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「米中関係を決定的に変えた米国人の著作 1)『米中もし戦わば』文藝春秋社ペーターナバロ著、2)『China2049』日経BPマイケルピルズベリー著」

今日2022年末の現在、2年前にバイデン民主党政権に政権交代しようとも一貫して変わったことがなく、今後も米国の政策として変わることの無いChinaとの新冷戦とも言える政策が、これを機に決定的に変わったとされる米国人による著作が、2015年から16年にかけてトランプ政権誕生前に出版された、
1)『米中もし戦わば』文藝春秋社ペーターナバロ著
2)『China2049』日経BPマイケルピルズベリー著
となります。

前者は、トランプ政権中枢にあって外交政策を進めた大統領補佐官のピーターナバロがChinaの軍事的政治的経済的脅威について具体的に語っています。
後者は、CIAの内部者として対China政策に実地で関わった経験者としての実際の道行きを振り返り、Chinaの実態を明らかにしています。

今となっては、当たり前のことになっている米中冷戦ですが、5年以上前の当時は日本では誰もそんなことを言っていませんでした。

私自身は、当時20年以上前の90年代半ばからその著作を雑誌投稿の段階から綿密に追っていた京都大学の保守論客の中西輝政先生からの情報で、上記二作を知り、取り急ぎ読了した記憶があります。

その時点で、いまだにマスメディアがおかしな扱いを続けているトランプについて、その愛国的、反グローバリスト的本質を理解することができました。

アメリカというのは、非常に厄介な性質をもっている世界覇権国で、日本もすでに一世紀近く前にもならんとしている先の大戦では徹底的にやられました。
しかし、同時にバランス回復する力というものも持っている国で、そのあたりがまた複雑で理解しにくいのですが、衰えたとはいえなお世界を主導する大きな力を持っています。

いずれにしても、アメリカへの理解なしに日本を考えることはあまりにも軽率ですので、アメリカをきちんと理解していく努力を日本人は継続していかなければなりません。

その意味で、本記事で改めて、米国の対中政策の転換点となった記念碑的に二著作を紹介しておきたいと思った次第です。

若い方々に是非読んでいただき、米国に対する理解を深めていただければ幸いです。


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