自分と自分の仲が悪い
3月、とてもてこずった。7月ぶりにてこずった。
ヘマをして、手こずった。なんてもんじゃなく、日々を送ることに手こずった。といった感じ。
シートにゆっくりと座れた電車でうたた寝した時に降りたくないような日が、陽が好き。
この3月にもそんな日がきたり、そんな陽が降り注いだ。だけどずっと、手書きの渦よりもしぶとく終わりも始まりも見えない渦のどこかをさまよった私だった。
言葉(感情)は沢山浮かんだ。絵の具で言えば黒から白まで沢山浮かんだ。1番離れてパレットに置かれたふたつは何だかいつも仲が悪くて遠ざけられているかのよう。私の感情の端と端もまた同じように仲が悪い。
楽しいの逆は楽しくないでなく、不安。
好きの逆は嫌いではなく、嫌いになりたくない。
ほんとに仲が悪いんだから。素直になりなよ。
春。だからこその彩りある言葉(感情)も勿論私の目の前を横切る。たった一瞬。
自分の言葉に必死に目を向けては、自分の言葉を信じられない私は、自分に精一杯だった。自分と他人以外の自然由来な幸せをこの3月に何度も逃した。
消化不良のカラフルな言葉(感情)たちは少し筆に取られてパレットの下の余白に無作為に混ぜられた。もはやカラフルとは程遠い、仲の悪い白と黒に左右されたような色でごちゃごちゃとしていた。
消化不良!
三球三振!
酔生夢死!
もう飽きたよ。
チェックリストの箱だけが寂しそうに残ってる。チェックされたいという意思も伺えないほど堂々と寂しそう。
やるべきことは後でいいやとなるほど、その前にやりたいこともなかったので、後回しにも出来なかった。
離れるはずもない1番の味方には、綺麗で束縛気味なその修飾語のせいで、いちいち戸惑わされた。
私だけじゃなかったと思える。3月って毎年、たくさんの人がそうなん?
からだの1番真ん中が落ち着いてなかった。涙目の裏で涙を流していた。
もう飽きたってば。
でも、ご飯は美味かった。
遠回りしちゃうような今日に、3月に。
精一杯のグッバイ。
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