見出し画像

授業中の対話がクラスの安定と落ち着きを生む

今週、通級指導教室担当として
各クラスを回って授業を行っています。

授業内容は
①アイスブレーキング「プリンゲーム」
②特別支援教育ってどんなところ?
③皆さんへのお願い
④自立活動をやってみよう!「すごろくでサイコロゲーム」
です。

本校の子ども達は
特別支援教育や特別支援学級について
普段話を聞く機会がありません。
特別支援について
もっと意識を高めていきたい
という思いがあり、
コーディネーターとして
できることをやろうと
取り組んでいます。

2年生から6年生まで
順番に授業に入っているのですが、
クラスごとにカラーが全然違うこと
学年が上がるにつれて、
話の聞き方や発表の仕方、理解度も上がる
印象を受けました。

一方で、2週間とはいえ
私語が止まらないクラスもあり、
しゃべらない、姿勢をよくするなどの
指導を繰り返さなければ
授業を進めることが
できないこともしばしばありました。

基本的に同じ授業の流れで行うのですが、
繰り返し授業を行ってみて、
気付いたことが1つありました。

授業中の対話が、クラスの安定と落ち着きを生む

ということです。
「特別支援学級の名前は何でしょう?」
から始まり、
「特別支援学級では何をしているのでしょうか?」
「どうして、特別支援学級に通っているのでしょうか?」
「どんなところが苦手だと思いますか?」…
など、多くの発問をして子ども達に問いかけました。
2年生ではあまり発問にたいする答えが返ってこずに
説明が多くなってしまいました。
結果は、「私語がすぐに始まってしまう」
です。もっと私が子どもたちの考えを引き出し、発表させて
やればよかったと反省しました。
3,4年生では対話を意識して、一つの発問に4,5人ほど
矢継ぎ早に指名してどんどん発表させました。
すると、不思議とクラス全体が落ち着き、私語が止むのです。
ほぼ全員が顔を上げ、友達の発表に聞き入っていました。
それから私が話をすると、子ども達に自然と入っていくような
感触を受けました。
最後の感想では、
「特別支援学級のことがよく分かった」
「特別支援学級の人がクラスに来たら、困っている時は助けてあげたい」
など特別支援学級の子ども達に対して思いやりを持ち、
サポートしようとする心情を育むことができました。

ただ、私が説明しても、このような状態まで
引き上げることはできなかったでしょう。
子どもと対話し、
多くの子どもに考えや意見を発表させることで、
他人事から自分事へ特別支援が
シフトチェンジしていったと感じています。
これは、通常学級だけでなく、
特別支援学級や通級指導教室での指導も
同様だと考えます。
子どもと対話し、意見や考えを引き出させる中で、
「自分はどう思っているのだろう」
「他の友達はどう考えているのだろう」
「先生はどう思っているのだろう」
と思考を深めることができます。
ぜひ、皆さんも「主体的で対話的な学び」の実現に
向けて、積極的に子どもに発言させてみてください。
子どもの変化を実感することができるでしょう。

今日の記事は以上になります。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?