うめすず

いらっしゃいませ。何気なくて何気ある毎日に題名をつけて、それっぽく文を書く22歳です。…

うめすず

いらっしゃいませ。何気なくて何気ある毎日に題名をつけて、それっぽく文を書く22歳です。ふらっと立ち寄ったお店で試食だけして帰る。くらいで是非読んでみて下さい。自分のために書いています。

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  • 「私のお気に入りな奴」ジャルジャル風

    その名の通りです。私が好きな文集めました。一応、好きな順ではあります。

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拝啓 好きだった人へ

私を好きだったことはありませんか。 いつか教えてくれた思わせぶりな題名の曲。何回スキップして、何回リピートしたかな。 別にもう好きじゃないよ、その音楽。でも、いつまでも作業用BGMにはなりそうにない。 別に大した会話はしていない。だから、何気ない会話が大した会話になってしまったんだ。別に特別な時間も過ごしていない。だから、何気ない時間が特別になったんだ。 少ない思い出に色を付けてしまって、好き戻りしてしまうだけなんだ。 別にもう好きじゃないよ、その思い出。でも、更新

    • 何が私の背中を押してくれるか

      スタートダッシュが得意な人の背中は、しょっちゅう何かが押してくれていて、、、 そう思ったのは、鹿児島時代に出会った「ぼく」という一人称がなんだか愛らしくて、よく似合う友達と電話をしたあの夜だった。 「ぼく」はその夜私の背中をそっと押してくれた。おそらく「ぼく」も意図せず私は「ぼく」に励まされたので机に向かう選択をした。そして自分のために自分の時間を作った。 「ぼく」は人生の分岐点にいて、露頭に迷っていて、行き詰まっていて、とにかくそんな言葉を並べてしまうくらい自身の人生

      • 自分と自分の仲が悪い

        3月、とてもてこずった。7月ぶりにてこずった。 ヘマをして、手こずった。なんてもんじゃなく、日々を送ることに手こずった。といった感じ。 シートにゆっくりと座れた電車でうたた寝した時に降りたくないような日が、陽が好き。 この3月にもそんな日がきたり、そんな陽が降り注いだ。だけどずっと、手書きの渦よりもしぶとく終わりも始まりも見えない渦のどこかをさまよった私だった。 言葉(感情)は沢山浮かんだ。絵の具で言えば黒から白まで沢山浮かんだ。1番離れてパレットに置かれたふたつは何

        • 書いてないな最近。喋りたいことは沢山あるよ春だもん。今度雨降ったら書こう。

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        拝啓 好きだった人へ

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        • 「私のお気に入りな奴」ジャルジャル風
          10本

        記事

          苦手でいいし、苦手が良い。

          「嫌い」って結構怖いなと思ったので、最近は食べ物にでさえも「苦手」という言葉を宛がう。 22歳。苦手なことは全否定だと気が付いた。全否定をすることもされることも両方苦手。ここで「全否定は嫌いです」と言えばそれは全否定を全否定してるわけなので、苦手と言っておく。 大学時代にできた一生モンの友たちは、今思えば肯定の神だった。彼女たちが私にウケた理由の一つは確実にこれだ。他人を全否定しない彼女たちだったからだ。 そんな肯定の神(友だち)の一人が卒業式の日に手紙をくれた。自称手

          苦手でいいし、苦手が良い。

          タバコ喫茶と店主の付け合せ

          初めて行く喫茶店。お店に入った理由はごくごく普通。「お腹空いたな」「美味しそうなとこ見つけた」そんな感じ。 入店したら店内満席ですと言われた。カウンターでよければどうぞとの事で、わざとかのようにお洒落に少し散らかったカウンターに陣取った。店主とお姐さん2人で満席の店をまわし忙しそうだったので、オーダーせずに待っていた。すると、 店主「メシ食うか?」「ハンバーグやろ?」 え!? 「メシ食うか?」のその常連相手な感じに驚いた。また、ハンバーグ狙いの心の内を読まれたようで「

          タバコ喫茶と店主の付け合せ

          チョコの断面

          チョコレートの断面を研究するように、小さなキャンディーチョコレートをもったいぶって2口で食べてしまった時、世界の秘密を知ってしまったような感覚に陥った。 ショッピングモールのおもちゃ売り場で我が子におもちゃを買い与える親よりも甘く、カフェで働いている無地しか似合わなそうなくるくるパーマのお兄さんの「いらっしゃいませ」と同じくらい甘いミルクチョコレートの中には、内に秘められたイチゴチョコレートのピンクがあった。確かな色のコントラストで。 困るよ、イチゴチョコレート。先に言っ

          チョコの断面

          雨なんかは誰も知らない夜に降れ

          淋しくて、美しい。そんな雨は誰も知らない夜に降れ。 多くの生命が始まりを迎える朝も、多くの生命が息をし生きるをする昼もきっと多くの雨が降ることを望んでいない。 淋しいからこそ夜に。美しいからこそ夜に。 誰も知らないところで誰も知らない涙を流すように、夜に降れ。 そして、朝露の思ったよりも綺麗な丸に、朝陽が取りこぼしのないよう一つずつ煌めきを与える。 そんな朝に、昨日人知れず流した涙の意味を朝露色に上書きする。 雨なんか。 1日中雨が泣いてる。いや、泣いていたのは

