こじらせ女子だった私が1年で結婚できた自己分析メソッド
もうすぐ27歳になる頃、私はある悩みを胸に抱えてノートを開いていた。それは同年代の女性が一度は考えるであろう「結婚」についてだった。
恋愛を放置した20代
「どうしたもんか」
そのとき私は結婚するかどうかで悩んでいるのではなかった。その前段階で、結婚する相手すらできないことに悩んでいた。
学生時代にお付き合いしていた彼と別れたのは、就職してすぐの頃。その後は恋愛沙汰からめっきり足が遠のいていた。合コンに行ったり友達に紹介してもらったりもしたが、彼氏は一向にできなかった。
「何が足りてないんだろ?誰か教えてくれー!」
と一人プチパニックに陥ったところでふと思い出した。それは1〜2年前に参加した、自己啓発セミナーで学んだことだった。
「絶対入りたい」と思った高校入試は突破できたが、「この辺りに入れたらいいか」と思っていた大学入試は今ひとつエンジンがかからず、不本意な結果で終わった私。「恋愛も同じことが起こってるのかも」と、ノートを引っ張り出して自己分析をすることにした。
恋愛自己分析スタート
就活で散々やった自己分析だが、恋愛をテーマにしたことはなかった。いざ始めてみると、自分では気がついていなかった本音がこぼれてきた。
①「本当に彼氏が欲しいのか」
そもそも私は「100%の意志をもって彼氏が欲しい」と言えるのだろうか。考えてみると、前のめりに「YES」と言えない自分がいることに気づいた。その理由を思いつく限りに書き出してみる。
悩んでいた割にシビアな言葉が出てきて、自分でもびっくりした。どう見てもこれは100%とは言えない。友達には「そろそろ彼氏欲しいなー」なんて話をしていたにも関わらず、無意識レベルでは欲しいとは思っていなかったのだ。
じゃあ「私に彼氏は今後一切できません。恋愛ももうしません。チャンチャン!」と終わらせていいんだろうか。もう少し視野を広げて考えてみた。
こうして「母になる」というゴールから逆算して、「彼氏を作る」という意志の力を100%満タンにしたのだった。
②理想の相手を知る
次に理想の相手の条件として、求める価値観を一つ一つ挙げていった。
書き出したことで自分のアンテナの感度が高まった。出会う人に対して直感的にいいかどうかで判断するのではなく、この価値観を持っているかどうかで判断することができるようになった。
③「見る目がない」自分を味方につける
最後に大きな問題が残っていた。それは私の男性を見る目がないことだった。数少ない恋愛遍歴を振り返ってみると、大半の元彼が私と別れた後、複数人の女性とお付き合いをしていたらしい。知らなかっただけで、私もその中の一人だったのかもしれない。
誠実な人を選べないと幸せな結婚生活は到底無理。何か解決策があるはずだ。そこで、元彼はどんなタイプの人だったのかを思い出してみた。
書き終わってすぐにわかった。元彼は「少女マンガの主人公の相手役タイプ」だった。子どもの頃からマンガの世界に心躍らせた結果、無意識にそういう人を選ぶようになってしまったらしい。コミュニケーション能力が高くて、周りに人が集まるような人気者ならそりゃモテるだろう。私は自分にとってリスクの高い人を選んでいたのだった。
でも約20年かけて作られた好みのタイプを、即座に変えるのは無理だと思った。理性が働く前に感じ取ってしまうからだ。そこで私が出した結論は、「いいなと思う人には注意する」こと。残念だけどここは自分のアンテナを逆手に利用することにした。
出会うために決めたこと
意志の力を100%に高め、求める相手像もはっきりした。あとは出会うだけ。「でもこれが一番難しいんだよな」と思っていた私。ここでも思い出したのはセミナーでの学びだった。
「Aという行動を取りながら、Bという結果は得られない」。すなわち「今までと同じ行動を取りながら、彼氏を作ることはできない」ということだ。そこで「これからは今までとはちょっと違う行動を取る」ことに決めた。
自己分析のその後
しばらく経ったある日、学生時代の友人から久しぶりに連絡があった。それは「社会人サークルに入らないか」というお誘いだった。メッセージを見て「ちょっと面倒臭そうだからやめておこう」と考えていた私。そのときハッと気がついた。「いつもの思考パターンで行動しようとしてる。これじゃ今までと同じ結果しか出ない」。
そこで気持ちを奮い立たせて、その誘いに乗っかることにした。結果的に、そのサークルで今の旦那さんに出会うことになったのだった。
彼は私の好みのタイプとは異なる人だった。でも人となりを知っていくうちに、大切にしている価値観が一緒だということに気が付いた。これが決め手となり、お付き合いから1年後に結婚することになったのだった。
あれから6年が経ち、子どもも生まれた。紆余曲折あったけれど、「私の相手選びは120点満点」だったと自負している。彼は世界で一番素敵なパートナーであり、よき父親になってくれたからだ。
パートナーを探している人へ
私は自己分析をしたから、結婚することができたと思っている。もしあのときノートを開かなかったら、きっとまだ独身のままだっただろう。
なかなかいい人に巡り会えずに悩んでいる人は、「本当に100%パートナーが欲しいと思ってる?」と自問自答してみて欲しい。腹を括ってこれまでとは違った行動を選び取ることができれば、意外とすぐに結果が出るかもしれない。
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