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#16 2023年2月のふりかえり

今月何をしたか

  • 仕事

    • 認知行動療法をマジメにやりはじめる。「自分の取扱説明書」をつくる。UXデザインにも着手。

  • 音楽

    • 「月の光」を弾けるようになりたい。コピバン向けに練習している。共作して作詞してみる。ChatGPT等を使って色々調べる。今までのボード遍歴を超簡単にまとめる。アルバムの構想を練る。OiSa分析してみる。

  • その他

    • 他者及び自己のことを考える。老いることを考える。日常的にメイクをしはじめる。スプレッドシートをたくさんつくる。『僕の妻には感情がない』に巨大な感情を抱く。

仕事

引き続き実家で休職状態。ただ、認知行動療法のおかげもあり少しづつ復職への光が見えつつあります。いろいろありがたい……。

自分の状態は、「"休職中で精神科通院中"と聞いて想像する最悪のところよりは軽いが、かといってまだフルタイム労働には遠い」とでもいえるでしょうか。「自律神経が疲れ気味」というと伝わりやすいかもしれません。

  • 労働並みのペースで作業するのは、今のところ連続5時間程度が限界。疲れやすい。ただ、そのなかでのパフォーマンスはそれなり。

  • 気分の波はなくはないが、「それがつらすぎて動けない」とかはない。「月曜の朝はしんどいなー」ぐらい。

  • 眠る、とくに寝続けるのはまだ少し課題。おくすりのチカラを借りても、まだ夜中に急に目覚めたりすることがある。

というような状況で日々過ごしております。

①認知行動療法

認知行動療法は、もともと知ってはいました。
働きはじめの頃、いまの会社の仕事での考え方に近いこともあり、「自動思考」だの「認知の歪み」だの、キーワードは仕入れていました。
いま、改めて毎日30分程度時間をとって、自分にはどういう自動思考があるのかを見つめてみているところです。「コラム法」というのをやってみています。

見つめてみると、けっこう自責つよめというか、取り越し苦労しがちで甘え下手だなあ自分と思うようになりました。割り切って、甘えられるよう動いてみている今日この頃です。


②「自分の取扱説明書」

「自分の取扱説明書」をつくりました。こういうやつです。

自責傾向強め故か、「弱み」はやりやすいんですが、健全な「強み」を具体化するのがなかなか難しいです。もう1周やるとまた違うかなと思うので、やってみている最中です。

③UXデザイン

界隈ではそこそこ有名な、Daily UIをゆるくやっています。

Figmaの練習も兼ねています。今までAdobe XDを使っていまして、比較してみると、感覚的にはFigmaのほうがめちゃめちゃ軽くていいなと思います。操作や概念にまだ慣れていないところもありますが……。無料でこれだけのモノを使えるのは、とてもありがたいです。

いま実家ぐらしということもあり、「平均的なユーザがどこでどうつまづくか」には、一人暮らしのときよりも理解が深まってきているかもしれません。引き続き、鍛錬していきたいです。

音楽

①「月の光」の練習

ドビュッシーの「月の光」を練習中です。
クラシックピアノをちゃんとやっておらず、サティの「ジムノペディ第1番」がなんとかかんとか、ぐらいなので、1曲ぐらいしっかりしたものが弾けるようになってみたいなと思っています。

まず、楽譜に書いてある指示を全部読み、テンポとダイナミクスの流れをイメージしました。
ミシェル・ベロフの演奏が一番イメージどおりです。次点でサンソン・フランソワ。

次に、元ネタであるヴェルレーヌの「月の光」和訳を読みました。

月の光に誘われた、一夜の気まぐれな恋。そんなイメージを頭に描いています。

いまは、ちょこちょこ譜読みして指に動きを覚えさせはじめたところです。昔々に挑戦したので、さいしょ1ページぐらいは順調です。中間部のテンポ早めのところは右手もけっこう使うんだということにようやく気づき、だいぶ気持ちがラクです。

②コピバン向けの練習

会社の人とコピバンをやるので、その練習をしています。休職人間を誘ってくれるあたりは、弊社よいなあと思います。
曲はレッチリの「Can't Stop」をボーカルで、RATMの「Killing the Name of」とGO!GO!7188の「考え事」をベースでやります。

Can't Stop、そもそもボーカルのみで他人と合わせるというのが超久々、というかちゃんとしたロックバンド編成だと初かもしれません。幸いなことにアンソニーの声質は出せなくはないのですが、問題は歌詞。
耳で聞き取り、カタカナ(+子音用にアルファベット)で文字起こししてから、納得できる和訳が落ちてなかったのでヒイヒイ言いながら訳し、あとは口が回るように日々練習中です。おかげで、だいぶ英語の勘が戻ってきました。