          雨なんかは誰も知らない夜に降れ

          歌えないシンガーソングライター

          ド音痴でもたまに歌詞を書いてみたくなる。 いつか私の書いた歌詞をあいみょんがあいみょんの声で歌にしてくれないかと、描いてはいけないような夢を抱いている。 曲を作詞・作曲して歌唱する人を「シンガーソングライター」と言う。 英語で言うならば、「Singer/Songwriter」 かっけぇえ!!!!!!! シンガーソングライターになりたい。シンガーソングライターのうめすずという肩書きがイケてる。 でもこんな私なんかがなれないのがシンガーソングライター。何にでも片足を突っ

          歌えないシンガーソングライター

          便利な時代に不便で生きたい

          数年前、衝動でiPadを買った。学生時分の話だ。 そこまでアルバイトで稼いでる訳でもなかったが、どうしても欲しかった。給料日の翌日に振り込まれた給料の殆ど全てをおろして買いに行った。 買った理由は、「iPadで絵を描きたい」という欲が3ヶ月くらい沸いていたから。あともうひとつの理由は、「持ち物を軽くしたい」という思いが少しだけあった。 後者に関しては、便利を求めていた。 便利という言葉通り、iPadひとつで色んな勉強が出来る。数年前はiPadに数種類の教材を取り込んで

          便利な時代に不便で生きたい

          Twenty-Two

          テイラーの22を聴いた時はその22歳がやってくるのはまだまだ後の話だ、なんて考えることもないほどにただの「#22」だった。 そんな22歳に私はなった。 I turned 22 in January. 1月が誕生月の人あるあるだとは思うが、この前新年の気持ち新たに目標をてたり、何か意気込んだりしたばかりだ。 2024の目標=22歳の目標 だから私は今年も新年に立てた目標を誕生日に復唱する。 真っ赤なロルバーンの1ページにどんな目標を書いたかは2024の年の瀬に報告会

          どんな大人になりたいか

          どんな大人になりたいか。 別に頭のいい大人にはなりたくなくて、でもふとした時に見せる学識の高さみたいなものを備えておきたい。 例えば、誰もが平仮名にして諦めてしまうような難しい言葉を、当たり前のように漢字で書きたい。 風になびくを、「風に靡く」と書いたり。 どんな大人になりたいか。 具体的な大人になりたい。かと言って、抽象的な大人になりたくないわけではない。 誰かにかける言葉も具体的で、私の行動も具体的で、小さくて具体的な夢をもちたい。 小学生のような、どストレ

          どんな大人になりたいか

          私だって

          バスに乗っていたシャツを大事にインしてるおじさんだってちいかわのポーチを持っていいように、私も夢を持っていい。 スクランブルと路面電車が複雑に交わる複雑な交差点で見かけたおばさん。12月だというのに半袖で、腰は曲がっているというのに凄い足の回転速度。 そんなおばあちゃんのように、私もどんな場所であっても自分らしく生きていい。 どこの誰かも分からない2人が、私に何かを気付かせてくれた。 「私だって、、、」 「私だって!!!」 私でいたい。 少しの後悔と臆病、少しの

          朝から仕込むピローミスト

          がさつで生きてきた私にとって、その性格と家事との相性は悪いと思っていた。 しかし、細部にこだわりを求めてしまう私はときに、その「こだわり」と「がさつさ」で意外な化学反応を生み出す。 大学時代の一人暮らしエピソードは家族にさえもさらけ出すことができない私だけの秘密だ。 ある程度の恥ずべき行動をとっていた。洗濯にしても、料理にしても、洗い物にしても、掃除にしても、最低ラインの一歩手前まで経験済みだ。 いっそのこと、ごみ屋敷になって、虫が湧いて、悪臭が漂って、赤や黒のカビが

          朝から仕込むピローミスト

          生きてみたかった時代

          じいちゃんちのタンスに間違えて入ったような、そんな匂いがしてくるローカル線。 ファッションのように、20年の時を経てこの匂いが再流行することはあるのだろうか。 そう思える程、古臭くて馴染みの悪い、私が知らない時代の香りがそこにはあった。 それはしかしまぎれもなく、私が生きてみたかった時代の匂いである。 行きたい場所には携帯一つですぐに行けて、分からないことは少し手を動かして虫眼鏡マークに聞いてみればすぐ自分のモノになってしまう。買いたいものは気が付けば玄関の前に置いて

          生きてみたかった時代

          迷惑のおすそ分けを貴方は

          あの人のいい迷惑になってくれ。 私からの精一杯の悪口を、好きだったあの人に。 いつか思い出されるあの人の中の恋愛史に、私は迷惑にも登場するのかもしれない。 だから、私だって。 いい迷惑をかけてあの人の歴史上の人物になれたなら。 それは彼にとって、私生活が全く読めないホストの様な先生が教えてくれた高校世界史の授業よりも、はるかに鬱陶しいだろう。 鬱陶しいならまだいい。でもきっと、いい迷惑にさえもなり得ない存在が私だったのかもしれない。という事実はここ最近の私がそう言

          迷惑のおすそ分けを貴方は