合が多く、研究テーマや学習計画に加えて、簡単な志望動機や職務経歴上のハイライトなど、海外ビジネススクールへの出願に比べた場合、出願プロセスにさほど労力はかからないと言えるでしょう。

国内MBA受験プロセスにおける英語力

英語力に関して付け加えると、国内大学院の出願に当たっては、TOEICやTOEFLのスコアもアピールポイントの一つになるのでハイスコアを取得しておくに越したことはありません。一橋大学の英語MBAプログラムに出願する場合などは、英語系テストのスコアは必要条件になります。

キャンパスビジットの必要性

就活や転職,キャリアアップにおけるプロセスと同じで,フルタイムで進学するにせよ、夜間や週末、土日などパートタイムで通学するせよ、やはり現地の雰囲気や校風、周辺環境を事前に知ることは大切です。キャンパスビジットはできる限りした方が良いでしょう。百聞は一見にしかず。目で見て五感で感じる経験は、やはり現地でしか味わえない原体験となります。モチベーションが上がり、合格後のイメージを描くことが出来、合格を決定づけるインタビューをオンキャンパスで行うことにより合格可能性が高まることもあり、複数の学校に合格した場合は、進学先選びの決定打にもなります。

MBA受験を本格的に開始する前に

MBA受験を本格的に開始する際には、志望校のホームページや、在校生が用意した学校毎のホームページなどで、合格者のデータや実際のカリキュラム、学校の特徴や雰囲気などをWeb上で調べてみたり、学校や在校生が開催する説明会やMBAフェアへ参加してみる、在校生や卒業生に直接話を聞いてみる、合格体験記などを研究し,合格までに至るプロセスを鮮明にイメージするなど、できる限りの情報収集をすることも大切です。

人生計画と進学先選び

ビジネススクールにおける授業は、講義形式というよりも、学生同士が自らの経験に基づく考えを述べてディスカッションをし、先生がファシリテーションを行い、教授や講師と共に、教室全体で議論を発展させていく、というやり方で進められる場合がほとんどです。いわゆる、ケースメソッドと言われるもので、海外MBAの場合、ハーバードビジネススクール、INSEAD、バージニア大学ダーデンスクールはケースメソッドでの授業が100%で有名です。日本では慶應義塾大学のビジネススクール(KBS)がケースメソッドを主体にしたカリキュラムを組んでいます。一方で、早稲田大学ビジネススクール(WBS)や神戸大学MBAなどは、講義形式を含む授業も用意しています。コースやカリキュラムの設計は学校により異なりますが,アカデミックな大学院とは違い、ビジネススクールの場合は、より実践的な学びを得ることを主眼にしています。コア科目、プロジェクト、専門科目など、学期によって履修・選択できる内容がわかれている場合が殆どです。ただし、国内のMBAの場合は、アカデミックな大学院の色が強いことも多く、修士論文を書く事が求められる学校もあります。

海外では欧州における、オックスフォード大学やケンブリッジ大学のMBA、INSEADやIMDのような一年制のプログラムや、米国でも一年制のエグゼクティブMBAプログラム、国内では、筑波大学,東京都立大学,京都大学,立教大学,青山学院大学,中央大学,明治大学など、最近では多くの大学がビジネススクールをフルタイム、パートタイム共に設置しており、民間ではグロービスやビジネスブレークスルーなどの社会人向けビジネススクールもあり、学校によっては単価講座の受講も可能ですので、ご自身のキャリアや予算、人生計画に応じ、幅広い選択肢の中からご自身にとってベストな学校、進学先を選ぶことが大切になります。

以上、今回はMBAの受験プロセスや進学先選びについてのお話でした。

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