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二次創作小説 佐野晶哉主演 『ヘビ系男子の大型犬』 Ep5. カリギュラ効果


今頃キャスト紹介

藍澤花梨(27)

イメージです。
前髪主め、髪の長さはミディアム。
眉毛は整えるくらいしか手入れしてない。


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そんなこんなで大学は夏休みに入る頃。





 宅見は平日の昼間にお店の外からレジの店員を確認しに見に行ってみた。


 今はまだ昼の11時を回った頃。朝のメニューが終わり、お昼のメニューに切り替わる時間帯。
 花梨は一足先に夏休みに入ったんだろうか。厨房の奥からレジに出てくる花梨がいた。

 お昼前から夜まで働くんだろうか。11時からフルタイムで働くとすると19時に上がる。いつも遅くまではいない花梨のことだ、きっとそのシフトに違いない。


 なぜか宅見はそんな花梨のシフトのことを把握していた。


 しかし宅見は客だ。そんな長時間お店に居られる訳がない。
 そのため宅見は、図書館で勉強してから時間を見てお店に向かうことにした。お店で勉強していてもよかったが、既に宅見が店内にいると分かれば、花梨から警戒される可能性が高いからだ。


 そんな宅見の行動はどこからどう見てもストーカーだ、警察に通報されてもおかしくない。


 宅見は18時50分頃お店前に戻ってきた。
 予想通り花梨はまだ仕事をしていた。


 宅見はお店の向かいの本屋に入った。レジが脇目に見える雑誌の棚の前に行き、適当に雑誌を立ち読みし花梨がバイトを上がるのを待っていた。


 時間も見つつ雑誌も見つつお店も見つつ。


 ちょうど19時を過ぎた頃、花梨が次のシフトのバイト生と交代し、奥の厨房の方に消えて行った。宅見は今だ、とタイミングを図り、雑誌を戻してお店の通用口の方に向かった。






 宅見が通用口付近に着くより、花梨が出てくる方が少し早かった。
 宅見はキャップを被っており、深く被り直し顔を隠して花梨に近くが、速攻で目が合い…バレた。

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