Killing the Name ofはとても好きな曲なので、とても楽しいです。考え事がレギュラーチューニングなので、5弦ベースでやったれと思っています。考え事はついでにアッコさんパートの歌にも挑戦中です。


③共作、作詞

「いま、アメリカでは共作が主流なんだゼ!」という出羽守に踊らされ、バンドメンバー(正式に解散した覚えがないのでバンドメンバーと言い切ります)に提案し、共作を進めているところです、いま。

こんな提案にノッてくれる、いいメンバーとバンドをやることができてうれしいです。

作詞を1年ぐらいできていなかったので、とてもよい機会になりました。
『作詞少女』は改めて名著だと思います。


④AIを活用したリサーチ

ChatGPT、Perplexity AIにより、いろんな知識の幅が広がっています。
英語でのググりりょく が日本語でのそれに比べ低いため、そこを補ってもらっています。

  • 「ダークでアンビエントなヒップホップアーティストで、ビルボードUSのトップ40を取った経験のある人を教えて」

  • 「ケヴィン・シールズはなぜシューゲイザーサウンドの代名詞とみなされるようになったか、考えられる理由を教えて」

  • 「トリップホップはイギリスのほうが人気があるのに、ポーティスヘッドの"サード"はビルボードUSでも10位以内に入った理由として考えられるものを教えて」

  • 「J-Popやアニメをそんなに知らないアメリカ人が知っている、日本人アーティストを教えて」

など、数々の無茶振りに対し、ある程度納得できる答えが返ってくるのはとても面白い。

とくにChatGPTのほうは、かなり信頼できない語り手ではありますが、とはいえ批評家や匿名さんの語りとどちらが信頼できるのか、という問題になります。集合的無意識が断言しているイメージを持っており、主観形成には役立つような気がします。
Perplexity AIは逆で、ソースの見つかる情報のみを喋ってくれます。「一般人が専門家に聞いたときに返ってくる、煮え切らない答え」を生成してくれるイメージです。

自分は思考が発散しがちなタイプなので、これらのAIに語っているなかで思考をまとめたり、これらのAIが提示してくれる答えにもとづき割り切ったりと、なかなか活用しがいがありそうです。

⑤エフェクターボード遍歴まとめ

機会があり、今までのボード遍歴を超簡単にまとめてみました。

AMT ELECTRONICS / WH-1▶FULLTONE / OCD▶Suhr / Riot▶MXR / Carbon Copy Analog Delay▶KORG / Pitchblack
MOOER / FREE STEP▶ZOOM / MS-50G▶Walrus Audio / ARP-87▶Neunaber Audio Effects / Elements Seraphim Shimmer▶BOSS / RC-1

さいきんは、ZOOMのG1X FOURでいろいろ済ませられないものかと思い始めています。

https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/260950/

⑥アルバム構想

制作予定のフルアルバムについて、まずコンセプトを描きはじめました。

今までは曲をひたすら作っていくスタイルだったんですが、今回はいくつかの既存曲を下敷きに「アルバムとして聞きやすくするにはどういう曲が必要か」という思考で曲作りからはじめてみようと思っています。

アルバムタイトルがバシッとキマったので、次はジャケットを考えてみようと思います(ガワから入るタイプ)。

⑦「OiSa」分析

友達に宣伝部員メインの隊員がいます。
彼の人に「ばっしょーの和風路線はOiSaヒットきっかけかい?」と聞いたら凄まじい長文が返ってきたので、負けてられんと私も長文で対抗しました。

結論「たぶんそう」なんですが、そのOiSa制作者である渡邊忍さんはとくに和風ということを意識していなさそうだったのが、とても興味深いです。

OiSa、まだまだ分析しがいがありそうです。

⑧よく聞いた曲メモ

  • 各国語版「Let It Go」(とくに、韓国語の劇中歌版、フランス語、ロシア語版、フィンランド語版。ロシア語とフィンランド語は「少しも寒くないわ」に当たる部分の表現にお国柄が出ていて、面白い)

  • コピーする、レッチリの「Can't Stop」、RATMの「killing the name of」、GO!GO!7188の「考え事」

  • Diana Rossの「I'm Coming Out」(冒頭歌い出しのスコーンと光が突き抜ける感じがいい。あとイントロ部分のドラムがどう考えたらこういう構成にできるのかわからなさすぎる。シックすごい)

  • ローゼズの2nd(これ、1stとはかなり音楽性が違うが、それでもなお名盤なのでは)


