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初任者の葛藤と課題 ~じゃあ、どうする?

近年の大量退職の煽りは当然教育現場にも押し寄せています。
本校でも今年度2名の初任者が配当され、
学級担任として奮闘しています。
1名の女性の初任者は、4月半ばで、授業中にも関わらず
手洗い場で涙をぬぐっているのです。

「どうした?」

と声をかけると、
「うまく授業をすることができなくて…」
「子供たちに申し訳ないんです!」
と自分の不甲斐なさに涙しているのでした。

私は色々と言いたいことはありましたが、とりあえず
「涙は絶対に子供たちに見せたらだめだよ」
「すぐに子供たちの所へ戻ってあげて!」
と伝え、その場を後にしました。

そして放課後…
少し話をする時間があったので詳しく話を聞くと
「先生として自信が持てなくて…」
「学校で仕事ができないので家で授業準備等の仕事をしているんです」
と話してくれました。
以前から、あまりに早く帰るので心配でした。
なんせ、私は初任時代は帰りたくても帰れずに、
教頭先生が
「学校を閉めるよ!」
と言われるまで居座っている状態だったのですから。
私ができるアドバイスは」1つだけでした。
「同学年の先生たちはベテランで経験豊富な方ばかりだから、きっと力になってくれるはず。まずは、何でも聞いてみたらいいよ。」
それから、少しずつアドバイスをもらうようになり、自信をつけていったようでした。まだまだうろたえる場面も見られますが、先日の授業参観で
「廊下にいる保護者の皆さんの話し声がうるさくて授業に子供たちが集中できていなかったので窓を閉めました!」と頼もしさすら覚える姿が増えてきました。
初任者は若さ、勢いが最大の武器です。我々ミドル教員はその勢いが墓穴を掘る原因となりますが、若さゆえに子供たちの心に火を灯し、思わぬパワーを見せてくれることは往々にして起こり得ます。

誰もが葛藤し、課題が見えてきます。そんな時は
「じゃあ、どうする?」
と未来志向で行動していくしかないのです。
初任者の姿に、私も頑張らないといけないと
背中を押されたようなきがします。
やっぱり、若いっていいですね!

今日の記事は以上になります。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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