木曜にやる気が出たから、今週は木曜スタート
ブール・マンデー。ブルーな月曜日。ようするに、憂鬱な月曜日といったとこだろうか。こいつは毎週、のこのことやってくる。しかも週の始まりに。何が良くて月曜日がブルーなんだ。
そんなことはどうでもよくて、この3月はなんだか心が落ち着かない日が続いた。悲しみで枕とハンカチを濡らした朝方。枕カバーを洗った日に切り替えたつもりだったがまた、少しゆっくり歩きたくなるような、アップテンポの楽曲を避けたくなるような、そんな日がやってきた。
とりあえず毎日を過ごした。1週間が終わるのを待った。コーヒー片手にスケジュール帳と向き合った。マンスリーカレンダーに斜め線を入れた。ようやくブルーマーチの終わりが見えた時だった。
ラストスパートをかけようとしたら向かい風が吹いた。それも火曜に吹いた。水曜、スケジュール帳のチェックリストにひとつ大きなチェックマークをつけたくて、やるべきビックイベントを済ませにとある場所に向かった。結果、大きいどころか小さいチェックマークも付かずじまい。
月曜、ブルーマンデー。火曜、向かい風チューズデー。水曜、ノーチェックマークウェンズデー。木曜に期待するのはやめておこう。いっそのこと明日大きなニキビでもできて、デカニキビサーズデーにでもなれ。
木曜。教授の一言で久々に心が跳ねた。「シフトの確認ミスでしっかりと確認したらあと1時間寝れるじゃん」的な、思いがけない自由時間が生まれた。
ゆっくり昼ごはん食べた。横に割れそうな伸びきった爪を切った。ゴミ箱の袋を変えた。椅子にかけていたアウターをハンガーに掛けた。そして、雨を錯覚しそうな曇りの昼間にカフェに向かった。
木曜のカフェは学生のためのstudy hour dealというのをやっている。3時から行くとコーヒーが少し安くで飲めるお得な日だ。木曜のカフェは2週に1度程の頻度でローカルなアーティストが音楽を樂しむ。なので営業時間がプラス2時間。今週木曜のカフェ、私の目の前には久々に喋る友だちがいる。その友だちも分かりやすく悩んでいた。彼女はあーだこーだと必死に語りながら「路頭に迷っている」という言葉を選んで繰り返した。トイレから帰ってきた彼女は私に日本のお菓子をくれた。
木曜日が良い日になった。木曜日がいつもと違った。木曜が私の味方についた。木曜日にやる気が出た。だから今週は木曜スタートでいいや。
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