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【突然交通事故にあった長男の闘病日記】4月5日(火) 12日目:Oral and Maxillofacial Surgery

医療英語は普段使わないので本当に難しい。
Oral and Maxillofacial Surgery : 口腔顎顔面外科
Tracheostomy : 気管切開
Gastric fistula ( feeding tube ) : 胃ろう

病院では毎日、trauma team の doctor達と、ICU team の doctor達が病室を巡廻する。
長男は昨日Oral and Maxillofacial Surgeryを受けた。

これまで何度も手術が延期になり、担当doctorのteamもその度に変わってきた。
これまでの説明では、左目損傷があるのでリスクを回避するため、顎にワイヤーを入れ、頬にプレートをいれる手術をする、と言われていた。
が、今回の担当docotrのteamでは、頭部から切開し、顔面の手術をされていた。
治療内容がdoctorによって違うので夫はICU team の doctor に疑問を投げかけていた。

「転院する前の病院では、顎にワイヤーを入れ頬にプレートを入れる手術 と言われていたのだが、今回の手術では顔中に沢山のプレートが埋め込まれている。こんなに必要なのか?」
ICU team の doctor は
「ここの doctor はアグレッシブな治療をすることが多い」
とのこと。
今回、長男のOral and Maxillofacial Surgeryを担当したのは、resident doctor 日本でいう研修医だ。
夫は、長男が実験台になってるのでは?と、とても心配していた。

しばらくすると、Oral and Maxillofacial Surgery の担当医( resident doctor )が病室に来て、夫の質問に答えていた。
夫は担当医と一緒に長男のCTを見ていた。
私はそれを見る勇気がなく、椅子に座って下を向き話だけを聞いていた。

長男の顔には16枚のプレートが埋め込まれているらしい。
また顎にはワイヤーが結ばれており、嚙み合わせを補正しているらしい。
夫はここまでアグレッシブな治療が必要なのか?と、担当医に聞いていた。
医師は長男の顔を出来る限り元の状態に戻すには、これが一番の方法だと言っている。
もし、顎のワイヤーと頬にプレートを入れるだけの治療で、後は自然治癒で治す場合、元の状態には戻らないらしい。
顔面左側の損傷が酷いので、左右アンバランスになる可能性もあるとのこと。
出来るだけ元の状態に戻すには、この16枚のプレートは必要だったらしい。

また resident doctor は、専門医のtop doctor の監視の元、手術をしているので、治療方法に関しては心配することはない、とのことだった。
長男の手術は、複数の resident doctor 達によって施されたようだ。

昨日は、気管切開も胃ろうも何もされてない、と思っていたが、実は胃ろうはされていたようだ。
今日、正しく胃ろうのtubeが内部に入っているかX線技師が撮影をしに来ていた。

気管切開は今のところ不要ということだった。

長男の頭は刈り上げられ、切開した後が医療用ホッチキスで沢山止められていた。
見ているだけでも本当に痛々しい…。

痛み止めの薬を投与され、昨晩からずっと眠っている長男。
早くこの痛みから解放され、顔の腫れも収まってほしい。
がんばれ長男。この時間は無駄な時間ではない。




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