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文学フリマ東京35の反省会

昨日行われた文学フリマ東京35に、出店者として初参加してきました。
その時の様子や反省点をまとめるために久しぶりにnoteを書いてみることにしました。
事前準備から当日の様子まで書きます!

事前準備 ジャンル決めが重要

文学フリマは一般参加者としては何度か訪れたことがあり、会場の雰囲気は知っていました。
みんな自分で作った本を楽しそうに売っており、創作活動から遠ざかっていた私も何かやってみたい!とあまり深く考えずに申し込みをしました。

申し込み自体は簡単にできるのですが、ここで最初の難関にぶち当たります。

どんなジャンルの本にするのか?

小説なのか批評なのか、詩歌とかノンフィクションなどなど、本当にたくさんのジャンルがあって正直選びきれません。

私はもともと紙ではなくWebで書いていた人で、文学部出身でもなく、どうしよう…と悩んだ末に「ノンフィクション エッセイ・随筆・体験記」にしました。
ただ後述するようにお客様に実際手に取って頂けたのはスタバ訪問記の本だったので、今となっては食文化研究とかにすればよかったかなと思っています。
初参加では仕方ない面もあるのですが、書くものがしっかり決まってから申し込みをした方がいいと思います(当たり前)。

作品の制作と印刷 試し刷りは必須

文学フリマでの申し込みは完了したので、実際に販売する本を作り始めました。
一つは非公開のブログでずっと書きためていた日記があったので、それを書籍用に編集して表紙も作り、印刷所に製本をお願いしました。

できあがってきた本はさすがプロ、カラーの表紙も本文のフォントもとってもキレイです。
しかし!肝心の本文のフォントが何だか大きすぎるのです。Webページをそのまま印刷したと言えば分かりやすいですかね…
それによって全体的にスカスカの印象になり、読み応えのない(笑)本になりました。
これなら文章をもっと詰め込んで二段組とかにすれば良かった。
お客様の反応もほとんどなかったです。

今は印刷所の納品もとても早いので、本ができたら試し刷りをして読みやすい内容になっているか、物足りない感じになっていないか確認した方がいいですね。

もう一つはスタバに行った時に撮った写真とその時のレポートをひたすらまとめた、スターバックス訪問記です。
こちらは本当にスタバのことしか書いておらず、何を考えたのか本文もフルカラーにしてしまったので無駄に豪華な仕上がりになりました。

実際に会場で置いてみたところ、スタバ訪問記の方はそこそこのお客様が手に取ってくださいました。
中にはパラ見しただけで購入してくださる方もいて、神様!!と心の中で大喜びしておりました。
コンセプトが一つだけに絞られた本の方が伝わりやすいし、読んでみようかなと思ってくれるんだなと実感しました。

ただしスタバ訪問記の方も文章が少なくコンテンツとしては弱かったので、次回要改善です。

ブースの設営も事前に練習を…

ここからは当日の反省点です。初参加とは言え至らぬ点しかありませんでした。
文学フリマでは一つのブースにつき、平机の半分をつかうことができます。
私の両隣にいた出店者さんは机に布をしっかりと敷いて、凄く素敵なブース作りをされていました。(販売されていた本も良かった…)

私も小さめの敷布は持って行ったのですが大きさが全然足りず、置いてある本もアレなため非常に微妙なブースになってしまいました…。
平机の半分は思ったより大きいし、机の前面も隠した方が見栄えが良いので布はかなりの量が必要です。(テーブルクロスの方がいいかも)

本を置くための棚はAmazonで組み立て段ボール式のを買って持っていきましたが、これは良かった。
みほん本も読んでもらいやすくなるし、机を広く使うことができます。

ブースの設営も当日いきなり行ってできるものではなく、事前の練習が必要だなと思いました。
紙にブースのイメージ図を描いておくと良いかも。

会場の温度差がすごい

当日の売り子には中学生の娘が一緒にきてくれました。テストとか部活で忙しいのに付き合ってくれて感謝!

私がいたノンフィクションブースは流通センターの第二展示場だったのですが、これが微妙で。
まず休憩所がなく、出店者がお昼などを取ろうと思ったらメインの第一展示場まで移動しなくてはなりません。
一応ブース内での飲食も可能ではあるのですが、2人以上いると厳しいので別室があった方が助かります。

さらに、開催中に娘と休憩を取ろうといったんブースを離れ、第一展示場の方にも行ってみたら盛り上がり方が全然違いました。
そりゃそうだよね…こっちがメインの会場だもの。
私が行こうと思っていた人気ブースや印刷所のブース、noteの人が企画を見てくれるブースも全部こちらにありました。

文学フリマが終わってからTwitterでみんなの感想を見ていたら、あまり芳しくなかったと言っていたのは第二展示場の出店者さんが多かった気がしますよ。

不利な展示場でさらに見本誌もなく、出店者さんにとっては厳しい環境だったのではないでしょうか。
せめて見本誌コーナーは復活させてほしい。
私は一般参加でそこそこ行っていたので実感していますが、売り子さんの目の前で本を立ち読みするのは相当勇気がいります(というか無理です)。

とは言え少ないながらも本を買ってくださる方がいて、フリーペーパーは全て配り終えることができたのでまずまずだと思います。

次回に向けての改善点

ここまで書いてきたのでまとめました。

  • 本の内容はコンセプトからしっかり作り込むべき。できればテーマを絞った方が良い。

  • 印刷時における紙・フォント・本文の見やすさ。スカスカはダメ。

  • 見本誌がないため、遠くからでも本の内容がわかるポスター・チラシ・POPは必須(本の表紙に帯をつけてもよいかも)。

  • チラシは結構もらってくれるのでできるだけたくさん準備する。

  • 机に敷く布はサイズも測って準備。手芸用品店で買うべき。

あともう一つ重要なのが、

  • 他の出店者さんのブースを周る時間を設定するべき(私は全然見られませんでした…悲)

次回は5月の文学フリマ東京に参加します。よろしくお願いします。
最後に、出店者さん、参加者さんの皆様昨日は本当にお疲れ様でした!


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