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あの頃の仲間は、もういない。

今日は前職の人たちとの飲み会だった。仕事で数々の修羅場を乗り越えてきた気心知れたメンバーで、会えばお酒を交えて爆笑しまくれる大好きな仲間たちだった。だけど、転職して4ヶ月。違う職場に行った今の私にとって、気心知れたはずの彼らとの飲み会は全く楽しくなくなっていた。なぜか。それは、話の内容が全て、会社の仕事や上司に関する愚痴か噂話だったからだ。同じ会社にいた頃はそれが楽しかった。そのネタだけで酒を何杯でも飲めた。だけど違う会社になった今、前職の近況を知らない私にとっては全くツマラナイ、興味の湧かない話になっていた。
冷静になって気づいた。あんなに楽しいと思ってた飲み会の正体は、会社の愚痴と悪口だったんだなって。絆だ、仲間だ、と思っていたメンバーも、結局は会社の中だけの話だったんだなって。
体調が悪いこともあり、今日はあまりお酒が飲めなかった。途中から早く帰りたいな、とまで思ってしまった。飲み会で、ちょっと暗めな人間がいると、少なからず周りに伝染する。今日の飲み会の盛り下がりの原因は明らかに私。ごめんなさい。
前の職場に、私の居場所は、もう、無かった。私がやっていた仕事は別の人が担っているし、私の定位置だった部長の隣の席は、新しく入ってきた新人の女の子が我が物顔で座っていた。代わりはいくらでもいるんだ。会社で働いている限り、どんな会社に就職しようと、歯車の一つであることには変わらないんだ。
そんなことを痛切に思った、蒸し暑い夏の夜。

#日記 #エッセイ #コラム #仕事 #職場 #人間関係

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