アイキャッチ_アイディアの生態

アイディアはどこから生まれるのか

・アイディアがわかない。
・アイディアを生む方法がわからない。
・アイディアマンの思考回路はどうなっているのだろう。

そのような疑問は全てアイディアの出生地を特定することで解決します。

アイディアの出生地を特定し、アイディアの生態を理解することで、誰しもが今日からアイディアマンになることができます。

事象は全て頭の中で起こっていることなので、考え方を最適化することによって、費用も時間もかからずに実行することができます。

考え方や思考法と言うものは小難しそうですが、根本的なところは案外シンプルなのです。

ざっくり言うと、昨日投稿したツイートから4行で説明することができます。

ここまでで少しでも興味を抱いた方に向けて、各項を具体的に掘り下げていきます。

アイディアはどこから生まれるのか

アイディアの「生態」を語る上で、出生地は欠かせません。

生物を見てもそうじゃないでしょうか。

ゾウの生態を語るにはアフリカゾウと言うネームで出生地が説明されているように。

アイディアというものを擬人化させたような感覚で読んでいただけると、より理解しやすいと思います。

脳に余白があると「ふとした瞬間」が襲来する

アイディアの出生地は「ふとした瞬間」です。

アイディアを生むには、脳に余白をつくり、「ふとした瞬間」を引き起こしやすい環境をつくることが先決です。

生物が出生するために、類によっては性交渉が必要です。

そのように出生の前には発生条件が定義されており、アイディアにおいては「ふとした瞬間」が発生条件です。

アイディアの発生条件、すなわち大前提となる条件は脳(思考)に余白があり、「ふとした瞬間」を引き起こすことにあります。

「ふとした瞬間」が起こりにくい状態は脳に余白がない状態に等しいです。

まずは脳に余白が少ない極端な例を挙げてみましょう。

例:

毎日同じ時間に起きて、同じ服に身を包み、同じ場所で同じ労働、同じ友人と同じ場所で、同じ酒を飲み、同じ時間に寝る。

お気づきでしょうか。

省略しましたが、それでも例文中に「同じ」という単語が7回登場しました。

脳の余白が無い状態は健全にして、思考停止状態とも言えます。

もちろん、人間が生きていれば思考は毎日働いていますが、プラスアルファの思考をもたらす要因が全くありません。

「同じ」はアイディアの天敵です。

なぜ余白があると「ふとした瞬間」が起きるか、なぜ余白が無いと「ふとした瞬間」が起きないか、その理由は明快で、考える余裕の有無にあります。

本来と違う意味で言葉を選ぶと、火のないところに煙は立たないとでも言ってみます。

さて、次は具体的な例を挙げてみましょう。

例:

テレビをつけながらスマホでTwitterをみているが、テレビ番組の内容が一切頭に入ってこない。

この状況では視覚と聴覚はセパレートしているのに、Twitterに思考の100%を注いでいるため情報処理は一箇所でしかできないのです。

それを器用な事に20%でもテレビに意識を向けると、20%の情報量はテレビから入ってきます。

つまり、思考はパソコンやスマホの処理能力のように一定の上限値があります。

そのように短期的なものだと余白の確保に器用さを要しますが、生活中のような長期的なシーンでは器用さの重要性はとても下がります。

恋愛に夢中で仕事が手につかないなどは長期的な例です。

休みなく働いていては、四六時中仕事モードになってしまうので、「ふとした瞬間」は起こりにくいと言えます。

定時まで全てのタスクを完了させ、退社後の余暇を過ごしたり、浴槽に浸かってみたり、週末に家でゴロゴロしたり、連休に旅に出てみたり・・・

「脳を休ませる」ことで余白が生まれ、アイディアの発生しやすい環境を整備することができます。

つまり残業していると脳の独自性が死にます。

東京工業大学を東大と略すノリで略すならば、脳死状態になります。

ふとした瞬間にアイディアが発生

脳に余白を作ると「ふとした瞬間」が起こりやすくなります。

しかしながら、「ふとした瞬間」はその名の通り、頻繁に訪れるものではありません。

余白が多いほど「ふとした瞬間」は起きやすいですが、かと言って無職無趣味では外部からの刺激が少なく、アイディアの発生に至りません。

「ふとした瞬間」が車だとしたら、「外部からの刺激」はガソリンです。

ネットサーフィンなんかはとてもよく、ジャンルの壁を超えた情報が高速で入ってきます。

無職無趣味でも、ネットサーフィンをしていれば、外部からの刺激は情報として目まぐるしく供給されるので、手軽な燃料としておすすめです。

情報らしい情報でなくとも、植物を育てているだけでも葉緑体について考えたり、光合成について考えたり、着眼するだけで関連する題材へと興味の対象が移り行くので、太陽光発電や人間と大気の関係性など、一つの事象から多くの事象に思考は展開します。

