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[人材育成]上司に求められる共感力 前編

共感力とは?

どれだけ相手の側に立って考えることが出来るかが共感力だ。
医療・福祉業界の場合はこの力が皆無であることが多い。

相手の側に立つとは

「そんなことできてる」「いつもやってる」と言う反論もあろう。そう言う人ほど出来てない。

相手の側に立つとはいかに相手の置かれた状況を自分のリアルに投影できるかにある。

例えば、ミスをしたとする。「なぜ起きたの?」と咎める上司、「なぜこうしなかったの?」と聞く上司がいたら、共感力が欠如している証だ。ついでに言うと問題解決能力も欠如しているし、ついでに言うと目的意識さえ欠如している。流行りの言葉で言えば「上司ガチャハズレ」だ。仕事ができるし賢いのかも知れないが、僕にはそう見えない。

共感力は問題解決のために必要

ミスが何故起きたか。上司の問いに答えるなら「知るか、バカ」だ。

誰が好きこのんでミスなどするものか。ミスを起こした人を咎めても、上司の優越感を満たす以上の意味はない。

ミスが何故起きたかではなく、何故ミスをする選択してしまった状況だったのかを考えねばならない。

そのためにはミスを犯した人がどのような状況であったかを詳細に調べないといけない。次の予定まで切羽詰まっていたか。連日の上司からの圧力でストレス過剰の状態であったとか。急な用事でいつも使っていた道が使えなかったとか。物品がたまたま欠品だったとか。

ミスを起こした全ての条件を精査し、その人の性格や能力を考え、正確にシミュレーションする。

そこに共感する力が必要になる。

ミスを起こしたのはその人であるけれど、条件は無数に存在する。その人がその状況でなぜ、ミスをする選択肢を選ばざるを得なかったか。

共感することにより、状況をシミュレーションすることができ、かつ問題解決につながる。

個人と状況、原因はたくさんあるけれど、個人にのみ焦点を当てて咎めるのは短絡的であるし、個人の問題も解決されないばかりか、ミスの原因となる状況も改善されなければ、ミスはまた繰り返される。

「いちいちそんな細かいことやれない」「そこまで必要?」という上司がいたら、その人は真面目に問題解決に取り組む気がないのだろう。

それでも、部下にミスを繰り返させたくない。成長してもらいたいと思う上司がいるのであれば、部下の置かれた状況を精査し、部下の選択が本当に誤りであったか、自分であったらミスのない選択肢が取り得たか。あとから状況を鑑みて、違う選択肢が見つかったのかを話すのが良いだろう。




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