その他

①他者と自己のこと

磯野真穂『他者と生きる リスク・病い・死をめぐる人類学』(集英社、2022年)を読み終えました。
きっかけもわからない積ん読でしたが、とてもいいタイミングで読めたなと思います。
amazonレビューを見るに、「人類学」に慣れない人たちが拒絶反応を起こしていそうで悲しいです。

今のところ抱ける感想は、「自分らしくなくて良い」とでも言いましょうか。過去の自分は過去であり、他者との関係も過去であり、それをどう未来につなげるかは今この刻一刻の現在の自分の選択しだいであり。
過度な期待をせず、瞬間瞬間を誠実にいきたいなと思います。

②老いること

人が老いた姿を眼前にして、言うほど自分と老いとの距離が遠くないことを実感しました。

自分だってはじめての場所や人に遭うと戸惑うし、わかりきった何でもないようなことでつまずき悩む。その頻度の多寡は、何か明確な線引きがあるわけでもない。ある面ではいつまでも変わらない人も、ある面ではすっかり白くなるし、ヴァイスヴァーサ。

老い、行く、その自分を大切にしたいなと思います。

③メイクの習慣化

「老い」と真逆に見えますね。メイクをしはじめました。
といっても、洗顔石鹸を使い、オールインワンジェルを塗り、BBクリームで目の隈と青ヒゲをぼやかし、色付きリップクリームで鮮やかにする、10分ちょっとの大冒険です。
すべてをドラッグストアとロフトでそろえています。

女子は大変だなあと思います。鼻をかみ、涙をながし、飲み食いするたびに、理想の自分が壊れていく。
そんな女子からすると本当におままごとのようなメイクですが、自分がどう見られるか失望と喜びを毎日味わうのも悪くないです。

④スプレッドシートの大量生産

スプレッドシートに生殺与奪権を握らせています。

  • Todoメモ

  • 日記

  • 体調管理(主観的なHP/MPのメモ)

  • 作詞用メモ

スマホのホーム画面にショートカットをつくり、日夜更新に励んでいます。余計な思考をしなくて済むようになり、とても平和です。

⑤『僕の妻は感情がない』再読

『僕の妻は感情がない』既刊5巻を読み返し、泣いています。
出てくる大人がちゃんとしている漫画は安心します。

上述のようにAIやテクノロジーを活用しはじめているからか、実家ぐらしで他人のあたたかさを実感する機会が多いからか、最初に読んだときよりも胸にジンと来ます。
ミーナちゃんのような客観的であたたかい視点をもって、自分自身を眺められるようになると、面白そうです。

このさき小杉家に何が起ころうとも、最後まで見届けたいです。

好きなセリフを羅列して、〆にします。
ネタバレ注意。





  1. 1巻

    1. 「ビールのストックがなくなりました」

    2. 「失敗してしまいました」

    3. 「身内を悪く言うのよくないよ 照れ隠しでも」

    4. 「私は廉価版でよかったです」

    5. 「うん それくらいがちょうどいいよ」

  2. 2巻

    1. 「二番目はどなたですか」「いちばんしかいないよ」

    2. 「私がスーパーミーナさんの中で思考してみせることで情報の枠組みを絞る参考にできるのです」

    3. 「私のごはんをお腹のなかに捨てないでください」

  3. 3巻

    1. 「ゆっくりさんになりますね」

    2. 「マモルの味方は僕だけだって思ってたけど全然そんなことはなかった」

    3. 「力いっぱいくっつきたい欲求のさらに奥の欲求を見つめて下さい」

    4. 「あなたの所有者は小杉タクマ 私たちを家族だと思い込んでいること以外は普通の成人男性です」

  4. 4巻

    1. 「その やり方を教えてください きっとやってみせます」

    2. 「このロボットを嫁さんだっていうならそういうことも考えてやってくれ」

    3. 「人間は合理的な思考をすることがたびたび難しくなる生き物なのです」

    4. 「誰も お嫁さん用にもお婿さん用にも作られてないの」「努力だけが私たちをやっと家族にするの」

    5. 「お前は人の顔色見すぎなんだよ」

    6. 「人の情報に勝手な濃淡を付けないでくれるか」

    7. 「タクマさまが明日どういう気持ちになろうが 私のすることは変わらないからです」「私はカチカチですが ある面では どんな人より優れています」

  5. 5巻

    1. 「ありがとう いい仕事ができました」

    2. 「プログラムのほうがずっと完成度が高く進化速度も比べ物にならないのに人間は本当におこがましいです」

    3. 「一緒に壊れてあげたかった」

    4. 「もう少しで友達を壊さなきゃいけなかったの」


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