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Netflixの相撲ドラマ 「サンクチュアリ」が面白い!一気見待ったなし!はっけよい、ノコッタ~!

相撲とは



1500年以上前に神事の一つとして誕生した相撲。そして歴史は流れ、現在角界では関東一円の相撲部屋に所属する600人以上の力士たちが日々しのぎを削っています。「2人の力士が土俵に上がって押し合い、先に土俵の外に出るか、足の裏以外の部分が地面についた方が負け」というシンプルなルールながら、日本の国技として親しまれる理由にその“ミステリアスさ”があげられるのではないでしょうか。

Netflixだからこそできるレベチの品格




伝統や品位を重んじる相撲界には一般の人からすると少しとっつきづらく、力士たちはどのような過程を経てデビューしたのか、日頃どんな生活を送り、身体や技術を鍛えているのか。はたまた生活費は何で稼いでるのか、いつ引退するのか……などなど、意外と知らないことも多い。そんな相撲界にためらいなくメスを入れるのがこのドラマ。主人公の清のみならず、メディアでも注目される現役力士や怪我に苦しむ選手、すでに引退し、人を育てる方に回った親方など、様々な人物の角度から力士の人生を描いています。


撮影準備期間2年間

主演を務める元プロ格闘家の一ノ瀬ワタルをはじめ、2017年まで飛翔富士の名で大相撲力士として活躍した住洋樹、野球選手の郭源治を父に持ち、ラグビー選手から俳優に転身した佳久創、元幕下力士で現役時代は怪我に苦しめられた澤田賢澄らが一年がかりで肉体改造に臨んだ本作。至るところに歴史あるスポーツである相撲へのリスペクトを感じさせますが、決して綺麗な部分だけを切り取っているわけではありません。相撲部屋でのいじめや暴力、土俵は女人禁制という時代錯誤とも言えるルールなど、角界が抱える色んな問題にも切り込み、疑問を投げかけている点に様々なタブーに挑んできたNetflixらしさが溢れています。


相撲界のダークヒーロー” 猿桜の成長ぶりが熱い


そんな真正面から相撲界を描く本作の主人公となるのは、崩壊した家庭で育った19歳の荒くれ者。主人公の清はお金や名声が欲しくて猿将親方のスカウト話に乗っただけで、相撲に対する憧れもリスペクトもありません。そのため、先輩力士には楯を突くし、土俵でも品位を欠く行動ばかり起こしてみんなから嫌われていく清。しかし、その反骨精神と才能で勝ち進んでいく彼にはなぜか人を惹きつける魅力があります。

いわば、“相撲界のダークヒーロー”。やがて猿桜という四股名をもらった清は驚くほどの活躍を見せ、さらに図に乗って軽率な行動を取るようになるのです。そんなどうしようもないところは多々ありながらも、憎みきれないのは、彼が時折優しさを見せる場面があるから。お金で苦労する父親に反発しながらも心のどこかでは常に気遣っていたり、その強さと佇まいから化け物と呼ばれ、遠ざけられる静内に無遠慮に話しかけたり、“捨て猫を拾う不良”的なギャップに心を奪われるはず。

そんな清だからこそ、清水や飛鳥をはじめ、少しずつ周りの人が応援してくれるようになります。もちろん、その行動は褒められたものではないので、鼻がへし折られるような出来事も次々と起こるのですが……。そうして失敗や反省を繰り返し、立派な力士へと成長していく姿がとにかく熱い!ダークヒーローから本当のヒーローになっていく終盤の展開は見る人の胸を震わせるものとなっています。


まとめ

とにかくリアルに相撲界を描くことにこだわったNetflixシリーズ『サンクチュアリ ‐聖域‐』。相撲界に足を踏み入れたばかりの新人力士が主人公となっているため、相撲に関する知識がなくともわかりやすい内容となっています。

相撲界の異端児である主人公は最後にどこへ辿り着くのか。全8話の見応えあるその成長物語をぜひNetflixでご覧ください!

個人的感想


これむちゃくちゃ面白かった。体格も動きも全員本物の力士にしか見えなくてマジで役者陣凄すぎる。役者事態がリアルにトレーニングと稽古がリンクしてるのがわかる。ヤンマガのスポ根、ヤンキー漫画、相撲漫画、恋愛、今どきの若者像、家族崩壊、借金、成り上がりすべてのエッセンスが詰まっていて見応え半端ない。

はっけよい!、ノコッタ!では。

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