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人の幸せを願う人には敵わない(39/100回)

毎朝、神社でお参りしてから出社してくる先輩がいた。

遅刻ギリギリになってまでお参りをするくらいなので、てっきり営業成績が良くなりますようにと祈ってるのだと思っていた。

ある時、月の売り上げが良かったので、僕は何気なしに「ご利益ですかねー」と言ってみたら、軽く怒られた。

先輩は取引先のお客さんの商売がうまくいくことを祈っていた。

「人の為なら思い切り行ける」

普段からそう言っていたし行動していた人なので、僕は唸ってしまった。

仕事の目的が人の幸せなら多分怖いものなど無くなる。

僕自身、娘の為なら多少の苦労は気にならない。

この季節の美味しい桃を自分が味わうより、熟れた桃を口いっぱい頬張る娘の顔を見るためなら一玉300円も惜しくない。

そのためなら自分の晩酌もどんどんグレードダウンする。

何の為に働くのか、誰を喜ばせたいのかは人によって違う。
絶対の正解は無いのだろうけど、僕はそれまで自分の為に仕事をしてきたので、先輩の姿勢はとても新鮮だった。


自身のモチベーションや目的をどこに置くかで、見える景色は大きく変わる。


仕事に行き詰まった時、自分がどこを向いて仕事をしているのか再確認してみる。
辛い気持ちで毎日働いている時は、案外近視眼的になっているものだ。



物事の目的や目標を自分から離れた場所に置いてみるのは、とても良いことだと思っている。

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