経営者夫は私と結婚すべきじゃなかったのか?

私たち夫婦も全てがうまく行っているかといえばそうではない。ブログだけ見ていると完璧な夫婦のように見えるかもしれないがそんなことは絶対ない。どこの夫婦も同じで口喧嘩や不穏な雰囲気になったりする。経営者夫とうまくいくためのいろんなポイントを書き綴っているものの、もちろん夫と衝突したりする。

今週はこんなことがあった。

日頃からお伝えしている通り夫の仕事量は半端ない。平日自宅に帰宅するもの夕飯は20分、その後深夜寝る直前まで仕事をする。一方週末といえば、もちろん午前中から書斎に籠り仕事をしてそれが終わり次第出かけたりするが、多くの週末は昼過ぎまで仕事をしている。土曜日の夜も、日曜日の夜も変わらず仕事をしているから出かける時間が少ないことは想像に難くない。

もちろん、起業して数年経ったとはいえ会社を成長し続けるためには走り続けないといけないことは十分に理解できるし、人ひとり雇うお金があるのであればその分自分で仕事を回し、経費を削減したいと言うのも理解できる。

日頃そんな状況であるのに全く愚痴を言わず身の回りの食事や洗濯、掃除に至って全てを行なっていることに不満を言ったことはないしむしろ夫が仕事に集中できるように最大限サポートしているつもりだったりする。

けれど、そんな私であっても突如愚痴を言いたたくなることだってある。

夫は考え込むと無口になる。おそらく頭の中で色々と考えを巡らすからだろう。休日であっても一緒に過ごしていても心ここに在らずといった感じ。流石にそれが週末2日間にわたって続くと流石の私も愚痴の一つも言いたくなる。

「考え事ばっかりしないでほしい」

ちょっと自分の気持ちを伝えただけなのに夫もひどく怒り始めた。

アメリカでの手続きは全て自分がやっている。
事業もやらないといけない。
アメリカ人の従業員たちが思うように動いてくれない。
人を雇ったら利益率は下がる。

どれも真っ当で正しい。アメリカに来てから私には英語の壁もあってわからないことが多いし手続き一つとっても自分でやりたいのにできない。どこに電話していいかもわからないし、そもそも電話口で話していることがわからない涙。

事業だってそう。自分の父親を見てきたけれど小さい頃に家にいたことなんてなく平日も顔を合わせることなんてなかった。家事育児、全ては母親がやって父親は事業を成長させてきた。

母親は愚痴の一つこぼしていたんだろうか?私は望みすぎなのか?

心より夫のことを応援しているし成功するために私は最大限のサポートをしているつもりだけれど、私と結婚する必要はなかったのかもしれない。そんなことまで思い始めた。

そもそも私と結婚しなければ夫をこのような形で苦しめることはなかっただろう。手続きや私のケアと言って”余計な仕事”も増えなかっただろう。果たして、夫は私と結婚しなければよかったのか?


数日経って落ち着いて、冷静に考えると別の考えも浮かんできた。こういう時は感情的な時に色々考えることをやめて別の日に改めて考えてみた方がいい。

結婚して家族を持つことで大変なこともあるけれど、それ以上の経験や幸せがあったりする。お互いの両親や兄弟と一緒の時間を過ごしたり、交友関係が広がったり。夫や妻がいることで相手を思いやる機会も増えたし自分自身の成長の機会にもなっている。これは子供ができた場合にも多くの人が口にすることだが、大変なことばかりだけどそれ以上に幸せだと。

結婚をして幸せ絶頂な時を経験したのちには、時に怒りや悲しみといったネガティブな気持ちも出てくる。けれど全ては自分たちの人生に必要なことで、その怒りや悲しみを乗り越えることさえも人生のプラスになる。そう信じる必要がある。お互いに常に感謝をしてまだまだ私たちもたくさん学ばなければならないし人間的にも成長しなければいけない。みなさんも日々いろんな苦労があるだろうけど、その先にある幸せに望みを託しながらの乗り越えていけたらと思う。

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