そのように、なんでもいいので一点に着眼することで、より「ふとした瞬間」を引き起こしやすくなります。

イメージとしてはYouTubeの動画をみていたら関連動画へのアクセスと続けて、最初に観ていた動画と全く別のジャンルにたどり着いていることが近しいです。

脳に余白をつくり、「ふとした瞬間」を引き起こし、アイディアは発生します。

アイディアの発生頻度を高めるコツとしては、外部的刺激が多種多様であることです。

アイディアは発生から3秒で消える

アイディアはとても儚いもので、発生から3秒で消えます。

このたちまち消えゆく様は、寝起きから時間経過とともに夢を思い出せなくなる現象に酷似しています。

もし神という概念を用いるなら、夢やアイディアは世界にとって都合の悪いことであり、意図的に消されているようにしか思えないほど奇妙な現象です。

映画「君の名は。」で主人公同士が互いの名前を覚えては忘れてしまうシーンにもその奇妙な要素は用いられています。

睡眠中に見る夢を例にとると、夢日記というものが存在し、目覚めてからすぐに枕元のノートに夢を記録することで、本来失われるはずの記憶を留めることができます。

そうすることで、夢に対して慣れが生まれ、夢の中で夢を夢だと認識することができ、意図するままに動ける「明晰夢」という技ができるようになります。

夢と忘却のシステムが酷似しているアイディアもまた然り、おおよそ3秒以内にメモを取り始めることによって、忘却に逆らい、記憶を留めることができます。
3秒以内に書ききる必要はありません。
3秒以内に書き始め、間髪を入れずに気が済むまでメモを取ります。

一説によると、世界の有名なアーティストの多くはメモ帳を片時も離さず、ふとした瞬間に発生したアイディアやイマジネーションをすぐさまメモすると言います。

ぼくの場合は、泳いでいるとき以外にスマートフォンを身から5m以上離すことはありません。

また、スマートフォンのメモが溜まり過ぎて整理に不便なので、カテゴリによってはレシートの裏にメモを取ります。

レシートメモのメリットは、スマートフォンのメモに比べて簡単に素早く図が書けるので、
図で済むものはテキストを並べるよりメモが早く、アイディアを図解できるのでとてもいいです。

また、手帳に勝る理由としては、レシートにメモをし続けると邪魔になってくることです。

手帳は怠慢によって見返さない可能性がありますが、レシートが散らかることによって整理のためにアイディアを再確認したり、消化するためにアイディアを実行することの促進剤となります。

手帳が好き、ペーパレス派などの非合理的理由は捨て、個人の長所と短所に見合った方法でメモの最適化を行うことをおすすめします。

余白はアイディアファクトリー

余白があるからと言って、「余裕のあるかっこいい大人」ではありません。

余白のあるからと言って聖人君子ではありません。

余白はあくまでアイディアファクトリーです。
アイディアの生産においては必須要素ですが、ファクトリーの稼働率が高いほど欠点もあります。

最大の欠点としては120%夢中になることができません。

ひとつのことに夢中になることに対してストレスを感じ、等速直線運動を苦手とします。

アイディアマンはあくまでもアイディアマンであり、実行力はまた別の話です。

優れたアイディアマンほど、実行に携わるべきではありません。

戦において戦略部隊が最前線に立っては本末転倒であり、全体を見渡す丘の上で地形図に駒を並べるべきなのです。

優れたアイディアを実行すべきは実行部隊です。
職場で勤続年数が長いようなひとは等速直線運動が得意であり、アイディアマンが苦手とする実行力と継続力があります。

戦の時代から現在の会社システムまで、人々はアイディアと実行をポジション分けしてきました。

個人の世界ではイメージが湧きにくいところですが、これがチームの強みであり、これを理解することで、どのポジションにどのような仲間が必要なのかが見えてきます。

アイディアの生態を理解することは、自身を知ることでもあり、他人を知ることにも繋がります。

さまざまな局面に活用できるので、まずは身近な環境に応用してみると良いでしょう。


「余白をつくり、外部からの刺激でふとした瞬間を引き起こす」

この一連のロジックに、旅ほど適したものはありません。

アイディアの生態まとめ

・脳に余白があると「ふとした瞬間」が襲来
・ふとした瞬間にアイディア発生
・アイディアは発生から3秒で消える
・余白はアイディアファクトリー

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著者:KOH (27) / Webフリーランス、経営者、ノマドワーカー
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