マウントジョン_頂上付近

見せかけの温もりなんかじゃ、温まらない。

ただ誘われたから、ただ好かれたからという理由だけで男とデートしても、結局心は満たされないんだよなぁ。その場その時は楽しいんだけど、解散した後に、”何やってんだろう自分”ってなる。そして、余計に孤独を感じる。これは友達でも一緒。上辺だけの女友達と女子会したって、ストレス発散どころか自分の孤独が深まるばかり。自分が愛していない人と一緒の時を過ごすことは、人生にとって無駄な時間でしかないんだな。それなら一人でいた方が全然マシだ。自分が愛していない男や友達なら、いない方がマシ。

自分の寂しさを埋めるための、社会的な体裁を整えるためだけの人間関係は、絆創膏のようなものだ。一見、傷を隠してくれる、外側からは何の問題もないように見せかけてくれる。だけどその裏は、風通しが悪く、傷が膿んで、ジクジクしている。外からは分からないが、あなた自身の心は、その状態を知っているはずだ。

自分の心が寂しさで凍り付いてしまわないように、人と人とは肩を寄せ合って生きている。でもそれは、ホッカイロやストーブと同じで、一時的に熱を得られるツールでしかない。だからこそ、離れたらまた元の寒い心に戻ってしまう。他人に寂しさを埋めてもらうのではなく、自家発電で自分の心を温められるようにならないと、寂しさの真の解決にはならないと思う。

本当は寂しくなんかないのに、本当は自分ひとりで完璧なはずなのに、「他者」という存在がいるからこそ、人は自分を不完全だと思い込み、寂しさにさらされながら生きているのだろう。


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