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バカをみた恋愛だって、大切な思い出。

人生で最大の恋をしたのはいつか、と聞かれたら、私は迷わず「大学生、22歳の時。」と答えるだろう。全く幸せな恋ではなかったけれど。遊ばれた恋だったけれど。私にとって、恋愛の教訓や人生の知恵を学ばせてくれた大切な恋愛となった。恋愛であんなにバカになれるなんて、20歳前半の特権だ。今思うと、本当にバカだった。だけど当時の私は、とても真剣に彼を愛しているつもりだった。追いかけても尽くしても、報われない恋。私に優しい言葉をかけるくせに、ちゃっかり他の女の子とも遊んでいた男。都合の良い時だけ連絡をよこして、家に来る男。バカな私は、それでもいつか、彼は私のものになってくれる、彼が一番必要としているのは私だと、信じて疑わなかった。とんでもない、脳内お花畑なお子ちゃまだった。

彼とは、友達が主催した合コンで出会った。見た瞬間、心が跳ねた。完璧な一目惚れだった。背が高くて、笑顔が可愛くて、一流企業に勤める彼。そんな彼がモテないはずがなく、その当時から合コン三昧で色んな女の子と遊び回っているようだった。そんな事実を知りながらも、彼に誘われるまま、2人で会うのを止められなかった。どこかお店で飲んで、家に直行という完璧な遊ばれコースだったけれど、それでも彼に夢中だった。友達からは「あんな男やめとけ」と再三言われていた。今思うと友達の選男眼は確かだった。私の眼がポンコツだった。彼との関係が途絶えるまでの2年間、私は彼中心の生活を送っていた。彼から呼び出されたらすぐに外出できるよう、いつでもLINEとにらめっこ。呼び出されたら誰かと一緒にいようが、すぐに彼の元へとんでいった。そのくせ、私から彼への連絡は、無視されるのが当たり前だった。思い出すなぁ、彼からの連絡を待って、待って、待って、夜が明けていったことを・・。。今思うと、「バカ」の一言なのだが、これが惚れた弱み、冷たくされればされるほど、ほんの少しの優しさが嬉しくて、ますます好きになっていった。(これが、DV男にハマるオンナの心理なのかも。)

私も一途なもので、こんな彼中心の関係が2年間も続いた。しかしある日を境に、ぱったりと彼からの連絡がこなくなったのである。私の方から連絡をしても、もちろん応答はない。どうしたんだろう、私のこともう飽きちゃったのかな、、、狂いそうな寂しさを近所のコンビニで買った安い焼酎でごまかす日々が続いた。そんなある日、私はとんでもない話を耳にした。なんと彼は、私の会社の同期と付き合い始めていたのだ。その同期は超美人で、ミスキャンパスの称号を持つ子だった。2、3回話したことがあるが、性格もすこぶる良い。圧倒的な敗北を感じた瞬間だった。自分はやはり、軽く都合よく扱われていただけなんだと、改めて思い知らされた。(改めて思い知る前に気づけよ私w)それからもずっと、彼のことを忘れられず、どんな男性に出会っても彼と比較してしまい、心から好きになれる人なんて一生現れないんじゃないかとふさぎ込んでいた。彼のことを思い出しては涙をこぼす日々が続いた。

でもそんな絶望の期間は一年ほどであっけなく終了した。理由は簡単。新しい好きな人ができたからである。そして数年経った今では、彼のことなんて思い出すこともないほど、完璧に忘れてしまった。今では、「なんであんな男好きだったんだろう?」と思うくらい、忘却の彼方なのだ。「恋愛とは勘違いである。」とはよく言ったもので、私は彼に幻想を抱き、恋に恋していただけだったのだ。そして私がこの恋愛で学んだことは2つ。

一つ、どんなに好きでも遊び人の男とは絶対に幸せになれない。
二つ、忘れられない恋など絶対ない。(今はそうでもいつか絶対忘れる)

今、恋愛に敗れ、忘れられない人がいる方も、これだけは覚えておいてほしい。絶対に、必ず、辛かった恋は忘れられる時がくる。そして、そんな苦しんだ時期を、そんなこともあったなぁと懐かしめる日が必ずくる。そしてその経験は、あなたの人生のコヤシとなり、必ず今後の人生の役に立つ。いつか運命の人に出会うまで、たくさんの失敗をしていこう!

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